古代の丹後王国を訪ねて

京都府立丹後郷土資料館の特別展「湯舟坂2号墳出土環頭大刀」を6月の初めに見学した折、宮津観光アテンダントまちなか案内人の会の皆さんから貴重な関係資料を頂きました。
そして、本日、京丹後市久美浜町の「湯舟坂2号墳」と「神谷太刀宮神社」、同市峰山町の「比沼麻奈為神社(ひぬまないじんじゃ)」「月の輪田」をアテンド頂きました。
一人ではとても行けない場所へ連れて行って頂き、言い伝えや彫刻などのご説明を頂き、ただただ感動し、古代の丹後王国への探求心が益々高まりました。
次回が楽しみです。
今から40年前…
1981(昭和56)年10月、京丹後市久美浜町須田の湯舟坂(ゆぶねさか)2号墳で「金銅装双龍環頭大刀」(こんどうそうそうりゅうかんとうたち)や須恵器などが発掘され、2年後に約200点が国の重要文化財に指定されました。
当時、新聞各紙の1面を飾り、上空には取材ヘリが飛び交い、現地説明会に約3千人が押しかけて、普段静かな谷あいは熱気に包まれたといいます。
2021(令和3)年は発掘調査から40年にあたり、京都府立丹後郷土資料館で特別展が開催されました。
【京都府観光ガイド「湯舟坂2号墳」】
https://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=671&r=1625145943.0046
神谷太刀宮神社は神谷神社と太刀宮神社が合祀された2社一体の神社で、江戸時代までは「太刀宮(たちのみや)」と呼ばれ、明治期には久美浜地域の郷社として崇敬を集めていたそうです。
【神谷太刀宮神社のWikipedeia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%B0%B7%E5%A4%AA%E5%88%80%E5%AE%AE%E7%A5%9E%E7%A4%BE
神谷磐座(かみたにいわくら)
神谷神社本殿に近接する八幡山麓にあるいくつかの巨岩の集まりです。
最大の岩は高さ約5m、周径約10mあります。
岩が割れたものか、2つの岩が合わさったのかははっきりしていません。
北を向いた割れ目の先には北極星があることから、社殿が創建されるより以前の自然崇拝、巨岩信仰の名残りだと考えられているそうです。
2020に「鬼滅の刃」の主人公が斬った岩に似ているとして注目を集めています。
【鬼滅の刃のWikipedeia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AC%BC%E6%BB%85%E3%81%AE%E5%88%83
【神谷太刀宮神社 磐座の動画】

神谷太刀宮神社の境内にある参考館
1870(明治3)年に建造された旧久美浜県の県庁舎の玄関棟にあたる部分を1923(大正12)年に神谷太刀宮神社の境内に移築したそうです。
京都府の指定文化財です。
痛みが激しく、可及的速やかな修理が必要では?
久美浜駅
「龍伝説の里駅」の愛称で親しまれています。
何かしら懐かしさを感じます。
【久美浜駅のWikipedeia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E7%BE%8E%E6%B5%9C%E9%A7%85
旧久美浜町役場
現在は社会福祉協議会があり、豆腐のランチを営業しているようです。
【久美浜町のWikipedeia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E7%BE%8E%E6%B5%9C%E7%94%BA
比沼麻奈為神社(ひぬまないじんじゃ)から羽衣天女伝説の磯砂山(いさごやま)を望む
京丹後市峰山町久次宮谷510にある神社で、五穀豊穣を願う最高神の豊受大神を祀っています。
丹後地方にはじめて稲作の指導をした神で、日本農業発祥の地とも伝えられる峰山町五箇の苗代地区に現在も残る「月の輪田」などがその遺跡と伝わるそうです。
京丹後市に今も残る絹織物産業に関連する記述もあり、養蚕や絹織物発祥にも所縁ある社とも伝わります。
比沼麻奈為神社(ひぬまないじんじゃ)の本殿は伊勢神宮と同じ神明造です。
【比沼麻奈為神社のWikipedeia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E6%B2%BC%E9%BA%BB%E5%A5%88%E7%82%BA%E7%A5%9E%E7%A4%BE
【羽衣伝説のWikipedeia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E8%A1%A3%E4%BC%9D%E8%AA%AC
比沼麻奈為神社の説明板
観光地の「QRコード」が浸透してきました。
6年前に井上市長が7億円かけていた「竹の活用事業」で、担当部長とともに三井系企業を紹介した折、三井物産の関西支社長から紹介のあった「QRコード」…
今年漸く宮津市でも採用されました。
【QRコードのWikipedeia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/QR%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
月の輪田
稲作発祥の地とする伝承があり、「月の輪」は三日月形の田であることに由来し、「三日月田(みかづきた)」とも言われるそうです。
【月の輪田のWikipedeia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E3%81%AE%E8%BC%AA%E7%94%B0
月の輪田で日の入りを迎えました。
不思議なことに、お日さんが山の割れ目に沈んでいきます。
今年の夏至は6日前の6月21日で、もしかすると何か関係があるのかもしれません。