2023(令和5)年3月定例会 最終日

全議案を可決して3月定例会が終了しました。
尚、懸案だった「宮津市学校給食費徴収条例の一部を改正する条例」に対して以下の「附帯決議」をつけました。
①宮津市学校給食費は、次年度以降も保護者負担が増えない措置を講ずること。
②市民の負担増に繋がるなど重要な事項については、議会へ事前に十分説明するなど適切な対応をとること。
本会議終了後、全員協議会が開催され、理事者から以下の説明がありました。
①丹後地区土地開発公社のあり方
②宮津市市税条例の一部改正に係る専決処分の予定
③宮津市国民健康保険税条例の一部改正に係る専決処分の予定
市街地の桜はほぼ満開です。

議会運営委員会

午前中に議会運営委員会が開催され、3月定例会最終日の日程等が確認されました。
市役所の桜も八分咲きといったところでしょうか…
今年は例年より1週間早いようです。

総務文教委員会

今日も懸案の「宮津市学校給食徴収条例の一部改正」と「ゲノム編集とらふぐのふるさと納税返礼品に関する請願書」を審査しました。
前者は「給食費値上げ撤回」を踏まえた付帯条件案が決着、後者は継続審査になりました。
昨夜は地元自治会組長の引継ぎを終え、今朝から松原会館の漏水対策…
積立金の範囲で修理していくことになりますが、施設が老朽化していくと様々な問題が出てきそうです。

「帰ってきたウルトラマン」の郷秀樹…団時朗(次郎)さんのご冥福をお祈りします。

「帰ってきたウルトラマン」の郷秀樹…
団時朗(次郎)さんのご冥福をお祈りします。
子どもの頃ながら泣いたシーン…

がんばれ!松本千秋 !!

高校3年生の1983(昭和58)年10月から半年間放送された「スチュワーデス物語」…
「私達はドジでのろまな亀かもしれませんが、時代に流されず着実に進歩したい」と卒業式の答辞で述べた瞬間に大爆笑となってから39年経ちました。
1987(昭和62)年に芸能界を引退したあと1989(平成元)年に復帰された堀ちえみさんは堺市の実家から電車を乗り継いで太秦の京都撮影所へ通われました。
私達エキストラの学生とも気さくに接してくれる優しい頑張り屋さんです。
いつまでも元気でいてください。

予算委員会と総務文教委員会

午前中は、予算委員会で令和5年度当初予算について委員間討議の末、全件可決しました。
午後からは総務文教委員会で「宮津市学校給食徴収条例の一部改正」と「ゲノム編集とらふぐのふるさと納税返礼品に関する請願書」を審査しました。
前者は懸案だった「給食費値上げ撤回」を踏まえ付帯条件を付けて可決、後者は委員会討議で調整がつかず3月27日(月)に再審議となりました。

2023(令和5)年3月定例会の本会議 第4日

午前中は、懸案だった「給食費値上げ撤回」に伴う条例の一部改正や補正予算などを全員賛成で可決しました。
午後からは、総務文教委員会で請願第1号「ゲノム編集とらふぐのふるさと納税返礼品に関する請願書」の審査にあたり、請願者とゲノム編集事業者を参考人として招致し、各々約1時間ヒアリングしました。

“G線上のアリア”を2度聴けた日

今日の午後は音楽会が重なりましたが、時間差で両方顔を出しました。
議案審査と会報誌作成など書類の締切に追われて、先週はほとんど布団の上で眠れず、今日は頭の右後ろに時々痛みがはしりましたが…
本の数時間は耳に心地よい午後になりました。

予算委員会 総括質疑と補正予算の採決 ~令和5年3月定例会~

本定例会懸案の給食費値上げに関し、総務文教委員会で付帯決議をつけて可決、更に全4会派が総括質疑で取り上げたところ…
冒頭で城崎市長から撤回する答弁がありました。
無所属クラブの総括質疑は以下の順で全6件をお尋ねしました。
[安田議員]
①議第1号 選ばれるまち“みやづ”に向けた総合的な移住定住施策の充実について。
②議第1号 多様な財源確保の取り組みについて。
[河原議員]
③議第1号 物価高騰下での給食費高騰対策支援について。
④議第1号 市民協働の取組みについて。
⑤議第1号 農業振興について。
[星野議員]
⑥議第16号 下水道事業会計予算。
補正予算は全員賛成で可決されました。
無所属クラブの視察報告書と会報誌の作成等が重なり、今週は一度も布団の上で眠れませんでしたが、今夜は一息つけそうです。

イトーヨーカ堂の創業者 伊藤雅俊 セブン&アイ・ホールディングス名誉会長のご冥福をお祈りします。

1990年10月、セブンイレブンを運営する米国サウスランドが連邦倒産法第11章(Chapter 11)の適用を申請…
日本のイトーヨーカ堂とセブンイレブン・ジャパンがサウスランドの株式を約7割取得し、「日本のセブンイレブン」になりました。
当時、私は三井リース事業(MLD)の海外業務部で北米を担当、上司がNYからのFAXに記された‛Pre Packaged Chapter 11’という聞きなれない言葉を呟いて胸をなでおろしたのが昨日のことのように思い出されます。
伊藤雅俊さんはMLDの鬼頭誠一社長(三井物産の元副社長)と懇意で、私も度々会社でご尊顔を拝しましたが、戦争を経験した経営者が次々と鬼籍にはいられる時代の趨勢に寂しさを感じます。
終戦後にシベリア抑留を経験された三井リース事業の鬼頭誠一社長から学んだ「失敗の本質」は、私にとって今でも座右の書です。

花粉症2023

思い起こせば…
1999年4月に大阪から東京へ異動、歓迎会疲れで春風邪でもひいたかと思って、慈恵医大で受診すると、「花粉症」だと宣告されました。
今年で24回目の「憂鬱な春」…
現在、日本人の3人に1人が花粉症だと言われています。
農林水産省などのHPを見ると…
元々、日本の森林は広葉樹を中心に様々な樹木が生い茂り、森林の9割が広葉樹でした。
しかし、1955(昭和30)年から19年間続いた高度経済成長期に建築用木材の需要が拡大した為、成長が早く、簡単に加工できるスギやヒノキなど針葉樹の植林が全国各地で盛んに行われました。
その結果、人工林の面積は森林全体の約4割になりました。
そして、人工林の7割がスギとヒノキです。
その後、高度経済成長の終息と海外から安い木材が輸入されるようになると、人工の針葉樹林は放置され、大量の花粉を排出するようになったそうです。

日経新聞「私の履歴書」に宮津の石井幸孝さんが登場!

日本経済新聞2023年3月の私の履歴書は「JR九州の唐池恒二 相談役」です。
コロナ禍でJR各社の2022年3月決算は軒並み赤字となりましたが、「JR九州のみ黒字」を確保しました。
1987年4月に国鉄が民営化された時、「三島(さんとう)会社」と揶揄されたJR北海道・JR四国・JR九州は営業赤字想定で発足しました。
JR九州のみ黒字となる営業基盤が如何に作られたか?
3月8日、宮津のリジェンド石井幸孝 JR九州 初代社長が「民営化前夜」に登場しました。

請願と条例の審査 ~宮津市議会2023(令和5)年3月定例会 総務文教委員会~

今日は議員が総務文教と産業建設福祉の2常任委員会に分かれ、各々審査しました。
私の属する総務文教委員会では午前中に以下の請願2件を審査しました。
①ゲノム編集とらふぐのふるさと納税返礼品に関する請願書
→関係者からのヒアリング等、会期中に調査研究してから採決する。
②「インボイス制度実施中止を求める意見書」を政府に求める請願書
→継続審査。
午後からは各条例を審査しました。
懸案の「給食費値上げ」に関して、教育委員会への質疑が集中しました。
今回の定例会は産業建設福祉委員会委員所管の「下水道料金の値上げ」の議案もあります。
いつにも増して3月いっぱい精力的に審査していきたいと思います。

一般質問の原稿と動画20230303

無所属クラブの星野和彦です。
通告に従い一問一答方式で2点質問します。
1点目は、「宮津城のCG再現と八幡山城跡の活用」で、2点目は「鳥獣被害対策とジビエの利活用」です。
因みに、CGとは‛Computer Graphics’の略で、コンピュータで描く図形や動画です。
3次元画像などリアルな描写ができる為、アニメーション映画や医療用CTスキャンなど幅広い分野で利用されています。
質問の概略は以下の通りです。
1点目は、先ず宮津城の歴史と国内の「お城ブーム」を考察し、以下3点をご提案します。
①宮津城の一部復元と発掘調査。
②宮津城のCGによる再現。
③戦国時代に細川藤孝・忠興父子が丹後攻略の拠点にした八幡山城址の活用。
2点目は、先ず鳥獣被害対策の中で「ジビエ事業」に関して、昨年と一昨年の12月に私が行った一般質問と答弁の確認をします。
そして、以下2点をお尋ねします。
①下世屋地区の鳥獣処理施設の現状。
②鳥獣被害対策とジビエ事業に関する宮津市の方針と目標値。
最後に以下2点をご提案します。
①ジビエ事業に関する無所属クラブの視察先で得た手法。
②宮津市でジビエを営む上世屋獣肉店の現状とサポート。
以上です。
理事者の皆様には具体的かつ簡潔なご答弁を頂き度く、お願い申し上げます。
Ⅰ.宮津城のCG再現と八幡山城跡の活用
1.宮津城の歴史と国内の「お城ブーム」
先ず、宮津城の歴史と昨今の「お城ブーム」について、お話します。
本来、国分寺のあった府中地区が古代より丹後の中心地で、中世には室町幕府の重役である四職の一つに就き、丹後守護職を務めた一色氏の支城や砦が築かれていました。
細川藤孝と明智光秀は織田信長の命により、丹後地方の侵略を始め、天正8年8月2日(グレゴリオ歴1580年9月20日)に一色氏の支城だった八幡山城に石垣を施し山麓に居所と家臣の屋敷を集め当初の本拠地としました。
その後、織田信長の命により、細川藤孝は海縁に宮津城を築き、諸説ありますが、天正10年9月8日(グレゴリオ暦10月4日)に一色氏を滅亡させたと伝わります。
その後、ほぼ7万石の領地で、京極家、幕府直轄、永井家、阿部家、奥平家、青山家、本庄家と主が変わり明治維新を迎えます。
昨今、「お城ブーム」でお城を訪れる人が増えていますが、2006年に財団法人日本城郭協会が「日本100名城」を選定し、翌年に公式ガイドブックを発売し、スタンプラリーをスタートした頃から始まったようです。
そして、現在、「お城ブーム」に一役買っているのが、お寺の御朱印ならぬ「御城印」(ごじょういん)です。登城の記念に購入できるアイテムで、お城に縁のある文字や家紋をデザインしたものが一般的ですが、ゲームやアニメとコラボしたものなど様々な種類が注目を集め、デジタル技術を使ったものも登場しています。
2.宮津城の一部復元と発掘調査等を提案
先ず宮津城に関して一部復元と発掘調査等の質問と提案を7点伺います。
(1)田辺城を復元した舞鶴市など城址を活用する観光戦略
お隣の舞鶴市では、田辺城の濠がすべて埋め立てられ存在しませんが、1940(昭和15)年、本丸跡の北西に京都の二条城をモデルにした二層櫓の彰古館(しょうこかん)を作り、1992(平成4)年には外堀の跡地に宮津城大手門の写真を基に城門を模擬復興して、田辺城資料館を作りました。
舞鶴市は、現存する天守台の石垣などを有する田辺城跡を舞鶴公園として整備しています。
一方、宮津城の遺跡は太鼓門と武田病院の敷地内にある本丸跡の小さな石垣、大膳川の外堀跡石垣、明治時代に与謝野町の後野愛宕神社に移転した宮津城本丸玄関などしか残っていませんが、2004(平成16)年の台風23号による大手川の河川改修で2010(平成22)年に城壁を復元しました。
城跡を活用する観光戦略について、宮津市の考えをお尋ねします。
(2)旧城内の発掘調査の推移と現状
宮津城の発掘調査に関して、過去からの推移と現状をお尋ねします。
(3)一色稲荷神社の発掘調査
宮津商工会議所の道路を挟んだ南側に一色稲荷神社があります。
天正10年6月2日(グレゴリオ暦1582年7月1日)、本能寺の変で織田信長が非業の死を遂げ、その僅か11日後の6月13日(グレゴリオ暦7月12日)に天王山の戦いで細川忠興の妻たま(後に洗礼してガラシャ)の父・明智光秀が羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)に討たれます。
そして、3か月後の同年9月8日(グレゴリオ暦10月4日)、室町幕府の重役である四職の一つで丹後守護職 一色家の当主(名前は不詳)で細川藤孝の娘婿が現在の一色稲荷かその付近と思われる細川の家臣屋敷で、細川方に謀殺されるという事件が起きました。
その後、一色家の祟りを恐れて建立した祠が今の一色稲荷神社だと伝わります。
一方、一色稲荷神社には、一色家の当主が討たれた弔い合戦に押し寄せた一色軍を今の漁師町辺りで細川軍が討ち取り、この神社に亡骸を埋めたという説もあります。
毎日新聞で2021年6月から連載が始まった「室町の兄妹・流れ公方と忘れられた尼」という室町幕府の10代将軍 足利義稙(よしたね)と妹の曇華院(どんげいん)を通して捉える歴史特集で、同年12月から丹後地方の一色家が登場しました。
2022年1月24日掲載記事では、一色家の一族で、京丹後市峰山町中心部の吉原氏が保管した「御小袖」(おんこそで)と呼ばれる室町幕府の初代将軍・足利尊氏が着ていた鎧が、足利家に伝来する王権の象徴で、その行方を一色家滅亡の謎と共に追っています。
そして、一色稲荷社を発掘調査すれば、「御小袖」が見つかるかもしれないと結んでいます。
歴史へのロマンに胸が膨らみますが、一色稲荷神社の発掘調査を行うことはできないでしょうか。
お尋ねします。
(4)明治時代に与謝野町の後野愛宕神社に移転した宮津城本丸玄関の返還
1873(明治7)年に廃城令が出され、宮津城は解体が進みましたが、本丸御殿の玄関が当時の宮津藩領で現在の与謝野町後野(うしろの)愛宕神社に移転したと伝わります。
その後、地元の皆さんが大切にしてこられ、1992年に与謝野町指定文化財になりました。
今後、宮津城跡を整備できることが叶った折の仮定ですが、宮津城本丸玄関の返還をお願いすることは可能でしょうか、お尋ねします。
(5) 本丸の石垣跡へ観光の協力依頼
NTT西日本京都支店宮津別館の西門近くで、武田病院の敷地内にある本丸の石垣跡に関し、関係者へ観光の協力依頼か宮津市が買い取ることは可能でしょうか、お尋ねします。
(6)城下町を印象付ける看板設置の推進
2019年11月に私は丹後郷土資料館の森島康雄 資料課長の「宮津城を歩く」イベントに参加しました。
ちょうど宮津の漁師町に本籍があり、JR九州の初代社長を務められ、現在、NPO法人 福岡城市民の会 の石井幸孝 理事長が帰省され、一緒にこのイベントへ参加しました。
その折、宮津幼稚園と小学校の間から宮津駅へ繋がる外堀跡の道路を「外堀通り」と名付けるなど城下町を印象付ける看板の設置等を推進するご提案を頂きました。
本提案に関して、お尋ねします。
(7)Crowdfundingを活用した城郭の一部復元
近年のお城ブームで、Crowdfundingを活用した城郭の一部復元を伝えるニュースを目にします。
2021年1月にあった広島県福山市の「福山城天守閣北側に鉄板を張る復元事業」では目標額10百万円に対し、25百万円集まりました。
実行まで慎重かつ綿密な計画が必要だと思いますが、Crowdfundingを活用した宮津城の一部復元をご提案します。
ご答弁をお願いします。
3.宮津城のCG再現
(1)宮津城のCG(Computer Graphics)再現に関する現状と将来
幕末の宮津城古地図の中には建物の寸法が事細かに記してあるものがあります。
この古地図を見て日々コツコツと宮津城のCG(Computer Graphics)再現を忠実に取り組まれている古川輝夫さんという市内で電器店を営む男性がいらっしゃいます。
コロナ禍の前までは毎年秋に行われた寺町を多数のキャンドルで飾るイベント「和火」に於いて、古川さんの宮津城のCG再現動画が上演され、これを楽しみにしている市民が沢山いらっしゃいます。
また、各家庭に伝わる昔の街並みを記録した写真を保全することも大切だと思います。
宮津城のCG再現と昔の街並みを記録した写真の保全に関して、現状と宮津市として将来どうしていくかお尋ねします。
(2)QRコードを活用した観光及び歴史の看板(宮津市内全体)の現状と将来
QRコードはQuick Responseの略で、現在ではスマフォのデータ読み取りなど世界中で多用されています。
このQRコードを活用した観光及び歴史の看板が浸透しています。
宮津市に於けるQRコードを活用した観光及び歴史の看板の現状と将来について、お尋ねします。
(3) CGとQRコードを活用した「まち歩き観光」推進の提案
昨年5月に「戦後の宮津劇場集団M.E.S.と神戸人形芸術劇場から始まる日本アニメの歴史!」と題して、みやづ歴史の館でご講演頂いた宮津市で育った「ルパン三世」や「ムーミン」等の監督おおすみ正秋さんや城郭に詳しい専門家に監修を依頼して、CGとQRコードを活用した「まち歩き観光」推進の看板の展開をご提案しますが、如何でしょうか、ご答弁願います。
(4)「天橋立だけに頼らない観光」の戦略と戦術
「宮津観光アテンダントまちなか案内人の会」が今年7月に創立15周年を迎えます。
この会へのサポートなど「天橋立だけに頼らない観光」の戦略と戦術をお尋ねします。
4.八幡山城址の活用
(1)八幡山城と細川藤孝・忠興の歴史
宮津市のHPには「細川氏と八幡山城跡」と題して、城郭の古地図と共に以下の通り説明があります。
現在の宮津市街地は、丹後の重要な近世城下町です。
その成立には細川藤孝・忠興の丹後入りが大きな意味をもち、織田信長の伝記「信長公記」には天正7年(1579年)に明智光秀らが「丹後へ出勢」したという記事がみられます。
細川氏が織田信長の意向を受け丹後入りした点、明智光秀と行動をともにした点が注目され、最初の居城として八幡山城跡が候補地となっています。
ところで中世の山城は、山の尾根を平坦に削って、建物を築いたり兵が駐屯する「曲輪」をつくったり、堀切や土塁をつくって防御性を高めた「土の城」でした。
丹後では約500ヶ所の「土の城」が確認されています。
これに対し、織田信長は瓦を葺いた天守閣や石垣をつくり、日本の城つくりに革新を起こしました。
こうした特徴をもつ城は、滋賀県の安土城を典型とし、織田信長や家臣の羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)により盛んに築かれたことから、「織豊系城郭」と呼ばれています。
八幡山城跡は、全長約500メートルの範囲に曲輪が連続的に配置され、中世の山城の伝統が色濃く認められます。
しかし、山頂の主郭には石垣が残されており、丹後では他に例のない「織豊系城郭」と評価されています。
こうしたあり方は、細川氏が信長や明智光秀の力を背景として丹後に進出した状況を反映し、細川氏と八幡山城跡の関係をよく物語っています。
八幡山城跡に登ると、眼下に天橋立や宮津市街地から上宮津を一望することができ、この城の軍事的な重要性を実感することができます。
以上が宮津市のHPに掲載されている説明ですが、八幡山城の歴史的価値が高いことを簡潔に記してあると思います。
(2)発掘調査と歴史説明イベント、地元住民の活動
この八幡山城跡の発掘調査と歴史説明イベント、地元住民の活動の状況をお尋ねします。
(3)眠れる「観光地」に遊歩道の整備等を提案
八幡山城跡は眠れる「観光地」のように私は感じます。
遊歩道の整備や天守閣のない兵庫県の赤穂城のように天守閣を模した足場を築き、ライトアップする企画など八幡山城跡をPRする方法をご提案しますが、如何でしょうか、ご答弁願います。
Ⅱ.鳥獣被害対策とジビエの利活用
1.鳥獣被害対策に関する一般質問(2021年12月・2022年12月)の「ジビエ事業」に関する確認
2021年と2022年の12月定例会の一般質問で、私は事業の選択と集中の観点からジビエの市内事業者を補助する施策の一環として地域おこし協力隊の活用をご提案しましたが、2021年は地域の課題解決など制度の趣旨も踏まえ、検討したいとの答弁で、2022年は地域おこし協力隊が定住に繋がることを前提条件として検討したいとの答弁でした。
その他、補足・訂正頂くことがあれば、ご教示願います。
【参考】
総務省の2021(平成3)年度「地域おこし協力隊の隊員数等について」というHPがあります。
様々な統計値が公開され、定住した地域おこし協力隊員の動向で起業・事業承継編では、猪や鹿の食肉加工・販売など6次産業が112名で5位でした。
2.下世屋地区の鳥獣処理施設の現状
開設当初から臭気問題が生じた下世屋地区の鳥獣処理施設の現状についてお尋ねします。
3.鳥獣被害対策とジビエ事業に関する宮津市の方針と目標値
鳥獣被害対策とジビエ事業に関する宮津市の方針と目標値をお尋ねします。
4.「ジビエ事業」に関する無所属クラブの視察先で得た情報と提案
「ジビエ事業」に関する無所属クラブの視察先で得た情報をお伝えし、提案を行います。
(1)NPO法人cambio(兵庫県多可町)の「鹿ポスト」との提携と模倣、ペットフードへの注力等。
【概要】
・住所:兵庫県多可郡多可町
・設立:2011(平成23)年3月
・事業:兵庫県指定障碍者福祉サービス事業(利用者数;A型20名・B型40名)、金属加工、無添加鹿肉ペットフード製造販売。
昨年12月定例会の一般質問でもお話しましたが、兵庫県多可町で7年前から鹿肉を使ったペットフード製造場を営み「24時間、自由に搬入できる無人鹿ポスト」を作ったニュースが最近、各新聞やテレビで取り上げられています。
多可町のシカ捕獲数は年間およそ400頭で、そのうち約300頭を埋めたり焼却したりして処分していましたが、「鹿ポスト」の利用者が増え、多可町の焼却処分費用は5分の1以下に減ったそうです。
今後、NPO法人cambioは「鹿ポスト」を増やし、まとめて搬入してもらうことで運送のコストなどを軽減し、特殊技術で解凍して良い状態の鹿肉として使おうと実験中です。
【提案】
現地を視察した折、Cambioが宮津市と「鹿ポスト」に関する提携や模倣が可能か伺ったところ、検討可能だと伺いました。
宮津市の鳥獣の処理費用を低減し有効活用する観点から、先ずCambioと接触して「鹿ポスト」のノウハウを学ぶことをご提案しますが、如何でしょうか。
ご答弁願います。
(2)株式会社 日向屋(和歌山県田辺市)の6次産業化や地域おこし協力隊の活用等。
【概要】
・住所:和歌山県田辺市
・設立:2018(平成30)年3月
・事業:柑橘類・果樹加工品販売、ジビエ(鹿肉、いのしし)狩猟体験、農業体験
・社員:8名(パート含む)
同社は、若手の農家らが2016(平成28)年に狩猟チームを結成したことを機に、2018(平成30)年に会社を設立し、鳥獣害対策や耕作放棄地解消に向けた地域活性化の事業を展開しています。
地域内のジビエ解体処理施設やジビエ料理店との連携で、イノシシやシカの捕獲から処理・加工、調理、販売の連続した体制を構築。
捕獲した個体をジビエとして地域資源に、施設を観光や体験資源にと、地域を巻き込んだ取り組みに発展させました。
特にジビエの安定供給を図るため、地域内の農家によるわな捕獲を支援し、地域外の捕獲協力農家との橋渡しもしています。
因みに2021年度にジビエなどとして活用したのは約600頭だそうです。
また、衛生管理ガイドラインの遵守などに取り組む施設に与えられる「わかやまジビエ処理施設衛生管理認証」を取得し、個体の引き取りに関するガイドラインを作成してジビエの品質維持に努めています。
尚、同社は農林水産省の2022(令和4)年度の鳥獣対策優良活動表彰で、「農林水産大臣賞」を受賞し、本年4月から地域おこし協力隊1名が派遣されます。
【提案】
市と上世屋獣肉店が同社との交流。
5.宮津市の上世屋獣肉店の現状とサポートの提案
宮津市で唯一ジビエに取り組む上世屋獣肉店について、現在の概要をお伝えします。
農作業を含めた鳥獣の解体など正社員を1名雇い、スライスやミンチなどの作業が忙しくなると3人程度お声がけしていらっしゃる状態です。
昨年4月から1年間の処理頭数は現在約230頭で、前年比約3倍となっています。
また、京阪神の外資系高級ホテルとの取引が始まり、本年2月にはまごころ市が精肉販売業の免許を取得したお陰で、ジビエの取り扱いがスタートしています。
更にハードルは高いですが、学校給食の登録をされたそうです。
「市民のみなさんにジビエをもっと食べて頂ける機会を増やしたい!」と明るくお答えされ、士気が上がっていると感じました。
上世屋獣肉店からの要望としては、地域おこし協力隊の派遣と下世屋の鳥獣処理施設の傍にペットフード用の鳥獣回収施設を設けて欲しいと伺いました。
その他にも宮津市からサポートできることをお尋ねします。
以上

一般質問のお知らせ

2月28日に宮津市内の新聞折込で「一般質問のお知らせ」が配布されました。
議長を除く13議員の内、9議員が3月2日(木)・3日(金)の2日間に理事者へ質問や提案を行います。
私は第2日の3番目[3月3日(金)のお昼前後]に登壇し、以下の通り質問する予定です。
1.宮津城のCG再現と八幡山城跡の活用
CG(Computer Graphics)による宮津城の再現と戦国時代に細川藤孝・忠興が丹後攻略の拠点にした八幡山城跡の整備など「まち歩き」を促す市街地の活性化を提案する。
2.鳥獣被害対策とジビエの利活用
視察したNPO法人カンビオ(兵庫県多可町)の鹿ポストとの提携や模倣・ペットフード事業、(株)日向屋(和歌山県田辺市)の捕獲鳥獣肉を活用した6次産業化など成功事例を提案する。