一般質問の原稿と動画20230303

無所属クラブの星野和彦です。
通告に従い一問一答方式で2点質問します。
1点目は、「宮津城のCG再現と八幡山城跡の活用」で、2点目は「鳥獣被害対策とジビエの利活用」です。
因みに、CGとは‛Computer Graphics’の略で、コンピュータで描く図形や動画です。
3次元画像などリアルな描写ができる為、アニメーション映画や医療用CTスキャンなど幅広い分野で利用されています。
質問の概略は以下の通りです。
1点目は、先ず宮津城の歴史と国内の「お城ブーム」を考察し、以下3点をご提案します。
①宮津城の一部復元と発掘調査。
②宮津城のCGによる再現。
③戦国時代に細川藤孝・忠興父子が丹後攻略の拠点にした八幡山城址の活用。
2点目は、先ず鳥獣被害対策の中で「ジビエ事業」に関して、昨年と一昨年の12月に私が行った一般質問と答弁の確認をします。
そして、以下2点をお尋ねします。
①下世屋地区の鳥獣処理施設の現状。
②鳥獣被害対策とジビエ事業に関する宮津市の方針と目標値。
最後に以下2点をご提案します。
①ジビエ事業に関する無所属クラブの視察先で得た手法。
②宮津市でジビエを営む上世屋獣肉店の現状とサポート。
以上です。
理事者の皆様には具体的かつ簡潔なご答弁を頂き度く、お願い申し上げます。
Ⅰ.宮津城のCG再現と八幡山城跡の活用
1.宮津城の歴史と国内の「お城ブーム」
先ず、宮津城の歴史と昨今の「お城ブーム」について、お話します。
本来、国分寺のあった府中地区が古代より丹後の中心地で、中世には室町幕府の重役である四職の一つに就き、丹後守護職を務めた一色氏の支城や砦が築かれていました。
細川藤孝と明智光秀は織田信長の命により、丹後地方の侵略を始め、天正8年8月2日(グレゴリオ歴1580年9月20日)に一色氏の支城だった八幡山城に石垣を施し山麓に居所と家臣の屋敷を集め当初の本拠地としました。
その後、織田信長の命により、細川藤孝は海縁に宮津城を築き、諸説ありますが、天正10年9月8日(グレゴリオ暦10月4日)に一色氏を滅亡させたと伝わります。
その後、ほぼ7万石の領地で、京極家、幕府直轄、永井家、阿部家、奥平家、青山家、本庄家と主が変わり明治維新を迎えます。
昨今、「お城ブーム」でお城を訪れる人が増えていますが、2006年に財団法人日本城郭協会が「日本100名城」を選定し、翌年に公式ガイドブックを発売し、スタンプラリーをスタートした頃から始まったようです。
そして、現在、「お城ブーム」に一役買っているのが、お寺の御朱印ならぬ「御城印」(ごじょういん)です。登城の記念に購入できるアイテムで、お城に縁のある文字や家紋をデザインしたものが一般的ですが、ゲームやアニメとコラボしたものなど様々な種類が注目を集め、デジタル技術を使ったものも登場しています。
2.宮津城の一部復元と発掘調査等を提案
先ず宮津城に関して一部復元と発掘調査等の質問と提案を7点伺います。
(1)田辺城を復元した舞鶴市など城址を活用する観光戦略
お隣の舞鶴市では、田辺城の濠がすべて埋め立てられ存在しませんが、1940(昭和15)年、本丸跡の北西に京都の二条城をモデルにした二層櫓の彰古館(しょうこかん)を作り、1992(平成4)年には外堀の跡地に宮津城大手門の写真を基に城門を模擬復興して、田辺城資料館を作りました。
舞鶴市は、現存する天守台の石垣などを有する田辺城跡を舞鶴公園として整備しています。
一方、宮津城の遺跡は太鼓門と武田病院の敷地内にある本丸跡の小さな石垣、大膳川の外堀跡石垣、明治時代に与謝野町の後野愛宕神社に移転した宮津城本丸玄関などしか残っていませんが、2004(平成16)年の台風23号による大手川の河川改修で2010(平成22)年に城壁を復元しました。
城跡を活用する観光戦略について、宮津市の考えをお尋ねします。
(2)旧城内の発掘調査の推移と現状
宮津城の発掘調査に関して、過去からの推移と現状をお尋ねします。
(3)一色稲荷神社の発掘調査
宮津商工会議所の道路を挟んだ南側に一色稲荷神社があります。
天正10年6月2日(グレゴリオ暦1582年7月1日)、本能寺の変で織田信長が非業の死を遂げ、その僅か11日後の6月13日(グレゴリオ暦7月12日)に天王山の戦いで細川忠興の妻たま(後に洗礼してガラシャ)の父・明智光秀が羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)に討たれます。
そして、3か月後の同年9月8日(グレゴリオ暦10月4日)、室町幕府の重役である四職の一つで丹後守護職 一色家の当主(名前は不詳)で細川藤孝の娘婿が現在の一色稲荷かその付近と思われる細川の家臣屋敷で、細川方に謀殺されるという事件が起きました。
その後、一色家の祟りを恐れて建立した祠が今の一色稲荷神社だと伝わります。
一方、一色稲荷神社には、一色家の当主が討たれた弔い合戦に押し寄せた一色軍を今の漁師町辺りで細川軍が討ち取り、この神社に亡骸を埋めたという説もあります。
毎日新聞で2021年6月から連載が始まった「室町の兄妹・流れ公方と忘れられた尼」という室町幕府の10代将軍 足利義稙(よしたね)と妹の曇華院(どんげいん)を通して捉える歴史特集で、同年12月から丹後地方の一色家が登場しました。
2022年1月24日掲載記事では、一色家の一族で、京丹後市峰山町中心部の吉原氏が保管した「御小袖」(おんこそで)と呼ばれる室町幕府の初代将軍・足利尊氏が着ていた鎧が、足利家に伝来する王権の象徴で、その行方を一色家滅亡の謎と共に追っています。
そして、一色稲荷社を発掘調査すれば、「御小袖」が見つかるかもしれないと結んでいます。
歴史へのロマンに胸が膨らみますが、一色稲荷神社の発掘調査を行うことはできないでしょうか。
お尋ねします。
(4)明治時代に与謝野町の後野愛宕神社に移転した宮津城本丸玄関の返還
1873(明治7)年に廃城令が出され、宮津城は解体が進みましたが、本丸御殿の玄関が当時の宮津藩領で現在の与謝野町後野(うしろの)愛宕神社に移転したと伝わります。
その後、地元の皆さんが大切にしてこられ、1992年に与謝野町指定文化財になりました。
今後、宮津城跡を整備できることが叶った折の仮定ですが、宮津城本丸玄関の返還をお願いすることは可能でしょうか、お尋ねします。
(5) 本丸の石垣跡へ観光の協力依頼
NTT西日本京都支店宮津別館の西門近くで、武田病院の敷地内にある本丸の石垣跡に関し、関係者へ観光の協力依頼か宮津市が買い取ることは可能でしょうか、お尋ねします。
(6)城下町を印象付ける看板設置の推進
2019年11月に私は丹後郷土資料館の森島康雄 資料課長の「宮津城を歩く」イベントに参加しました。
ちょうど宮津の漁師町に本籍があり、JR九州の初代社長を務められ、現在、NPO法人 福岡城市民の会 の石井幸孝 理事長が帰省され、一緒にこのイベントへ参加しました。
その折、宮津幼稚園と小学校の間から宮津駅へ繋がる外堀跡の道路を「外堀通り」と名付けるなど城下町を印象付ける看板の設置等を推進するご提案を頂きました。
本提案に関して、お尋ねします。
(7)Crowdfundingを活用した城郭の一部復元
近年のお城ブームで、Crowdfundingを活用した城郭の一部復元を伝えるニュースを目にします。
2021年1月にあった広島県福山市の「福山城天守閣北側に鉄板を張る復元事業」では目標額10百万円に対し、25百万円集まりました。
実行まで慎重かつ綿密な計画が必要だと思いますが、Crowdfundingを活用した宮津城の一部復元をご提案します。
ご答弁をお願いします。
3.宮津城のCG再現
(1)宮津城のCG(Computer Graphics)再現に関する現状と将来
幕末の宮津城古地図の中には建物の寸法が事細かに記してあるものがあります。
この古地図を見て日々コツコツと宮津城のCG(Computer Graphics)再現を忠実に取り組まれている古川輝夫さんという市内で電器店を営む男性がいらっしゃいます。
コロナ禍の前までは毎年秋に行われた寺町を多数のキャンドルで飾るイベント「和火」に於いて、古川さんの宮津城のCG再現動画が上演され、これを楽しみにしている市民が沢山いらっしゃいます。
また、各家庭に伝わる昔の街並みを記録した写真を保全することも大切だと思います。
宮津城のCG再現と昔の街並みを記録した写真の保全に関して、現状と宮津市として将来どうしていくかお尋ねします。
(2)QRコードを活用した観光及び歴史の看板(宮津市内全体)の現状と将来
QRコードはQuick Responseの略で、現在ではスマフォのデータ読み取りなど世界中で多用されています。
このQRコードを活用した観光及び歴史の看板が浸透しています。
宮津市に於けるQRコードを活用した観光及び歴史の看板の現状と将来について、お尋ねします。
(3) CGとQRコードを活用した「まち歩き観光」推進の提案
昨年5月に「戦後の宮津劇場集団M.E.S.と神戸人形芸術劇場から始まる日本アニメの歴史!」と題して、みやづ歴史の館でご講演頂いた宮津市で育った「ルパン三世」や「ムーミン」等の監督おおすみ正秋さんや城郭に詳しい専門家に監修を依頼して、CGとQRコードを活用した「まち歩き観光」推進の看板の展開をご提案しますが、如何でしょうか、ご答弁願います。
(4)「天橋立だけに頼らない観光」の戦略と戦術
「宮津観光アテンダントまちなか案内人の会」が今年7月に創立15周年を迎えます。
この会へのサポートなど「天橋立だけに頼らない観光」の戦略と戦術をお尋ねします。
4.八幡山城址の活用
(1)八幡山城と細川藤孝・忠興の歴史
宮津市のHPには「細川氏と八幡山城跡」と題して、城郭の古地図と共に以下の通り説明があります。
現在の宮津市街地は、丹後の重要な近世城下町です。
その成立には細川藤孝・忠興の丹後入りが大きな意味をもち、織田信長の伝記「信長公記」には天正7年(1579年)に明智光秀らが「丹後へ出勢」したという記事がみられます。
細川氏が織田信長の意向を受け丹後入りした点、明智光秀と行動をともにした点が注目され、最初の居城として八幡山城跡が候補地となっています。
ところで中世の山城は、山の尾根を平坦に削って、建物を築いたり兵が駐屯する「曲輪」をつくったり、堀切や土塁をつくって防御性を高めた「土の城」でした。
丹後では約500ヶ所の「土の城」が確認されています。
これに対し、織田信長は瓦を葺いた天守閣や石垣をつくり、日本の城つくりに革新を起こしました。
こうした特徴をもつ城は、滋賀県の安土城を典型とし、織田信長や家臣の羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)により盛んに築かれたことから、「織豊系城郭」と呼ばれています。
八幡山城跡は、全長約500メートルの範囲に曲輪が連続的に配置され、中世の山城の伝統が色濃く認められます。
しかし、山頂の主郭には石垣が残されており、丹後では他に例のない「織豊系城郭」と評価されています。
こうしたあり方は、細川氏が信長や明智光秀の力を背景として丹後に進出した状況を反映し、細川氏と八幡山城跡の関係をよく物語っています。
八幡山城跡に登ると、眼下に天橋立や宮津市街地から上宮津を一望することができ、この城の軍事的な重要性を実感することができます。
以上が宮津市のHPに掲載されている説明ですが、八幡山城の歴史的価値が高いことを簡潔に記してあると思います。
(2)発掘調査と歴史説明イベント、地元住民の活動
この八幡山城跡の発掘調査と歴史説明イベント、地元住民の活動の状況をお尋ねします。
(3)眠れる「観光地」に遊歩道の整備等を提案
八幡山城跡は眠れる「観光地」のように私は感じます。
遊歩道の整備や天守閣のない兵庫県の赤穂城のように天守閣を模した足場を築き、ライトアップする企画など八幡山城跡をPRする方法をご提案しますが、如何でしょうか、ご答弁願います。
Ⅱ.鳥獣被害対策とジビエの利活用
1.鳥獣被害対策に関する一般質問(2021年12月・2022年12月)の「ジビエ事業」に関する確認
2021年と2022年の12月定例会の一般質問で、私は事業の選択と集中の観点からジビエの市内事業者を補助する施策の一環として地域おこし協力隊の活用をご提案しましたが、2021年は地域の課題解決など制度の趣旨も踏まえ、検討したいとの答弁で、2022年は地域おこし協力隊が定住に繋がることを前提条件として検討したいとの答弁でした。
その他、補足・訂正頂くことがあれば、ご教示願います。
【参考】
総務省の2021(平成3)年度「地域おこし協力隊の隊員数等について」というHPがあります。
様々な統計値が公開され、定住した地域おこし協力隊員の動向で起業・事業承継編では、猪や鹿の食肉加工・販売など6次産業が112名で5位でした。
2.下世屋地区の鳥獣処理施設の現状
開設当初から臭気問題が生じた下世屋地区の鳥獣処理施設の現状についてお尋ねします。
3.鳥獣被害対策とジビエ事業に関する宮津市の方針と目標値
鳥獣被害対策とジビエ事業に関する宮津市の方針と目標値をお尋ねします。
4.「ジビエ事業」に関する無所属クラブの視察先で得た情報と提案
「ジビエ事業」に関する無所属クラブの視察先で得た情報をお伝えし、提案を行います。
(1)NPO法人cambio(兵庫県多可町)の「鹿ポスト」との提携と模倣、ペットフードへの注力等。
【概要】
・住所:兵庫県多可郡多可町
・設立:2011(平成23)年3月
・事業:兵庫県指定障碍者福祉サービス事業(利用者数;A型20名・B型40名)、金属加工、無添加鹿肉ペットフード製造販売。
昨年12月定例会の一般質問でもお話しましたが、兵庫県多可町で7年前から鹿肉を使ったペットフード製造場を営み「24時間、自由に搬入できる無人鹿ポスト」を作ったニュースが最近、各新聞やテレビで取り上げられています。
多可町のシカ捕獲数は年間およそ400頭で、そのうち約300頭を埋めたり焼却したりして処分していましたが、「鹿ポスト」の利用者が増え、多可町の焼却処分費用は5分の1以下に減ったそうです。
今後、NPO法人cambioは「鹿ポスト」を増やし、まとめて搬入してもらうことで運送のコストなどを軽減し、特殊技術で解凍して良い状態の鹿肉として使おうと実験中です。
【提案】
現地を視察した折、Cambioが宮津市と「鹿ポスト」に関する提携や模倣が可能か伺ったところ、検討可能だと伺いました。
宮津市の鳥獣の処理費用を低減し有効活用する観点から、先ずCambioと接触して「鹿ポスト」のノウハウを学ぶことをご提案しますが、如何でしょうか。
ご答弁願います。
(2)株式会社 日向屋(和歌山県田辺市)の6次産業化や地域おこし協力隊の活用等。
【概要】
・住所:和歌山県田辺市
・設立:2018(平成30)年3月
・事業:柑橘類・果樹加工品販売、ジビエ(鹿肉、いのしし)狩猟体験、農業体験
・社員:8名(パート含む)
同社は、若手の農家らが2016(平成28)年に狩猟チームを結成したことを機に、2018(平成30)年に会社を設立し、鳥獣害対策や耕作放棄地解消に向けた地域活性化の事業を展開しています。
地域内のジビエ解体処理施設やジビエ料理店との連携で、イノシシやシカの捕獲から処理・加工、調理、販売の連続した体制を構築。
捕獲した個体をジビエとして地域資源に、施設を観光や体験資源にと、地域を巻き込んだ取り組みに発展させました。
特にジビエの安定供給を図るため、地域内の農家によるわな捕獲を支援し、地域外の捕獲協力農家との橋渡しもしています。
因みに2021年度にジビエなどとして活用したのは約600頭だそうです。
また、衛生管理ガイドラインの遵守などに取り組む施設に与えられる「わかやまジビエ処理施設衛生管理認証」を取得し、個体の引き取りに関するガイドラインを作成してジビエの品質維持に努めています。
尚、同社は農林水産省の2022(令和4)年度の鳥獣対策優良活動表彰で、「農林水産大臣賞」を受賞し、本年4月から地域おこし協力隊1名が派遣されます。
【提案】
市と上世屋獣肉店が同社との交流。
5.宮津市の上世屋獣肉店の現状とサポートの提案
宮津市で唯一ジビエに取り組む上世屋獣肉店について、現在の概要をお伝えします。
農作業を含めた鳥獣の解体など正社員を1名雇い、スライスやミンチなどの作業が忙しくなると3人程度お声がけしていらっしゃる状態です。
昨年4月から1年間の処理頭数は現在約230頭で、前年比約3倍となっています。
また、京阪神の外資系高級ホテルとの取引が始まり、本年2月にはまごころ市が精肉販売業の免許を取得したお陰で、ジビエの取り扱いがスタートしています。
更にハードルは高いですが、学校給食の登録をされたそうです。
「市民のみなさんにジビエをもっと食べて頂ける機会を増やしたい!」と明るくお答えされ、士気が上がっていると感じました。
上世屋獣肉店からの要望としては、地域おこし協力隊の派遣と下世屋の鳥獣処理施設の傍にペットフード用の鳥獣回収施設を設けて欲しいと伺いました。
その他にも宮津市からサポートできることをお尋ねします。
以上

一般質問のお知らせ

2月28日に宮津市内の新聞折込で「一般質問のお知らせ」が配布されました。
議長を除く13議員の内、9議員が3月2日(木)・3日(金)の2日間に理事者へ質問や提案を行います。
私は第2日の3番目[3月3日(金)のお昼前後]に登壇し、以下の通り質問する予定です。
1.宮津城のCG再現と八幡山城跡の活用
CG(Computer Graphics)による宮津城の再現と戦国時代に細川藤孝・忠興が丹後攻略の拠点にした八幡山城跡の整備など「まち歩き」を促す市街地の活性化を提案する。
2.鳥獣被害対策とジビエの利活用
視察したNPO法人カンビオ(兵庫県多可町)の鹿ポストとの提携や模倣・ペットフード事業、(株)日向屋(和歌山県田辺市)の捕獲鳥獣肉を活用した6次産業化など成功事例を提案する。

宮津市猟友会の「巻狩り」研修2023

農林水産省が本年1月に発表した2021(令和3)年度の野生鳥獣による全国の農作物被害は約155億円です。(宮津市は12百万円)
被害金額は依然として高い水準にあり、営農意欲の減退と数字以上に深刻な影響を及ぼしています。
昨年の宮津市猟友会の研修は、従来の「猟犬」から「ドローン」のスピーカーが発する「猟犬の鳴声」に変えて由良地区で巻狩(まきがり)※を行いました。
市民のご提案を市の農林水産課に繋ぎ、京都府猟友会福知山支部の皆さんのご指導を賜りました。
今年は天橋立の南西部にある文殊山近辺で猟犬3頭による「巻狩り」研修となり、昼休憩を挟んで約6時間見学しました。
鳥獣被害対策は喫緊の課題で、宮津市議会3月定例会の一般質問に於いて今月視察した先進事例の「鳥獣被害対策」を提案します。
※巻狩(まきがり)とは…
狩場を多人数で包囲し、獣を中に追い詰めて射取る大規模な狩猟法。

安心で暮らせる地域づくりを目指して

宮津市社会福祉協議会の「いきがい・助け合いフォーラム」で、公益財団法人さわやか福祉財団の目﨑智恵子 新地域支援事業担当リーダーが掲題に関して講演されました。
講演後は、本協議会の小田会長と以下3団体の代表者とパネルディスカッションが行われました。
①溝尻地域づくり委員会
 「昼食宅配事業×見守り活動」
②北部生活支援サービス研究会
 「健康体操とお買い物ツアー(移動支援)」
③せせらぎの会(須津)」
 「介護施設の車両を活用したサロン送迎」
宮津市は地域住民による助け合い活動が進められている一方で、担い手不足や活動が広がらないことへの不安の声もあります。
地域でのちょっとした「たすけあい・おたがいさま」の活動により新たな繋がりや活動が生まれるようです。
尚、公益財団法人さわやか福祉財団は、東京東京地検特捜部検事としてロッキード事件の捜査をされた堀田力(ほったつとむ)さんが代表です。
お父さんが旧制宮津中学(現 宮津天橋高校)で英語の先生を務められ、宮津で幼少期を過ごされ、宮津市社会福祉協議会に20百万円寄付して頂いています。
今日はイベントが重なり、ラスト1時間しか拝聴できず、近所のおばさんから後でお話を伺いました。

音楽療法士さんてどんなお仕事?

宮津市肢体障害者協会研修で、京都市山科区の洛和会京都音楽療法研究センターから3名の音楽療法士さんが来られました。
2018年12月以来2度目の訪問です。
今回は座学の講演がほとんどなく、「音楽療法」を皆さんと一緒に体験しました。
音楽はリズムで脳を活性化させ、メロディーは心を和ませ、ハーモニーは他者への親密な感情を生み出すそうです。
実際に楽器を演奏し、歌うことで身体機能の強化に繋がることを改めて実感しました。

こんにゃく作りを体験! ~sante’の会~

昨年、丹後地区の陶芸を愛する女性が中心になって立ち上がった「sante’」(フランス語で「健康」の意)の「こんにゃく作り」の体験イベントに参加しました。
無農薬で育ったこんにゃく芋から手取り足取り教えて頂きながら作ったこんにゃくはとても美味しいです。
①こんにゃく芋
拳より大きい感じです。
②こんにゃく芋の皮を剥き、刻みます。
③茹でます。
④鍋から出します。
⑤ミキサーにかけます。
⑥手で練っていくとだんだん固まっていきます。
⑦凝固剤(水酸化カルシウム)を水に溶かして加え、再び手で練ると益々固まっていきます。
⑧ボールから取り出し木で形を整えます。
⑨茹でます。
⑩こんにゃくが出来上がりました。
こんにゃくの刺身
美味いです。
こんにゃくの出来上がり

宮津エネルギー研究所が企業誘致エリアに整備へ


宮津市議会2023(令和5)年3月定例会初日の全員協議会で理事者から説明を受けました。
京都の宮津エネルギー研究所を企業誘致エリアに整備へ 関電、府や市に申し出|経済|地域のニュース|京都新聞 (kyoto-np.co.jp)

令和5年2月22日宮津市議会全員協議会 – YouTube
「エネ研の閉鎖」に関しては、以下の通り説明と質問がありました。
・説明:03分12秒~07分24秒
・質問:30分17秒~50分20秒

宮津市議会2023(令和5)年3月定例会 初日

理事者が提案理由を説明し、3月定例会が始まりました。
当初予算案のトピックスは沢山ありますが…
①一般会計は11,671百万円(前年度比+7.1%)で、特別会計と企業会計を加えると19,967百万円(前年度比+3.8%)。
②老朽化した市役所庁舎の整備基金1億円
③下水料金と給食費の値上げ
④ゲノム編集とらふぐのふるさと納税返礼品に関する請願書
といったところでしょうか…
尚、本会議終了後に全員協議会が開催されました。
①関西電力㈱宮津エネルギー研究所に係る状況
②島崎ウォーターフロントエリアの再開発に係る調査結果と今後の対応
③市有地売却による民間活用計画の進捗状況
④宮津市学校施設長寿命化計画及び学校施設整備年次計画

宮津与謝消防組合議会2023(令和5)年2月定例会


前夜からの雪もたいしたことはなく、今年は市街地に除雪車が出動せずにすんでいます。

今日は令和5(2023)年度予算や個人保護法に関する条例の改正等を認可しました。

本会議終了前に全員協議会が開催されました。
①消防指令センター共同運用の進捗状況(第4回)
②令和4(2022)年中災害発生状況

本会議終了後には、32百万円で導入された救急車を見学しました。

宮津出身の書家 尾崎邑鵬(ゆうほう)展の開幕式 ~成田山書道美術館~

本年2月18日~4月16日まで尾崎邑鵬(ゆうほう・本名 尾﨑敏一)さんの書展が成田山書道美術館で開催されることになり、2月19日に開幕式が盛大に開催されました。
今年1月5日に数えで100歳になられた尾崎邑鵬さんは、1924(大正13)年に宮津市の辛皮(からかわ)で生まれ、書道を本格的に学ぶ為、27歳で大阪に移住されました。
1955(昭和30)年に日本美術展覧会(日展)で初入選後、同菊花賞・日本芸術院賞などを受賞され、日展の常務理事・日本書芸院理事長・全日本書道連盟理事長を務められました。
そして、2016(平成28)年に文化功労者に選ばれ、2018(平成30)年に「宮津市特別栄誉賞」を受賞されました。
宮津市「議会だより」の一般質問コーナーの題字「市政を問う」は尾崎邑鵬さんの直筆です。
尾崎邑鵬展の開幕式が始まりました。
尾崎邑鵬展の開幕式
今回も僭越ながら来賓の一人に加えて頂きました。
前列右から…
〇森岡正宏 元衆議院議員(奈良)
https://ja.wikipedia.org/…/%E6%A3%AE%E5%B2%A1%E6%AD%A3…
〇斉藤斗志二 元衆議院議員(静岡)・旧防衛庁長官
https://ja.wikipedia.org/…/%E6%96%89%E8%97%A4%E6%96%97…
〇星野和彦 宮津市議会議員
http://genkinamiyazu.com/
〇金子泰雄 読売書法会事務局長
https://yomiuri-shohokai.com/
尾崎邑鵬展のオープニング レセプション
公益財団法人 全国書美術振興会 高木聖雨 理事長の祝辞
公益財団法人 日本書芸院 土橋靖子 理事長の祝辞
本展の実行委員長の辻本邑園さんと石田雲鶴さんと
http://shobi.or.jp/sho200/info/122.html
http://shobi.or.jp/sho200/info/032.html
株式会社 近代書道研究所 青山慶示 所長の乾杯の音頭
宮津出身者で尾崎邑鵬さん夫妻を囲む
後列右から…
〇上山育視 株式会社ジェイ・クリエイション社長
https://www.jcreation.co.jp/
〇牛田晋 株式会社IHI(石川島播磨重工業) 顧問
https://www.ihi.co.jp/
〇星野和彦 宮津市議会議員
http://genkinamiyazu.com/
斉藤斗志二 元衆議院議員(静岡)・旧防衛庁長官を宮津出身者で囲んで…
牛田くんはMBA取得時の話で盛り上がりました。
誕生日が近い尾崎邑鵬さんの奥さんに花束をお渡してお開きとなりました。

宮津市議会2023(令和5)年3月定例会

本日、議会運営委員会が開催され、3月定例会の運営方法を確認しました。
本定例会の議案は全41件で、内訳は予算18件、人事1件、その他6件、条例16件です。
会期は2月22日~3月30日の37日間で、一般質問は3月2日(木)・3日(金)に行います。
2023(令和5)年度予算のテーマは、少し長いですが…
「みんなが活躍する豊かなまち”みやづ”」と「選ばれるまち”みやづ”に向けて
人口減少などの難局に立ち向かう『輝く未来へのチャレンジ予算』です。

京丹後市議会主催 議員研修会20230216


同市で開催される京都府北部合同の7市町議会議員研修に参加しました。
・演題:持続可能な地域社会を目指して ~診断と合意形成の進め方~
・講師:一般社団法人 持続可能な地域社会総合研究所 藤山浩 所長

藤山浩さんの講演を拝聴したのは今回で3回目です。
元建設官僚で後に岩手県知事や総務大臣を歴任した増田寛也さんが2014年に著した「地方消滅 東京一極集中が招く人口急減」がベストセラーになる世相の最中…
藤山浩さんは、2015年に「田園回帰1%」を著し、地元 島根県での小学校区・公民館区単位の人口分析をベースに定住増に対応した地域内循環の強化による所得の取り戻し戦略を提案されました。

私は議員に成り立ての頃で、「毎年人口の1%を取り戻せば地域は安定的に持続できる」というこの本に感銘を受け、日本開発銀行(現 日本政策投資銀行)出身の藻谷浩介さんが2013年に著した「里山資本主義 日本経済は”安心の原理”で動く」と共に私のバイブルです。

日増しに衰退する宮津市の製造業を補助する施策が喫緊の課題だと帰りのバスの中で一部の同僚議員と話がつきませんでした。

一般社団法人 持続可能な地域社会総合研究所 (susarea.jp)

藤山浩 – Wikipedia

『シリーズ田園回帰1 田園回帰1%戦略』藤山浩著 – 田舎の本屋さん (ruralnet.or.jp)

ウェブサイト「大杉漣記念館」が命日の2月21日で閉鎖

大杉漣さんとの出会いは…
「東京から宮津を元気にする会」の尾上規喜 名誉会長をはじめフジテレビの皆さんのご厚情を賜り、BSフジ「漣ぽっ」※の撮影が実現し、2016(平成28)年10月13日に大杉漣さんを宮津へお招きしました。
気さくな性格に加え、堅物教師で東大法学部に次ぐ偏差値の高い父親をもつ共通の悩みもあり…
撮影終了後も大好物だった「竹中罐詰のオイルサーディン」を通じて親交頂きました。
名残惜しいですが、改めて漣さんのご冥福をお祈り致します。

ニュースポーツ3種3on3 ~NPO法人 Sports Club RAINBOW~

今日は朝から青少年海洋センター マリーンピアで「ウエルネスダーツ」「ユニボッチャ」「ファミリーバドミントン」を体験してきました。
先日、「議会だより」が戸別配布されたこともあり…
プレー中「”自転車を活用したまちづくり”を一般質問するなら、もっと運動せな!」というヤジもとんできました。

舞鶴市議会主催 議員研修会202206

舞鶴市で開催される京都府北部合同の市議会議員研修に参加しました。
・演題:議会からの「政策サイクル」の回し方
    ~住民意見の聴取と政策形成について~
・講師:青森大学 社会学部 佐藤淳 教授
議会が住民意見を吸い上げ、議員間の討議を通じて議案審査や政策立案に反映させるプロセスについて学びました。
予算決算の審査や総合計画の策定・監視など、議会が政策過程の全体にかかわる大切さを改めて痛感します。
尚、講師の佐藤淳さんは1992年から2006年迄さくら銀行(現三井住友銀行)に勤務されました。
大阪支店時代には私と土佐堀川を挟んで仕事をしていらっしゃいました。

トップページ|佐藤淳 公式ホームページ (bindcloud.jp)

宮津市議会だより2023.2.6

「表紙」と最終ページの「ひとこと」は、宮津おどり振興会の皆さんです。
今回のトピックスは昨年12月定例会で議案となったプラスチック等資源循環の促進等に関する条例制定やプレミアム商品券などの補正予算113百万円です。
「議員がおじゃましました」は栗田地区のボランティア団体「さくらの会」で、10月に行った「市民と議会の懇談会」についても掲載しています。
【宮津市議会HPのPDF】
私の一般質問(2022年12月議会)の拡大版
①自転車を活用したまちづくり
②オリーブ事業と鳥獣被害の現状と課題

無所属クラブの視察202302

2月1~2日に以下の通り5か所を視察しました。
1.NPO法人Cambio(カンビオ)[兵庫県多可町]
「24時間持ち込み可能な"鹿ポスト"~ジビエでペットフード~」
2.兵庫県西脇市
「スイーツファクトリー支援事業」
3.株式会社日向屋[和歌山県田辺市]
「若手企業による鳥獣対策の6次産業化」
4.和歌山県有田川町 THE LIVING ROOM
「廃園保育所リノベーション利活用事業」
5.和歌山県有田川町 地域交流センター ALEC
「絵本によるまちづくり」

視察の概要を以下の通りお知らせします。

1.NPO法人Cambio(カンビオ)[兵庫県多可町]
  「24時間持ち込み可能な"鹿ポスト"~ジビエでペットフード~」

【NPO法人Cambio(カンビオ)の概要】
・住所:兵庫県多可郡多可町森本809-15
[視察先は多可町加美区豊部483(加美給食センター跡)]
・設立:2011(平成23)年3月
・事業:兵庫県指定障碍者福祉サービス事業(利用者数;A型20名・B型40名)、金属加工、無添加鹿肉ドッグフード製造販売、鳥獣害指定の鹿肉加工施設運営等

【視察目的・内容】
兵庫県多可町で7年前からシカ肉を使ったペットフード製造場を営むNPO法人cambioが「24時間、自由に搬入できる無人シカポスト」を作ったニュースが最近、各新聞やテレビで取り上げられている。
多可町のシカ捕獲数は年間およそ400頭で、そのうち約300頭を埋めたり焼却したりして処分していたが、「シカポスト」の利用者が増え、多可町の焼却処分費用は5分の1以下に減った。
今後、NPO法人cambioは「シカポスト」を増やし、まとめて搬入してもらうことで運送のコストなどを軽減し、特殊技術で解凍して良い状態のシカ肉として使おうと実験中だ。
因みに、「cambio」とはスペイン語で「変化」という意味を持ち、同社のシカ肉のペットフードは完全無添加の確かな品質という意味を込めて「TASHIKA」というブランド名で年間7千個販売している。
宮津市の深刻な鳥獣被害対策の参考にしたく訪問したもの。
【参考】
会社概要 – 特定非営利活動支援 cambio<カンビオ> (npo-cambio.org)
TASHIKA / 多可町の地域課題解決型ドッグフード (npo-cambio.org)
24時間無人“鹿ポスト” 兵庫・多可町にNPOが肉解体施設 / 日本農業新聞 (agrinews.co.jp)

2.兵庫県西脇市
  「スイーツファクトリー支援事業」

【西脇市の概要】
・2005(平成17)年10月、旧西脇市と黒田庄町が合併して誕生。
・人口:38,700人(2023年2月1日時点・合併当初は約46千人)
・面積:132.44㎢。
【西脇市の農業の特徴】
耕作面積は約1千haで、水稲が約700ha、酒米となる「山田錦」が約5割。
但馬牛の肥育が約1,400頭(肥育農家は約13軒)あり、約9割が「神戸牛」として格付けされている。
【視察目的・内容】
イチゴは高付加価値があり、イチゴ狩りなどを通じた町に活気を呼ぶ交流人口の増大が期待できることから、農家が減少する中で本事業が始まった。
宮津市に活かすことを目的に訪問したもの。
本事業は、1年目から担当のハウスが割り当てられ、就農を想定した環境で「章姫」などの品種の栽培研修を受ける。
苗の育て方から育てた苗を植え替える作業・収穫に至るまで、イチゴの高設栽培に必要なすべての技術を学ぶ。
また、栽培したイチゴの出荷やイチゴ狩りの受入れなどを通じて、研修期間中にしっかりとした経営技術を習得し、研修終了後のスムーズな就農と経営の安定を図こととなる。
さらに、関係機関と連携し就農に向けた経営相談やハウス整備に対する支援、住居や農地借入のあっせんなど、全面的なバックアップ体制ができている。
【参考】
スイーツファクトリー/西脇市 (nishiwaki.lg.jp)
スイーツファクトリー支援事業 | 支援情報 | 農業をはじめる.JP (全国新規就農相談センター) (be-farmer.jp)
自治体別・視察の多い事業一覧 2019(西日本編)|新・公民連携最前線|PPPまちづくり (nikkeibp.co.jp)

3.株式会社日向屋[和歌山県田辺市]
  「若手企業による鳥獣対策の6次産業化」

【株式会社日向屋の概要】
・住所:和歌山県田辺市上芳養755-2
・設立:2018(平成30)年3月
・事業:柑橘類・果樹加工品販売、ジビエ(鹿肉、いのしし)狩猟体験、農業体験
・社員:8名(パート含む)
【視察目的・内容】
同社は、若手の農家らが2016(平成28)年に狩猟チームを結成したことを機に、2018(平成30)年に会社を設立し、鳥獣害対策や耕作放棄地解消に向けた地域活性化の事業を展開している。
地域内のジビエ解体処理施設やジビエ料理店との連携で、イノシシやシカの捕獲から処理・加工、調理、販売の連続した体制を構築。
捕獲した個体をジビエとして地域資源に、施設を観光や体験資源にと、地域を巻き込んだ取り組みに発展させた。
特にジビエの安定供給を図るため、地域内の農家によるわな捕獲を支援し、地域外の捕獲協力農家との橋渡しもしている。(2021年度にジビエなどとして活用したのは約600頭)
また、衛生管理ガイドラインの遵守などに取り組む施設に与えられる「わかやまジビエ処理施設衛生管理認証」を取得し、個体の引き取りに関するガイドラインを作成してジビエの品質維持に努めている。
尚、同社は農林水産省の2022(令和4)年度の鳥獣対策優良活動表彰で、「農林水産大臣賞」を受賞した。
宮津市の深刻な鳥獣被害対策の参考にしたく訪問したもの。
【参考】
私たちの畑は私たちで守る!株式会社日向屋のwebサイト (team-hinata.com)
鳥獣対策で大臣賞受賞 和歌山県田辺市の農業会社「日向屋」(紀伊民報) – Yahoo!ニュース
ジビエ活用で地域に光 鳥獣害が深刻化、ある集落での取り組み | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 4.和歌山県有田川町 THE LIVING ROOM
  「廃園保育所リノベーション利活用事業」

【和歌山県有田川町の概要】
・2006(平成18)年1月に旧吉備町・金屋町・清水町が合併して誕生。
・人口:25,592人(2023年1月31日時点)
・面積:351.89㎢

【視察目的・内容】
地方では人口減少に伴い、公共施設が閉鎖を余儀なくされている。
宮津市においても公共施設の再編は各地域での大きな課題になっている。
和歌山有田川市では田殿地区の廃園保育所をリノベーションし、まちのリビングルームを作ろうというコンセプトのもと、施設全体を「 THE LIVING ROOM 」と名付けて以下の通り作った。
住民同士の団欒やお客様をもてなす場を作る「ゴールデンリバー」というカフェ&バーを中心にクラフトビール醸造所やパン屋など若者達が地域でチャレンジしたいことをできるテナントスペースを作って、貸し出している。
廃園した施設を利活用し、若者や女性が率先して取り組んだ住民主体のまちづくりを参考にする為、訪問した。
尚、2018年に同町は日本経営協会主催の「第10回協働まちづくり表彰」で優秀賞を受賞している。

【参考】
GOLDEN RIVER – クラフトビールを楽しめる和歌山県有田川町のカフェ&ビアバー (golden-river.jp)
有田川町流!住民主体のまちづくり/有田川町 (aridagawa.lg.jp)
第6回 和歌山県有田川町――民間・若者が中心となり“日本のポートランド”を目指す|新・公民連携最前線|PPPまちづくり (nikkeibp.co.jp)
自治体別・視察の多い事業一覧 2019(西日本編)|新・公民連携最前線|PPPまちづくり (nikkeibp.co.jp)

 5.和歌山県有田川町 地域交流センター ALEC
  「絵本によるまちづくり」

【地域交流センター ALECの概要】
有田川町には4つの図書施設があり、各施設特徴があり総称「有田川ライブラリー」と呼んでいる。
当施設は、有田川町の中心的な図書施設として、2009(平成21)年にオープンした。
本のあるカフェ」をコンセプトに、コーヒーやドリンクを飲みながら本を読める、館内で話をしてもよい、漫画を4万冊も置いている、書架スペースよりラウンジスペースの方が広いといった公共図書館では珍しいことをやっている。
2021(令和3)年度の来館者は83,258人、貸出数は158,738冊(うち漫画95,610冊)だ。

尚、2019(平成31)年度には、47百万円をかけ日本で初めてウォークスルー型の図書自動貸出システムを導入した。
【視察目的・内容】
「本を貸し出す場所、ものを調べる場所」というイメージが強い図書館に、近年地域活性化の核拠点施設としての可能性を見出す動きが見られるようになってきた。
地域交流センターALECは、まさに先進的な取り組みとして、カフェのある図書館として、地域住民の交流拠点として来館者を大幅に増やしている。
どのような経過を経て住民の交流拠点として変化してきたのか、現在の課題を調査することにより、宮津市の図書館行政に活かすため訪問した。
【参考】
有田川ライブラリー/有田川町 (aridagawa.lg.jp)
自治体別・視察の多い事業一覧 2019(西日本編)|新・公民連携最前線|PPPまちづくり (nikkeibp.co.jp)
スマート図書館実現に向け、ウォークスルー型の図書自動貸出システムを構築 : 富士通マーケティング (fujitsu.com)

宮津市教育フォーラム2023

本フォーラムは、市民や保護者の皆さんと宮津市の教育について考える場として開催されています。
今回の主なトピックスは以下の通りです。
①中学生の合唱動画
②実践報告 「宮津市の教育について~小中一貫×コミュニティ・スクール×GIGA~」
③フリートーク 「学校で学びたいこと、地域で学びたいこと」
・宮津中と栗田中から各2名
・宮津天橋高と海洋高と暁星高から各1名
※聞き手の京都府立大学 川勝健志 副学長が雪で欠席された為、教育指導主事の2名が急遽対応。

今冬、宮津の市街地に除雪車が出動せずにすんでいます

昨夜から深々と雪が降り、今度こそは大雪になると思い、朝カーテンを開けると…
今回も20cm以下の積雪で、市街地に除雪車が出動せずに済みました。
今回も丹波地区に大雪警報がでても、丹後では注意報という珍しい降り方です。
宮津市全体に除雪車が出動すると、約40百万円かかります。
(京都府が負担する国道と府道は15cm以上で出動)
子どもの頃、雪は楽しみでしたが…
財政難の宮津市にとって、雪は脅威です。