一般質問2021年の議事録

【星野和彦 2021年度の一般質問】

【2021年3月 定例会】
※動画:https://www.youtube.com/watch?v=yNN5EoAN-u0

1.花粉症の対策を望む
今や国民病と言われる花粉症に対し、林野庁は伐採と販売・人工林の植え替え・先端技術で花粉を出さない対策に取り組み、独自の対策を練る自治体もある。宮津市の花粉症対策を問う。

2.コロナ禍等の教訓を生かす行財政改革
「市役所に行かなくても住民票の写し等が取り付けられる」デジタル化の促進策や高速道路インター周辺への商業施設誘致など今後の税収不足を解消する行財政対策を提案する。

【星野和彦 議員】
無所属クラブの星野和彦です。
一問一答方式で、以下2点を質問します。
1点目が、花粉症の対策を望む。
2点目は、コロナ禍等の教訓を生かす行財政改革です。
まず、花粉症対策を望む質問です。
花粉症の経緯と現状を御説明いたします。
林野庁の資料によると、日本の国土面積3,779万ヘクタールの内、森林が2,505万ヘクタールで7割を占めています。
もともと日本の森林は広葉樹を中心に様々な樹木が生い茂り、森林の9割が広葉樹でした。
しかし、1955年から19年間続いた高度経済成長期に建築用木材の需要が拡大したため、成長が早く、簡単に加工できる杉やヒノキなど、針葉樹の植林が全国各地で盛んに行われました。
その結果、人工林の面積は森林全体の4割に当たる1,020万ヘクタールになりました。
そして、人工林の7割が杉とヒノキです。
その後、高度経済成長の終息と海外から安い木材が輸入されるようになると、人工の針葉樹林は放置され、大量の花粉を排出するようになりました。
殊に、杉やヒノキは樹齢30年を過ぎると子孫を残す段階に移行し、多くの花粉を排出するため、近年の花粉症患者が増加する要因だと考えられています。
また、針葉樹林は緑の砂漠と言われ、森に住む動物の食料になる木の実が実らず、生態系を変える深刻な問題を生み、近年顕著になってきた有害鳥獣問題の原因の一つとも考えられています。
現在、日本人の3人に1人が花粉症だと言われています。
最近の研究では、花粉に付着する大気中の微小粒子がぜんそくや花粉症を悪化させる強い抗原性を持っていると言われます。
殊に、自動車の排気ガスによる大気汚染は極めて深刻で、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる微粒子や、ガソリンエンジンから排出される窒素酸化物とオゾンが花粉について、人体に悪い影響が出ると20年以上前から指摘されています。
また、近年、中国の工業化で発生するPM2.5が黄砂とともに日本の大気を汚染する影響も懸念されます。
私は、7年前までサラリーマンをしていましたが、この時期の中国出張はPM2.5専用のマスクとゴーグルが必需品で、視界の利かない空気にえたいの知れない恐怖を覚えました。
ちなみに、PMとはパーティキュレート・マターの略で、PM2.5は直径がおおむね2.5マイクロメートル以下の超微小粒子を指すので、全てが公害物質とは限りません。
しかし、今週日曜日の夜9時に放送されたNHK特集「2030未来への分岐点」のシリーズ第3作目は「プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界」で、たくさんの魚や鳥がプラスチックを食べて死ぬ深刻な海洋汚染や空気中にプラスチックの粒子が漂い、日々増えている悲しい現実と、近い将来、人間に与える影響に警鐘を鳴らしています。
そして、2015年の国連サミットにおいて採択された2030年までに持続可能で、よりよい世界を目指す国際目標、‛Sustainable Development Goals’の頭文字と語尾取ったSDGsに関する世界各国の取組を紹介しました。
大気中の微小粒子に関する研究が進捗することはもちろん、いつか研究すること自体がなくなる日が来ることを望みます。
花粉症は上述の健康被害だけでなく、甚大な経済危機損失も生んでいます。
昨年2月の日本経済新聞の記事によると、パナソニック株式会社が、20歳から60歳までの花粉症だと回答した社会人1,324名を対象に、社会人の花粉症に関する調査を実施したところ、8割が花粉症のつらい症状は仕事のパフォーマンス低下に影響していると回答し、その経済損失額は1日当たり約2,215億円に上ると伝えています。
なお、花粉症は日本だけの問題ではなく、海外の花粉症を調べると、アメリカ合衆国ではブタクサ、ヨーロッパではイネ科の花粉症が多く、北欧ではシラカバなどのカバノキ科の花粉症が多いと言われています。
以上が花粉症に関する経緯と現状の概略を拙く説明いたしましたが、訂正や補足などがあれば御指摘願います。

【永濱敏之 産業経済部長】
森林環境に関しましては、議員の御指摘のとおりかと思います。

【笠井裕代 健康福祉部長】
花粉症の疾病の状況については、議員お触れのとおりであると考えております。

【星野和彦 議員】
懇切御丁寧にご回答いただきましてありがとうございます。
それでは、質問に入ります。
宮津市の森林の内訳や林業などの概況をお尋ねします。

【永濱敏之 産業経済部長】
本市の森林の内訳、林業の概況についてでございます。
本市全体の約8割が森林であり、その約3割、3,915ヘクタールが、花粉症の主な要因とされる杉、ヒノキの人工林となっております。
内訳として、国、宮津市、各財産区等の公的機関、団体が所有する公有林が、森林面積全体の約4割を占めており、これは他市町と比べて高い比率となっております。
一方で、個人所有の私有林は6割となりますが、その所有者数は約5千人以上と見込まれ、1人当たりの所有面積は1ヘクタール程度で、小規模、零細であるとともに、人工林の多くは林道や作業道から遠方にあることから、伐採後の木材の搬出に多額の費用を要する状況となっております。
このようなことから、市内において林業でなりわいを立てておられる方はほぼ皆無であります。

【星野和彦 議員】
ご答弁ありがとうございます。
ちょっと驚いたのが、林業に関わる方が、物すごくこうやってみますと、大江山の杉山にしても、杉山って名前がつくぐらいなんですけど、個人でこれをなりわいにされていらっしゃる方っていうのが非常に少ないと、単独だとゼロというのは非常に驚きます。
ということは、なかなか宮津でこの花粉症対策に引き続くような林業の育成にしかりですけども、課題が多いんじゃないかということを実感しました。
質問を続けます。
現在、国民の約半数がアレルギー症状を持っていると言われます。
そこで、2015年12月にアレルギー疾患対策基本法が施行され、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、食物アレルギーの6疾患について、国や地方自治体が医療機関の整備、予防と治療法の開発、学校での教育などに取り組むことを努力義務として定めました。
しかし、半年後に厚生労働省が調査したところ、アレルギー6疾患全ての対策を講じた自治体は1割だと、当時の日本経済新聞が伝えています。
宮津市のアレルギー疾患対策基本法に関する現在の執行状況をお尋ねします。
また、新型コロナ対策として、公共施設に空気清浄機を設置する自治体が増えています。
花粉症対策の観点からも有効な手段だと思いますが、残念ながら、宮津市の公共施設で空気清浄機を見かけることがありません。
空気清浄機の設置状況と今後設置する予定があれば、ご教示願います。

【笠井裕代 健康福祉部長】
議員お触れのアレルギー疾患対策基本法でございますけれども、御発言のとおり、花粉症を含む6つの疾患が定義をされておりまして、対策を総合的に推進すること、これを目的に、国や地方公共団体、医師、学校等の責務、これは規定をされております。
この中で、地方公共団体は国の施策と相まって、地域の実情に応じた施策を講ずるよう努める、こういうことが規定されておりますが、基本的な施策としては、大気汚染の防止であったり、森林整備、あるいは医療従事者の育成、医療機関の整備といった幅広い分野ということでございまして、これについては、まず国が中心となって、次、都道府県が中心となって取り組むべき内容というふうに考えておりまして、具体に、宮津市がアレルギー症対策で施策を講じた、こういったことはございません。
それから、2点目の公共施設の空気清浄機の設置の件でございます。
保育所等においては、感染症対策という意味においても、一定、空気清浄機を既に設置をしております。
ただし、市役所ですとか、その他の多くの公共施設におきましては、空気清浄機を設置しておる状況ではございません。
ただいまの新型コロナ感染症対策をする上で、三密という一つ大きな対策だと思っておりまして、その中には、いわゆる密閉を防ぐということで、換気をしなさいということでございます。
花粉症をお持ちの方は非常におつらいとは思いますけれども、今、コロナと花粉症とどちらも対策をしなければならないということで、換気のほうで対策を進めていきたいと思っております。
以上です。

【星野和彦 議員】
ご答弁ありがとうございます。
前者のアレルギー疾患対策基本法というのは、京都府の管轄といえばいいんでしょうか、そちらが対象ということでよろしいわけですね。
空気清浄機については、保育所にはあるけども、なかなか置けないと。
予算の関係もあるかと思います。
ただ、これはちょっと大阪の浪速区の区長さん、これ民間から来てリクルートの方なんですけど、個人的にも懇意にしていただいてます。
こちらなんかは、早く空気清浄機を入れてまして、区役所の至るところに置いてあります。
やっぱり大阪独自の事情もありますけども、窓を開けろと言われても、なかなかそうもいかないケースもあったり、いろんな病気を持ってたり、そういうこともあります。
一番怖いのが、災害が出たときですね。
避難所になったところに、窓が開けられないような状況になりましたという時に、この空気清浄機というのは非常に活躍するだろうなと。
これ、もう寒さは一段落したんでしばらくないとは思いますけれども、大雪が降ったとか、そういうときなんかに、やはり空気清浄機というのは一つ検討していただきたいなというふうに思いますが、いかがでしょうか。

【笠井裕代 健康福祉部長】
避難所にという御意見であったというふうに思っております。
避難所においては、やはり感染症を防ぐという、そういう課題といいますか、それもあると思います。
空気清浄機は花粉症対策にも有効でありますし、感染症対策にも有効というふうに捉えておりますので、今後、ちょっと予算、今の既決の予算ではちょっと厳しいかもしれませんけれども、今後検討させていただきたいと思います。

【星野和彦 議員】
ありがとうございます。今、予算の時期なんで時期はあれですけども、可及的速やかにそういう予算を組まれることを希望いたします。
次の質問に行きます。
新型コロナウイルス感染が広がる中、ぜんそくや花粉症でくしゃみや鼻水などが出る人にとっては周囲の目が気になります。
山口県周南市では、職員が花粉症を周りに知らせる手作りの缶バッジ300個を保健センターなどの窓口で無料配布したところ、1週間で全てなくなり、周南市は急遽追加で製作しているそうです。
地元の方言や名産のフグをキャラクターにした4種類のバッジは、愛嬌があり目立ちます。
本件はNHKニュースで取り上げられ、全国各地で御当地バッジを作る業者が現れています。
コストの高い缶ではなく、廉価な布や名札でもよいし、丹後ちりめんを使ってPRするのも一つです。
民間業者に依頼するなど手法は問いませんが、宮津市でも花粉症やぜんそくなどを周囲に知らしめる手法を御提案しますが、いかがでしょうか。

【笠井裕代 健康福祉部長】
缶バッジ等、花粉症ですよ、コロナではないですよという意味での目印として作ってはどうかという御提案であったかと思います。
既に商品として市場にもあるというふうに聞いておりますので、必要な方は個々で御準備をいただきたいと思っております。

【星野和彦 議員】
分かりやすい御説明ありがとうございます。
なるべくお金は使わずに、周南市の、ちょっと私、大学時代の同級生が市役所にいるんですけど、その意味としては、自分たちでやったというところに意味があるそうです。
まず、サービスとしての行政の一環として捉えていただけたらありがたいなと、無理は言いません。
また今後、御検討ください。
次の質問に行きます。
林野庁は花粉が出ない杉苗木の年間生産量に占める割合を、2018年の約5割から2032年度までに約7割に増加させる目標を掲げ、安倍晋三前首相が掲げたアベノミクスの3本の矢になぞらえて、3本の斧という花粉発生源対策を行っています。
第1の斧は、取って利用することで、花粉が大量に飛散する杉の伐採を進め、伐採された杉を住宅にとどまらず商業施設や公共建築物の木造化などに利用し、資源として生かすものです。
第2の斧は、杉の人工林を植え替えることで、実証実験中の花粉の少ない杉の苗木を増やし、人工林として条件の悪い土地では伐採後に広葉樹への変換を進めるものです。
第3の斧は、先進技術で杉花粉を出さないことで、杉花粉の飛散防止剤の開発・普及など、杉花粉の発生を抑える技術を実用することです。
ちなみに、林野庁の花粉発生源対策の令和3年度予算概算決定額は170百万円です。
花粉症対策を行う自治体を俯瞰すると、東京都が突出していて、総合的な対策を推進する花粉症対策本部を2005年に設置し、花粉症に対応する病院や飛散情報の提供、森林整備と木材流通の促進、花粉の少ない森づくり運動や募金など活発に取り組んでいます。
無花粉杉の開発や植林に関しては、富山県や茨城県日立市など全国各地で取り組み、中国地方5県による広域連携や岡山県と各市町が共同して、公園に花粉が出ない杉を植える啓蒙活動などがあります。
殊に、木質バイオマス発電で有名な岡山県真庭市では、地元企業がCLT、‛Cross laminated timber’という高層建築でも鉄骨に代わって使用できる合板を開発して世の中に広まり、木材需要の喚起に貢献しています。
林野庁の花粉症対策、3本の斧や、広域連携などに対応する宮津市の施策と周辺市町の状況をお尋ねします。

【永濱敏之 産業経済部長】
本市の森林整備につきましては、議員がお触れになられた林野庁の花粉症対策としてではなく、山地災害の防止や二酸化炭素の吸収源としての森林の役割を維持するため、国の既存の補助制度を活用した間伐等に取り組んできたものであります。
これ、議員もお触れになりました林野庁の花粉症対策の柱の1つ目、人工林の伐採、その伐採木の利用のための木材の搬出、2つ目の花粉の少ない苗木の植樹について、市全体での取組は、対象となる人工林の面積、先ほど申しましたが、膨大であることに加え、これも先ほど申しましたように、林業をなりわいにする方がほとんどおられないこと、また、林道等から遠方に位置するなど条件不利地が多いことから、多額の費用を要するものと考えております。
また、柱の3つ目の杉花粉の発生を抑える技術の実用化については、まずは国レベルでの対応が必要であり、市町村における対策の実施は困難であると考えます。
したがいまして、今後においても、これまで同様、まずは森林の機能性を発揮させる目的で、森林の整備に取り組んでまいりたいと考えております。
なお、花粉症対策を目的とした森林整備については、京丹後市をはじめ、他の近隣市町村においても、現在のところ取り組まれてはおりません。

【星野和彦 議員】
ありがとうございます。
やはり思ったとおりかなと思ったんですけど、やっぱりこれ、私、宮津に帰ってきて、若干、私も花粉症なんですけど、楽なんですよ。
これ雨が多いということが一番大きくて、都会にいるときは、晴れた日で、しかもコンクリートジャングルなんで、舞うんですよ。
本当に体調が悪くなるほどで、中国出張というのはもう本当命がけで行くようなことで、空気がもうすごく色が違うんですね。
そういうことからくると、やはり対策がない。
でも、今後は、これ確実に進んでます、花粉症も。
だから、ぜひ広域連携で、宮津だけでやってもこれは駄目ですから、中国地区のように、5県が一緒にまとめて情報交換をしながら進めてます。
そんな動きをぜひ起こしていただきたいなというふうに思います。
次に質問いたします。
国内のクラウドファンディングが始まって、今月でちょうど10年目になります。
毎年その需要が増え、私も議員になりたての2014年12月定例会で、市民の財産と生命を脅かす桜山の急傾斜対策に関する一般質問を行い、当時の理事者の御尽力を賜り、迅速に京都府から対策工事を遂行いただきました。
その折、無人の本荘神社に代わって、クラウドファンディングで工事費の一部を調達いたしました。
現在、クラウドファンディングは様々な方法が生まれ、ガバメント・クラウドファンディングという自治体のふるさと納税と併せて行うものも増えています。
これは、寄附金の使途を明確にすることで、寄附者が応援したいと思える自治体を選んで寄附し、返礼品を寄附の使い道に関連させるケースを見受けられます。
例えば、寄附金の使途がイベントの開催費用だとしたら、そのイベントの入場券を返礼品に設定するといったように、開催費用と来場者の確保を同時に実施することが可能になります。
このガバメント・クラウドファンディングで、2017年12月に花粉症対策30百万円の資金調達を図った自治体があります。
それは広島県神石高原町で、調達した資金を未来の森づくり事業として、針葉樹の間伐や運搬、土砂災害の対策、障害者就労の賃金などに使う予定でしたが、残念ながら、ガバメント・クラウドファンディング草創期の試みで、不成立に終わりました。
しかし、本事業の根底には、2013年の発刊以来ベストセラーとなっている「里山資本主義 日本経済は安心の原理で動く」のNHK広島取材班との共同著者、藻谷浩介さんの考えが脈々と流れています。
そして、1897年に創刊した英字新聞、ジャパンタイムズが、Japan Times Satoyama推進コンソーシアムを立ち上げ、2018年に広島県知事や地元国会議員、中国地区5県の地域おこし協力隊など、205名が集まった実践者交流会を神石高原町で開催し、昨年4月には、世界各国から低年齢層の子供を受け入れるヨーロッパのボーディングスクールをモデルにして、日本発の全寮制の小学校を神石高原町に設立しました。
5万平米以上の広大な敷地には、牧場を併設し、子供たち一人一人がガーデンを持って、植物や野菜を育て、スキー、ゴルフ、乗馬など、四季を楽しむ心と体の健康を育んでいます。
神石高原町というと、NPO法人ピースワンコ・ジャパンとともに、犬と猫の殺処分数が全国ワースト1だった広島県で殺処分される犬を引き取り、新しい里親を探す活動が有名です。
昨年、ガバメント・クラウドファンディングで60百万円の資金調達を果たし、現在も480百万円を集めていて、86%まで進捗しています。
今後、改めて花粉症対策のガバメント・クラウドファンディングに、この神石高原町が取り組む可能性は十分秘めています。
宮津市においても、ガバメント・クラウドファンディングを活用した花粉症対策を提案しますが、いかがでしょうか。

【永濱敏之 産業経済部長】
議員からクラウドファンディングを活用した花粉症対策というご提言がございました。
こうした取組は、市の姿勢をアピールする効果でありますとか、先ほどの神石高原町の取組については尊いものであるというふうに理解をいたしますが、先ほど申し述べましたとおり、森林の伐採、植樹には多額な費用がかかります。
これ、あくまでも概算でございますが、宮津市、今、4千ヘクタールほどの森林を、仮に伐採して植樹するとなると、概算で140億円ほどかかるというふうに考えております。
これはあくまでも、切って植えるということで、これを搬出費用、苗木の育成費用を加えますともっとかかるという現状の中で、こうしたクラウドファンディングについて、取組は尊いものとしても、実効性の面ではあまり期待できないのかなというふうに考えますので、国・府での、まず広域的な取組と協調しながら、市としての役割を果たしてまいりたいというふうに考えております。

【星野和彦 議員】
ご答弁ありがとうございます。140億と言われると、非常にやはり金はかかるんだなということを理解いたしました。
ただ、千里の道も一歩からと言いますけども、動かないと、Let’s begin shall we ?、35代の大統領の、アメリカのですね、彼が言ったんですけれども、Let’s begin shall we ?何から始めようと。
やはり何か始まらないと、後手に回るとつらいことがいっぱい起こるんですね。
だから、ケネディが言ったように、と、何かを始めようというところで、このクラウドファンディングの手法も一つだと思います。
他にもやり方たくさんあると思うんですよ。
ですから、やれることからぜひ、今回、何か一般質問、花粉症やったの私は初めてだということですけども、これから必ずこの問題増えてきます。
ある科学者に言わせると公害だと、これは人災による公害ですと。
これが公害と認めれば大変なことになると、被害者も多いですし、空気を汚しているのは当然人間だというところに問題があるんで、今のところは私は問題を投げかけたいという趣旨もあって今回させていただきました。
ぜひ今後、御検討いただきたいというふうに思います。
それでは、2問目の質問をさせていただきます。
2番目は、コロナ禍等の教育を生かす行財政改革に関してです。
まず、コロナ禍の影響と行政のデジタル化について、私の持論をご説明いたします。
新型コロナウイルス感染症が蔓延して1年になりますが、民間企業でも、都心部はテレワークが一気に進みましたが、地方での実施率は2割から3割程度だと言われています。
行政では、いまだにファクスで連絡を取る保健所や判こ社会の役所体質など、耳を疑う新聞記事を見かけました。
行政のデジタル化は、従来、コストと情報漏えいリスクと利便性の3点のバランスで決まっていましたが、コロナ禍は、感染リスクの軽減を考慮しなければならなくなり、デジタル化を早める推進力になり、徐々に業務改善に向けた動きが始まりました。
今後の地方自治体の全般のデジタル化の流れに関して、住民サービスのデジタル化はオンラインサービス拡大で、内部事務はテレワーク推進で進むと推察されます。
宮津市においても、新しい生活様式に対応した書面規制、押印、対面規制の見直しの取組として、公共施設の予約受付などをオンライン化するとともに、電子決裁、RPA、これはRobotic Process Automationの略で、人間の代わりに業務をこなしてくれる自動化ツールの導入により、市民サービスの向上と年間4,200千円の職員人件費削減につながる行政手続等のデジタル化として、本定例会の補正予算に11,500千円が計上されました。
これは、宮津市独自にシステム構築するものではなく、京都府との連携を前提に、前述のコストと情報漏えいリスクと利便性の3点に加えて効率性を考慮していることが予見され、大いに期待したいところですが、詳細は後日、議案審議の折に触れたいと思います。
以上がコロナ禍の影響と行政のデジタル化に関する現状と将来の概略を拙く説明いたしましたが、訂正や補足などがあれば御指摘願います。

【森口英一 総務部長】
特に訂正等々、ございません。

【星野和彦 議員】
ありがとうございます。
あるって言われたらちょっと困ったんですけど、ありがとうございました。
まず、そしたら質問を続けます。行政のデジタル化促進について、4点ありまして、そのうちのまず2点。
紙を中心にして行われている決裁事務、あるいは保管資料なんかですけども、これをペーパーレス化していく動きがあります。
いわゆるPDFに取ることですね。
それとあともう一つ、それから行政サービスの質的向上として、市役所に来庁せずに、住民票の写し等が取得できるコンビニ交付サービスやワンストップ行政サービスの普及促進、先ほど松浦議員の質問にもありましたですけども、あるいは、LINEの持ち運べる役所構想なんていう名前をつけてますけれども、LINEを活用していろいろ申請等ができるというサービスがあります。
こういった2点に関して、宮津市でも御検討いただけるか、お聞かせください。

【森口英一 総務部長】
2点の御質問をいただきました。
行政文書のデジタル化についての御質問ということであります。
一部の庁内の回覧文書等につきましては、グループウエアというものを活用いたしましてペーパーレスとしているものの、議員お触れの決裁事務等については、現実、紙で行っているという状況であります。
コロナ対応を考える中で、行政文書のデジタル化でありましたり、電子決裁は非接触型対応として、また、事務執行上も迅速化、効率化ができるということから、また、住民サービスの向上にもつながる有効な手段だというふうに考えております。
国におけるデジタル庁設置の動きも踏まえながら、本市のデジタル化について、既存のシステムを有効に活用していくということに加えまして、先ほど議員からも触れていただきましたけれども、この3月補正予算でお願いをいたしております新システム、これの導入なども加えて、デジタル化に向けて積極的に進めてまいりたいというふうに思っております。
それから、2点目の行政サービスの普及促進について御提案もございました。
市役所に来庁せずに住民票の写し等が取得できるコンビニ交付サービスでありましたり、税情報など、行政機関が保有する住民情報の確認や、確定申告等の行政手続ができる、オンラインで可能となるワンストップサービスにつきましては、現在、マイナンバーカードにより本人確認を行うことでオンラインで対応できると、こういう制度だということであります。
現在の本市の状況ということでございますけれども、保育所入所申請でありましたり、児童手当手続等の子育てのワンストップサービスということ、また、選挙の不在者投票の請求手続、こういったことにとどまっておると、こんな現状だということであります。
今後、先ほども触れましたけれども、デジタル庁の設置の動きに合わせて、国や都道府県の行政手続についてもオンライン化、ペーパーレス化、これがどんどん進んでくるだろうということであります。
全国の自治体情報システムを標準化していくということが想定をされております。
本市においても、先般の全員協議会で説明させていただいたとおり、本市へ提出される申請書等の押印見直しの4月実施というものをはじめ、行政手続のオンライン化、ペーパーレス化に向けて取り組むということとしたところでございます。
このことによって、行政サービスの質的向上でありましたり、デジタル化の普及促進、これにつながるものだというふうに考えております。
ただ、こうしたシステムの充実を図ったといたしましても、それを多くの市民の皆さんに使っていただくということが大事でございます。
使っていただかなければ、当然意味がないということでもありますし、無駄の投資ということにもつながるということでございます。
市民の皆様には、まずはその入り口となるマイナンバーカードを早期に取得していただきたいということ、そして、オンラインサービスを利用していただきたいということが重要かというふうに思っております。
そのためには、本市においてもより一層、その利便性の高さをPRをして、市民の皆さんに周知をしていくとともに、我々職員もそのシステムを使いこなせるように研さんをしていかなあかんなと、このように思っております。
なお、議員御提案のコンビニ交付サービスにつきましては、イニシャル、ランニングともに多額の経費がかかるということであります。また、議員お触れのLINEによる持ち運べる役所構想についても、基本機能の利用は無料ということのようでございますけれども、サービス提供に必要となる機能については別途費用がかかるということでございます。
また、市役所側のシステムの整備も必要だということから、いずれにいたしましても、今後の研究課題と考えております。

【星野和彦 議員】
分かりやすく御説明いただいてありがとうございます。
やはりなかなか難しい問題もあったり、無料だと思っても実はお金がかかるということがあるんだなということが分かりました。
最初のペーパーレスに関しては、これ実はこの間、11月に行政視察に会派で行ってまいりました。
行ったところは山口市役所ですね。
こちらは今、市役所の建て替えを進めてます。三井不動産がここに深く関わってまして、また、それで行ったわけですけども、驚いたことが、今これから造るんですけど、合併した市なんで、いい建物造ります。
ただ、ちっちゃな市役所を造ろうとしているんですよ。
なぜかというと、10年後、20年後を考えなさいと言われたんですね。
要するに、そのときに、今の宮津市役所を見てください。
この下のフロアでも、オフィスにすごく書類が山積みされています。
果たしてその書類を1年以内に触ったことがある職員の方がいらっしゃるだろうかという質問をすれば、多分、触ったことがない方が多いはずです。
これは私が20年前にサラリーマンの頃、既にもうPDF化は進みました。そのおかげで事務所が非常に広いです。
親会社の三井物産も先日、本社がきれいになりました。
行ってびっくりしたのが、もう座席がないんですよ。テーブルがあるだけで、パソコン持ち込んで、引き出しもないんですね。
ですから、書類は全部PDFにされてて、一々書類を探らなくても全部検索機能で一遍に出るんですよ。
それと場所、場所は銀座です。
大手町であれ、銀座であれ、1平米の賃料が、三井不動産から借りるお金というのが非常に高いです。
月に50万とか1百万とかです、1平米です。
そんなところに書類を置くというのは、やはりもったいないです。
宮津市は土地がそれに比べれば安いです。
しかし、どうでしょう。
昨日、松本議員が質問されましたですけれども、市役所をきれいに新築すれば気持ちはいいかもしれない。
でも、確かに、木目にしてもそうですけど、これは非常に重要文化財としての価値が出てくると思います。
その観点からいっても、やはり、知融という言葉があるんですけども、知る、融合させるってですね。
汗を出して脳を使ってやっていければ、変えれることはできると思います。
それを早くやれば、いろんな変化ができるかということをここで申し上げたいと思います。
それから、あとは行政サービスの中で、やはりコンビニのやつですね、昨日、松浦議員もおっしゃられてました、御答弁されてましたですけど、要するに自動引き落としでないと手数料取られちゃうんですよね。
だから、一々税金とかに手数料取られると、確かにこれは痛いです。
ただ、世の中の流れが、払わない人と比べたら、やっぱりコンビニで払ってもらったほうがいいだろうと、あるいは、オフィスの賃料の高いところというのは、コンビニで払ってもらったほうが安いだろうと、その辺の状況や環境の違いはあります。
ただ、この流れも必ず今後出てくると思うので、ぜひ検討していただきたい。
例えば、地方都市ですけども、三重県の桑名市、ここなんかはもう既にいろんなことがネットでできます。
LINEの持ち運べる役所構想、これは和光市ですね、埼玉県の、ここがモデルになってます。
ですから、地方でもどんどん進んでるんで、いろんな企業と接触したり、そういう努力をしていただきたいというふうに申し上げたいと思います。
次の質問に行きます。
SNSを活用した市民とか地域との連携や協働を図ることもやってるところがあります。
例えば、LINEやFacebookによる防災情報、市政情報、イベント情報等を利用者が選択した情報を発信できると。
あるいは、いろいろイベントを組んだりしますけど、パブリックコメントですね、これなんかも市民から情報収集のツールとして、一々パソコンのアドレスから入らなくても、ワンタッチで入れるというサービスをしているところが増えてます。この辺について、宮津市の状況等、教えていただけますか。

【浅野誠 企画財政部長】
星野議員から、SNSを活用した市民、地域との連携、協働ということで、2つ御質問を頂戴しました。
まず、1点目の選択したSNSとかによります情報発信でございます。
市の情報発信につきましては、子育て世代、高齢者、障害者など、幅広く届くよう対応しているというところでございます。
その中で、近年、一般利用や若者の利用者が増えております、SNS、Facebook、Twitter、Instagram、YouTube、LINE、そういうようなものを使いまして情報発信を開始をさせ、幅広い世代に対応する丁寧な発信に努めているといったところでございます。
現在はそれぞれの媒体の特性に合わせた情報提供を行うことで、よりニーズに合った情報が届くように工夫をしているといったところでございます。
特に子育て世代を対象としましたLINEアカウント、これ、宮津市すくすく子育てというのをまた別に開設をしまして、無料配信ということで、上限はあるものの、対象者を限定いたしました配信も始めておりまして、また、Facebookでも同様、子育て世代を対象としたアカウントをまた令和3年度より開始するというようなことを予定しております。
議員お触れの情報別の配信につきましては、またこちらのほうも経費がかかってくるというようなこともございますことから、今後の利用状況や使い勝手など、そういうものを検証してまいり、当面はアカウントの使い分けいうことで対応していきたいというふうに考えております。
いずれにいたしましても、本市では多くのSNS媒体を活用して、必要とされる情報の配信に努めているところでございまして、今後においても利用者ニーズに沿った取組を引き続き強力に推し進めてまいる所存でございます。
2点目のパブリックコメントなりを市民から情報収集という御提案ということでございます。
今、市民からの情報収集につきましては、今現在、リニューアル中のホームページがございます。
そちらのほうで、アンケートホームや申込みのホームが作成できると、そういうような仕様というふうにしております。
もうしばらくしたらできるんですが、今までは市民の方が紙媒体などで行っておりましたアンケートの回答や手続、イベントの申込み、そういうもののデジタル化を進めていけるというふうに考えております。
SNSのやり取りになりますと膨大な業務量につながるということから、ちょっと難しいのかなというふうに思っております。
今年度、先般、市民アンケートをウェブアンケートで実施させていただきましたが、今後も市民の皆様の利便性の高い方法というのを柔軟に取り入れて進めていきたいというふうに考えております。
以上です。

【星野和彦 議員】
ありがとうございます。
私も今回の打合せをやったときに、LINEのが始まってるというのを最初知らなくて、驚いたのを、大変失礼したことを思っています、担当者の方にですね。
また見ますと、非常に便利ですね。
なおかつ今回の、今月やられるんですね、議会事務局の分も変わるって聞いたんですけれども、どういうものができるか、本当に楽しみです。
逆に言うと、今までのやつが非常に使いづらいなというのは感じてました。
ですからこうやって更新されるんだと思うんですけれども、できるものに関して、また何かあったら言っていきたいと。
今はとにかくそこに期待していきたいというふうに思っております。
では、今回の質問の最後というか、さっきの質問なんですけど、職員のIT研修制度の充実についてお伺いしたいんですが、よろしくお願いします。

【森口英一 総務部長】
先ほどもオンラインの関係で、我々職員も研さんしていかんなんなという話をさせていただいたところでございますけれども、職員のIT研修についてでございます。
統合型GISの操作研修というものであったり、AI・RPA研修、それから、情報セキュリティー研修、そして、標的型メール攻撃対応研修、こういったものを実施しておると、してきたということであります。
また、今年度はコロナ禍での対応として、例年実施しておりますリアル研修というものをウェブシステムを利用したオンライン研修として多く取り入れてきたということでございます。
アフターコロナ社会の在り方を見据えまして、情報通信技術の進展に対応すべく、職員のスキルアップ等にも対応していきたいというふうに思っております。今後、行政デジタル化が加速する中で、国等が開催をいたしますデジタル化に向けた研修にも積極的に参加、受講してまいりたいというふうに思っております。
なお、副業・兼業プロ人材活用事業におきまして、専門的な知識や経験を有する外部人材も活用していくということにいたしておりますので、こういった方からも吸収をし、職員のスキルアップにつなげてまいりたいと、このように思っております。

【星野和彦 議員】
ご答弁ありがとうございます。
はっきり申し上げて、市職員のこの研修が私、少ないなって思うんですよ。
確かにオンライン研修、私どももやりました。
でも、やはり、システムって今の体制でいくと、1人しか担当の人がいないんですね。
やはりこの200人の職員の中で1人しかパソコン、コンピューターに関してというのは非常に、その人が何かあった時のリスク管理にも問題があります。
それから、やはりソフト部分にもっと力を入れないと、選択と集中で、これをやることによってもっと経費が削減できます。
これはもう間違いなく言えます。
ですから、人を増やすとかいうことが一番早いんですよ。
要するに、皆さん、考えてくださいよ、分からない、これやりましょうと、例えば今度この議会のやつも動画をユーチューブに替えましょうといったら、なかなか事務局でも分からないっていうわけですね。自分でやってたら分かるんですね、お子さんがいたとしたら。
でも、そういうのもちょっと聞ける人が1人じゃなくて複数いたら、随分作業も早くなります。
それと、やはり、全体の流れからいったら、1人だけっていうのは、私はいびつじゃないかと、周辺の市町にお伺いしても、ここは1人というとこはないはずです。
その辺りは今後御検討いただけるんでしょうか。

【森口英一 総務部長】
専門家が1人しかいないというところで、これは大きな懸念材料だということは私も十分に認識をいたしております。
当然ながら役所のシステムというのはたくさんありますので、当然、1人でできるものではないということであります。
当然ながら外部委託、保守をお願いをしておるということです。この金額もかなり高価なものとなっております。
今思っておりますのは、今、専門的にスキルの高い職員がおりますので、その職員を通じて周りの職員が学んでいく、こういったことも重要だろうというふうに思っております。
加えて、先ほども申し上げました、今年、副業・兼業プロ人材活用事業、これも予算でお世話になっておりますけれども、この方々からいろんなことを吸収させていただいて、1人、2人と使える人材を増やしていくと、こういうことが大事だろうというふうに思っております。
議員の御懸念については私も重々承知いたしておりますし、今後、手を打っていかなければならないと、そういう課題だというふうには思っております。

【星野和彦 議員】
ありがとうございます。せめて2人という体制を取っていただきたいなと、ここで希望いたしまして、近い将来、なるべく可及的速やかに2人体制にしていただきたいということをここでお願いしておきたいと思います。
次に、テレワークの誘致と環境整備に関して御質問します。
市役所や駅など、公共施設におけるWi-Fiの環境整備に関して、これをちょっと状況等を教えていただきたいこと、それから、事務、調査、デザイン、プログラミング等、デスクワーク中心の業種、職種や宮津出身者が経営する企業へのアプローチ、サテライトオフィス進出の補助など、この辺の今の状況についても、2点、お伺いしたいと思います。

【浅野誠 企画財政部長】
2点御質問いただきました。
1点目の、まず、Wi-Fi環境の整備に関することでございます。
現在、どなたでも利用できます公衆Wi-Fiを宮津市が観光客向けに道の駅と丹後由良ターミナルセンターに整備しており、また、海の京都DMOが天橋立駅に整備し、インバウンド客等に御利用いただいておるといったところでございます。
それ以外にも、公民館活動のためとして各地区公民館に、あと、図書館利用者の利便性向上として市立図書館に施設利用者向けのWi-Fi環境を整備してございます。
そして、昨年9月議会で議決いただきました、福祉・教育総合プラザ内コミュニティルームへのテレワーク環境整備としましてWi-Fi環境の整備を実施し、本1月25日から供用を開始したところでございます。
今後の宮津市としましてのWi-Fi整備についての考え方でございますが、民間施設を中心にWi-Fi環境を拡大していくこととし、令和3年度当初予算において、店舗等に産業デジタル化近代化等推進補助や、観光ホテルや旅館など、ワーケーション施設整備の支援を行うこととしております。
議員お触れの宮津駅など公共施設につきましては、空きスペースを活用しましたテレワークやワーケーション等に取り組む民間事業者への進出を促すなど、民間と協働での取組を進めることにより、Wi-Fi環境を備えたテレワーク環境の整備を行っていきたいというふうに考えてございます。
2点目の、そういう事務とかデザインとか、ノマドワーカーと言われる方でございますが、そういうような方のサテライトオフィスの進出、そちらのほうの考え方ということでございます。
長本議員への答弁で触れましたとおり、民間ワーケーション仲介企業と連携した都市部へのプロモーションだったり、お試しワーケーション等の取組を実施したいというふうに考えており、市内外の企業などに対しまして常にアンテナを張り、市長トップセールスなど、宮津出身の企業をはじめ、幅広く働きかけをしてまいりたいというふうに考えております。
そのとき御紹介いたしました、この地方創生テレワーク交付金、こちらの事業採択が前提とはなりますが、本交付金では整備した施設への進出する民間事業者に対しまして、1社当たり最大1百万円、今回の申請では最大8社までというふうになってございますが、企業進出への支援が可能というふうになりますと、本交付金も最大限活用して企業誘致を図っていきたいと、そういうふうに考えております。
以上です。

【星野和彦 議員】
ご答弁ありがとうございます。
Wi-Fiも少しずつ整備が進んで、これ外国人の方とかがこちら来られたときにWi-Fiが少ないというのをよく聞きます。
やはりちょっとそこら辺も考慮いただきたいなということが1点と、それと、誘致で、実は由良の浜のところに京都市内のオフィス用品、防災用品を売るカスタネットという会社があります。
ここが地元の由良に、これ社長、植木力さんというんですけども、サテライトオフィスをつくってくれました。
ここの実は顧問が弁護士の東京地検特捜部、ロッキード事件のときの堀田力さんがいらっしゃるんですよ。
せっかく来てくれたんですけど、社長から言われたのが、宮津市さんから何も声がかからないと、せっかく来たんだから何か提案してくれればいいのにということで、産業経済部のほうにちょっとお願いしたこともあるんですけれども、その辺ももっとせっついて、貪欲なぐらい、せっかくチャンスが来て、そこから今度、二匹目のドジョウを狙うと言ったら失礼かもしれないですけど、それぐらいの貪欲さが私は必要じゃないかということをここで申し上げたいと思います。
最後の質問します。
税収不足の財政対策ということで、3点御提案します。
前回のリーマンショックの後の経済回復は実は何年かかったでしょうか。
実は5年かかってるんです。
今回のコロナもなかなか片づかないと思います。
非常に甚大な被害、経済回復までどれぐらいかかるかと、実体のない株価とか、その辺の問題も複雑にします。
日銀が買い支えられる株価なんていうのは長く続くもんじゃありません。
それを前提に3点お伺いしますが、まず1点、高速道路インターチェンジですね、この周辺の商業施設の誘致。
それから2点目が、リゾート施設の誘致ですね。
それから3点目が、観光地でのコンビニエンスストア展開の促進です。
まず1点目の高速道路インターの近くの商業施設誘致というのは、去年、ゴダイが、ドラッグストアの、出てきました。
少しずつ変わってきてます。
実はこれ2015年3月と2019年3月に一般質問で望んでおります。
その時々でやっぱり変わる答弁もありますけれども、農地であることはよく分かるんです。
大事な非常にいい土地です。
しかし、この財政がこれから苦しくなるときに、あそこで商業施設です、ドラッグストアより、食べるところが一軒でもできてください、経済指標は非常に上がるはずです。
それを考えていただきたい。
それから、補足なんですけども、リゾート施設、これはやっぱり固定資産税等、地元旅館との相乗効果が出ます。
既存の大きな大手の2つ、宮津にありますね、ホテルが。PRをしてくれるんですね、チェーン店で。この間できたホテルは世界中、世界でトップですよね、部屋数でいくと。
そうするといろんなものを連れてきてくれます。
旅館がそれで追いやられるかというと、果たしてそうでしょうか、私は相乗効果のほうが高いんじゃないかというふうに思うんです。
それから、観光地でコンビニエンスストアの展開がないと、天橋立駅は海の京都の一丁目一番地だというふうに言われてるにもかかわらず、夜が寂し過ぎますよね。
城崎の成功事例というのは、浴衣で売りに出して、外国人が一番来ます。
この違いは大きいと思うんです。
本気になってそういうところに集中しないと。
特に言われるのが、コンビニがないんで、外国人の方に聞かれるんですね。
そのときに、コンビニはないのかと、なぜコンビニコンビニって彼らが言うかというと、お金が下ろせないんですよ。
郵便局でしかお金が下ろせないんで、非常に不便なんですね、外国人の人にとったら。そんな状況を踏まえて、御答弁をお願いいたします。

【永濱敏之 産業経済部長】
星野議員から企業誘致に関しまして、3点質問をいただきました。
お答えをさせていただきます。
現時点における市の考えでございますが、企業誘致につきましては、企業立地に伴う部分的な効果のみにとらわれず、地域の主たる産業や既存企業などの周辺環境との連携、調和により、地域全体をいかに活性化するかという全体最適化の視点で取り組むべきものと考えております。
議員お触れの宮津天橋立インターチェンジ周辺につきましては、農業振興地域整備法に基づく農業の振興の図るべき地域として市が指定をし、おおむね有効に農地利用されている状況であると考えてはおりますが、ただいま申し上げた視点に合致した地域の活性化につながる企業等からの事業提案があれば、農業振興への影響等を考慮した上で、土地所有者の意向確認や地元調整などの対応をしてまいりたいというふうに考えております。
2点目のリゾート施設の誘致でございます。
集客につながるリゾート施設の誘致につきましては、観光地である本市において、観光消費額の拡大等を図るための有効な手段であると考えております。
先ほど申し上げた、全体最適化の視点も踏まえまして、令和3年度当初予算で提案させていただいている、持続可能な環境づくり推進事業も活用もしながら、適地調査や地域情報を整理し発信するなど、誘致に向けた取組を積極的に行ってまいりたいと考えております。
3点目の観光地でのコンビニエンスストア展開の促進でございます。
これ議員もお触れになりました、コンビニエンスストアの役割が多様化している中、ATMの設置や24時間の営業など、観光客の利便性の向上に効果があるというふうに認識をしております。
大手コンビニエンスストアからは、宮津の市街地や観光地周辺への進出は可能であるとの事業提案をいただいていることから、先ほどの視点も踏まえまして、出店を希望される事業者があれば仲介等してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。

【星野和彦 議員】
限られた時間の中で簡潔に御答弁いただきましてありがとうございました。
非常にいいお答えをいただいたというふうに私は思っております。
私も言う以上、企業出身者としていろんな会社を連れていきます。
これからも続けたいと思ってます。
連れてきたときに嫌なのは、実はそれできないんですよというのが一番つらいんですよ。
だから、これ今お話を聞いてて、ちょっともう一回頑張りたいというふうに思いますので、やれるとこで頑張っていきたいというふうに思います。
最後に少しだけ話をしますと、この“Necessity is the mother of invention.”という言葉があります。
これは、必要は発明の母であると、これは幕末に海外から伝わった言葉です。
今年の大河ドラマの主人公もそんな言葉を耳にしてるはずです。
そういう、今のように、これからもっと苦しくなります、財政も。
そのときに、やっぱり真剣に取り組んだところ、そこが適者生存、ダーウィンの言う、‛Struggle for existence’必ず残れるんです。
でもそこに負けてしまうと、市がなくなります。
今その大切な分岐点だと思います。
ぜひともみんな一丸となってこの難局をプラスに変えていただきたいということをお話しして、私の質問を終わります。
ありがとうございました。

【2021年6月 定例会】
※動画:https://www.youtube.com/watch?v=8Roi1igtPfQ

河川の水害対策と治山事業
近年、想定外の集中豪雨が世界各地で甚大な被害をもたらし、2018年の西日本豪雨で宮津市内の各河川も大きな被害が出た。
各河川の水害対策と木や土砂を運ぶ上流の治山事業を尋ねる。

【星野和彦 議員】
無所属クラブの星野和彦です。
通告に従い、一問一答方式で河川の水害対策と治山事業について質問します。
今回の質問に関する構成を申し上げます。
まず、近年の水害状況、降雨量の変化などを確認し、次に、宮津市内を橋北及び須津地区、由良・栗田地区、市街地の3エリアに分けて、災害リスクや自治会と住民の要望などがある河川をピックアップして問題点と対策を議論したいと思います。
なお、集中豪雨は、急傾斜地の土砂崩れなど様々な被害をもたらしますが、今回の一般質問では、河川の水害対策と上流の治山事業に絞って質問します。
これは京都府が主体となって管理運営する事業が大半だからです。
したがって、宮津市単独の意思でどうこうすることはかなわず、また、京都府との協業でワーク中のものもあり、私の質問に対する御答弁がしづらいところも多々出てくると思います。
しかし、地方自治の主人公は住民であるという基本理念に立ち、住民の生命と財産、安心と安全を守る観点から、まずは宮津市の治水・治山事業を市議会で議論したいと思いますので、無理のない範囲で御答弁願います。
そして各自治会が工事の優先順位を取り合うことはなく、自分の命と財産などを守るために自分で防災に取り組む自助、災害に関連して近所や地域の方々と助け合う共助、市町村をはじめ警察、消防などによる公的な支援となる公助、この自助、共助、公助が宮津市で浸透する契機になれば幸甚です。
まず、1点目の近年の水害状況、降雨量の変化などに関してお話をします。
地球温暖化で、近年、想定外の集中豪雨が世界各地で甚大な被害をもたらしています。
国土交通省の水害レポート2020によると、時間雨量50ミリ以上の年間発生回数は、1976年、昭和51年から1985年、昭和60年の10年間の平均回数が226回で、2011(平成23)年から2020(令和2)年の10年間の平均回数は334回となり、約1.4倍に増えています。
気候変動の影響により、水害のさらなる頻発、激甚化が懸念されています。
殊に、2004(平成16)年10月の台風23号は、1日の降水量が四国で400ミリを超え、西日本で300ミリ前後となり、大雨による河川氾濫、土砂災害や暴風、高波などにより全国で死者95人、行方不明者3人が出ました。
また、負傷者555人、うち重症者123人、住宅の全壊909棟、半壊7,776棟、一部損壊10,955棟、床上浸水14、323棟、床下浸水41,132棟の被害が全国で発生しました。
当時の被害総額は934億円と言われています。
宮津においても、台風23号の折は、京都府宮津総合庁舎のある吉原の降水量が242ミリとなり、大手川をはじめ、ほぼ全河川が氾濫し、死者4人、負傷者4人、うち重傷者2名、住宅の全半壊5棟、床上浸水894棟、床下浸水829棟という未曽有の被害が発生しました。
この後、大手川は京都府内で城陽市の古川に次ぎ2例目となる河川激甚災害対策特別緊急事業として、同年10月に採択され、約5年間にわたる河川改修工事で現在に至るまで大手川が氾濫することはなくなりました。
その後、宮津市で発生した大きな水害は、2017(平成29)年9月の台風18号で、住宅の一部損壊1棟、床上浸水21棟、床下浸水343棟の被害が発生しました。
台風18号の氾濫河川は、大雲川、滝馬川、神子川、狩場川、宮川、家の奥川、鮎川、大谷川の8河川に上ります。
さらに翌年の2018年、平成30年7月の西日本豪雨では、宮津市では負傷者4人、住宅の全壊2棟、床上浸水24棟、床下浸水254棟の被害が発生しました。
西日本豪雨での氾濫河川は、如願寺川、真名井川、宮川、大雲川、滝馬川、神子川、辻川、難波野川、仏川、鮎川、一本松川の11河川に上ります。
以上、近年の宮津市内全域の主な水害状況を申し上げましたが、修正や補足いただけることがあれば御教示願います。

【森口英一 建設部長】
ただいま議員がおっしゃった台風あるいは豪雨によりまして本市が甚大なダメージを受けた、こういったことは間違いないというところでございます。
改めまして、被災をされました方々にお見舞い申し上げたいというふうに思います。

【星野和彦 議員】
御答弁ありがとうございます。
ちょうど台風23号のときは、私、広島支店にサラリーマンでいまして、朝会社に行きましたら、北海道の札幌支店長から電話かかってきまして、おまえの家が大変なことになってると。
何のことですか。
テレビをつけろって言われてつけたら、ちょうど由良川のところに木にバスが止まってて、そこで助けを求めてるというので、会社の中がちょっとパニックになったんですけど、たまたまなんですが、豊岡のその地区の旅行だったそうですけど、そこの地区の人間が私の会社の審査部にいる後輩の家のあるところで、しかも宮津市由良って出たもんですから、だから山陰のやつってもともと少なかったんですね、会社に。
それもあって、あの時っていうのは非常にパニックになって、次の日に飛んで帰ったということを覚えております。
ただ、そのときに亡くなられた方のお気持ちを思いますと非常に心が痛みますし、改めてそのお悔やみを申し上げたいというふうに、この場で申し上げます。
続きまして、個別河川の概況と対策について伺っていきたいと思います。
市内3エリアの河川に触れる前に、滝馬川について伺います。
滝馬地区は2004(平成16)年の台風23号で死者も出た甚大な被害が発生し、その後も水害の発生が続き、ようやく改修工事が始まりました。
先の3月定例会で本年度予算に計上されましたが、改めて工事の概要をお尋ねします。
また、平成30年の西日本豪雨災害時の滝馬地区の被害状況を改めてお尋ねします。

【森口英一 建設部長】
個別の概況と対策ということでございます。まずは滝馬川ということであります。
滝馬川におきましては、市の管理河川の中でも浸水被害が多発する河川だということであります。
議員からも御紹介ありましたけれども、平成16年の台風23号、あるいはその後の平成25年の台風18号、さらには平成29年に台風18号、21号と立て続けに襲来をいたしました。
そして、翌年の平成30年に例の7月豪雨と、常に浸水被害が発生をしている河川だということであります。
御紹介ありましたように、ここを何とか改修をしていかなあかんということで、令和元年度に実施設計をまとめたということであります。
今年度から本格的に工事に着手をしておるということでございます。
今現在も昨年度の繰越予算の部分ということで工事を実施中ということであります。
この秋には令和3年度予算分の工事も発注をしていきたいというふうに思っております。
それから、この滝馬川の西日本豪雨のときの、7月豪雨のときの被災状況ということの御質問もございました。
これについては、住家の関係で申し上げますと、床上浸水が5棟ということであります。床下浸水については18棟の浸水被害があったということであります。

【星野和彦 議員】
御答弁ありがとうございます。
本当にこのときっていうのも、その後も随分災害が続いて、ようやく工事に入ったのかなと。
この間ちょっと見に行きまして、川の幅が、この間の事業等説明資料で見ますと、大きく広げていくんだということで、住居も迫っておるんですけれども、落差もあって、今後これで収まっていってくれたらなというふうに私も思っております。
それでは、橋北地区と須津地区に関して、エリアごとにちょっと行くんで。まず、橋北と須津地区に関して。
それぞれの川の中で現在もやっぱり課題とかトピックス等がありましたら、まとめて御答弁のほうを願います。

【森口英一 建設部長】
橋北地区の河川なり須津地域の河川ということで、トピック的に答弁させていただきたいというふうに思います。
幾つかの河川を抜粋させていただきまして、その水害対策等の状況について回答させていただきたいというふうに思います。
まず、北側から養老地域ということでございますけれども、ここには犀川という川が流れております。
ここにつきましては、平成28年に雪解けによる地滑り災害によりまして河川の閉塞というものが発生をいたしました。
既に林野庁所管の地滑り災害として京都府が復旧済みということでありますけれども、その際に併せて河川管理者である京都府により河川護岸整備も実施されたということであります。
次に、日置地区、2つの河川ピックアップをいたしました。
氷牧川と孫谷川であります。
氷牧川については平成10年に砂防堰堤を、そして孫谷川については平成29年に砂防堰堤をそれぞれ京都府が整備をされたということであります。
そして府中地区です。
真名井川であります。
過去から台風や豪雨によって土砂の流出というのが顕著であったということで、本年度、京都府によって砂防事業の事業化に向けた事業調査を実施予定ということであります。
そして須津地域でピックアップをいたしましたのは、宮川でございます。
近年では平成30年の7月豪雨により氾濫をいたしました。
令和元年度には地元の自治会から河川管理者である京都府に対しまして、府民協働型インフラ保全事業、これを要望されまして、現在採択をされたということでございます。
京都府によって護岸の工事が実施中ということであります。

【星野和彦 議員】
御答弁いただきありがとうございます。
簡潔によくいただいて助かります。
今ピックアップいただいた中で、まず、1つずつっていうか、まとめてちょっとやりますけども、まず、日置地区の氷牧川と孫谷川ですね。
これ随分前に、平成10年、平成29年に堰堤の、砂防ダムという言い方もできますですけども、大まかに言えばですけど、あるんですが、両方とも第1と第2と2つ、二段構えになってるんですね。
両方に言えることが、第2砂防ダム、要するに上流のほうのところにやっぱり土がたまるんですよ。
これを浚渫(しゅんせつ)していただかないと、地元のほうとしたら自治会要望なんかでも出してるそうですけど、非常に危険な状態にあるということを言っております。
それから、この孫谷川に関しては、これちょっと私の父方の実家のすぐそばでございまして、親戚の家もあるんですけども、ここが、ちょっと孫谷川、少し南側に個人の家があるんですけど、その裏山にちっちゃな小川があるんですよ。
孫谷川と近いんですけども、ここが少し雨が降ると、大雨になると鉄砲水になることが多いと。
その対策をやらないと、この2018年のときも随分とここが崩れたかというふうに思っておりますが、その辺のことをちょっとお伺いしたいと思います。
それから、真名井川ですね。真名井川もちょっと見に行くと、最近変わったなって思ったのが、真名井神社の横のところが非常に河原が大きくなって、広がってて、これからいろいろされるんだろうなっていうふうに思っておったんですけど、今の砂防ダムの場所っていうのはユースホステルの少し下の辺りにあるんですけど、規模がちっちゃくて耐え切れなさげな、ちょっと最近の災害には弱いのかなっていうところがあって、これが国道178号線を寸断するリスクも抱えてるなっていうふうに思うんです。
ですから、その辺りもちょっとお伺いしたいなというふうに思います。
最後に、宮川ですね、須津のほうの。
こちらのほうは旧国道の宮川橋にやっぱり砂が大分たまってるんですよ。
地元の方から聞くと、上流にある砂防ダムのしゅんせつをしないとまだやっぱり砂が流れてくると。
だからその辺の計画どうなってるんだろうなっていうことがあります。
なぜそれを言われるかっていうと、浜垣地区の皆さんなんかが20メートル水路っていうのがございまして、もともと日本冶金の関係にありますけれども、ここの水門を閉めていて、これは逆流するのを防ぐためにポンプで排水しておると。
そこに弊害が出てくるんじゃないかということを懸念されています。
以上、ちょっとまとめて御答弁いただければ、できる範囲で構いませんので、お願いします。

【森口英一 建設部長】
たくさんの御質問をいただきました。
一部、産業経済部長に応援もいただきながら答弁させていただきたいというふうに思います。
最初に、日置の氷牧川と孫谷川、砂防堰堤の関係です。土砂がたまってるんじゃないのかなというお話だったということであります。
一応確認をいたしましたところ、定期的にはしゅんせつというものをしておるということのようです。
ただ、この砂防堰堤というのは、一定土砂をためて、すごく急な部分を緩やかにするという機能もあるということでございますので、それは適切に管理をしていくというふうに伺っております。
それから真名井川の関係です。
これも砂防ダムのお話がございました。
ここも国道178を寸断するリスクもあるんじゃないかというお話であったということであります。
真名井につきましては、先ほども申し上げましたけれども、調査に入るということであります。
特別警戒区域、いわゆるレッドゾーンというものになっておりますので、これが国道までかかっている状況ということですので、私どもも京都府のほうに事業化に向けた調査というものを強く要請をしておるという状況であります。
申しましたように、178を寸断するリスクもあるので、これは急いでいただきたいなというふうに思っておるというところであります。
それから、宮川の関係です。
これも砂防ダムがあるということです。
これは先ほど申しました氷牧、孫谷と同じ状況ということで、適切に管理を運用されておるいうことでございますし、宮川についても、土砂が堆積をした場合には適切に浚渫(しゅんせつ)をするなどの対応をしておるということで伺っております。
したがって、20メーター水路のお話もございますけれども、そういった根本の部分もきちっとやっていかんなんのかなというふうに思っております。

【永濱敏之 産業経済部長】
議員から御指摘いただきました日置地区の孫谷川の南側にある裏山の小川が鉄砲水になることがあると、対策は考えているかという部分でございます。
治山の観点もございますので、私からお答えをさせていただきます。
この場所、実は令和元年5月の市の防災パトロールにおきまして、隣接の林地崩壊地をパトロールする中で、地元の自治会長から当該地も確認されたいとの御要望がありまして、急遽パトロールを実施をした経過がございます。
その時点では具体の土砂流出対策の検討までは至っておりません。
また、地元から具体の要望は今のところ伺ってない状況でございますが、議員が御指摘をされた点も含めて、一度現地を詳細に確認をして、状況によって対策については京都府とも今後検討、協議をしてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。

【星野和彦 議員】
御答弁いただきありがとうございます。
それぞれの概況、よく分かりやすくしていただいて助かりました。
そこ全てに大体共通して言えるんですけども、やはりしゅんせつをしてほしいというのが、やはり皆さんの要望として非常に多いというふうに、今回の質問に当たりまして聞いてまいりました。
ただし、これちょっと私、治山とか治水っていう言葉でわざとちょっと使って、あやふやにした部分もあるんですけども、私、2015年、平成27年の6月議会で、宮津駅東部地区のいわゆる吉原下水と大膳川の治水についてやったことがあるんです。
そのときに当時の建設室長であり、産業の室長のほうから御説明いただいたのが、治山事業と砂防事業との違いをちゃんと理解してくださいと。
あえてここで申し上げますと、治山事業については、森林法に基づいて森林を保全するものです。
用地買収を伴うものではありません。これは所轄が国の農林水産省。
これに対して砂防事業、これは砂防法に基づいて土石流災害の防止をするものだと。
したがって、用地買収が発生するものですということで、これの管轄は国土交通省がやってますということがあって、これ地元の方とかとお話ししてて、何で金が出んのやろとか、これほかのエリアでも全部共通して言えるんですけど、何であそこは出るのにうちはくれんのやろとかいうので、工事が進まないケースもあるやというふうに聞いております。
ここら辺はちょっと今あえて言いましたですけども、留意しながら今後の質問も続けていきたいかなというふうに思っております。
いずれにしても、ここのところについては、今後の課題として京都府のほうに言っていただいて進めるしかありません。
ただし、もう一つこの基礎知識として、今回も前建設部長にもちょっと教えていただいたこともあったりして、このダムっていうか、砂防堰堤っていうのが正式な言い方で、私はダムダムって言っておりますけど。
これには管理型と非管理型の2種類がありますということで、この辺もちょっと難しい行政の中でも言葉を使うなって思ってお伺いしておったんですけど、要するに管理型、ちゃんと管理していきますと。
非管理型については土がたまるだけためるんだと。
それでさっき建設部長がお話しされたように、なだらかにこの斜面がなることによって土砂災害等が防げると、そういう役割の2種類あるんだということで御説明されたかと思いますが、それでよろしいですか。

【森口英一 建設部長】
ええ、おおむね合ってると思います。管理型、非管理型というものがあって、砂防堰堤には2つの考え方があると。
失礼。
2つ以上あるかも分からんですけれども、議員おっしゃった管理型、非管理型はそういう考え方だということであります。

【星野和彦 議員】
ありがとうございます。
ちょっとあえてここで言わせていただいたのが、住民の方とのお話をしていく中で、その辺の区別が曖昧なところがあって、やはり啓蒙活動といいましょうか、自治会長さんなり皆さんとお話しするときに、そういう御説明もぜひお願いしたいなというふうに感じましたので、あえて申し上げさせていただきました。
では、次のエリアに移ります。次は2つ目の由良・栗田地区です。
こちらのほうで現在も課題になっている、あるいはトピックスのある河川があればまとめて御答弁を願います。

【森口英一 建設部長】
由良・栗田地域であります。ここは3つの河川をピックアップいたしております。
まず、1つには由良川ということであります。
これはもう先ほど議員も御紹介いただいたとおり、例の平成16年の台風23号、甚大な被害をもたらした台風23号であります。
これを受けまして国では緊急水防対策事業というもので、福知山市と舞鶴市と綾部市域において10年間での緊急対策をすべき箇所の整備が実施されたということであります。
この10年間の対策事業ということで、平成28年3月に完了しておるということであります。
現在も整備中ということでありますが、これは平成25年の台風18号による被害、これを踏まえまして緊急治水対策事業として、これも福知山、舞鶴、綾部市域で堤防の整備、輪中堤、宅地かさ上げ、河道掘削等の対策が実施されておるということであります。
しからば我が市はということでございますけれども、現在、整備方針について国あるいは地元と調整中ということであります。
それから、栗田でございますが、狩場川でございます。近年では平成29年の台風21号と平成30年の7月豪雨、これによりまして護岸決壊等の災害の被害を受けたということであります。
現在では河川管理者である京都府において災害復旧事業として全て復旧済みというものであります。
それから、大雲川です。
これも同様に29年の台風21号、そして7月豪雨ということで河川の氾濫が発生をいたしました。
栗田地区住民の強い要望によりまして、令和元年度には河川管理者である京都府において河川改修が事業化され、今年度は測量、そして詳細設計が予定をされております。
以上、3つです。

【星野和彦 議員】
御答弁いただきありがとうございました。
もう一度この由良・栗田地区についてですけども、御指摘にあった由良川、こちらも上流のほうで随分工事が進んで、スーパーダムと言えばいいんでしょう、スーパー防波堤というようなかなり大きなものができて、これは非常にありがたいことでもあるんですけど、ただ、下流にある宮津市にとってはちょっと脅威な部分もあって、そのダムが全部出来上がると、確かに上流の被害の危ないところは助かります。
海べりのほうは水位が、海の近くのほうはあんまり被害が出ないという御説明をいただいておるんですけども、ただし、本当にその被害状況が、上の被害がなくなることによって水がどんどん流れて、新たな災いが、災害が出てくるんじゃないかということも懸念されます。
そういったところをもう一度お伺いしたいと思います。
それから、由良川に関しましては、去年の6月20日の朝日新聞にも出ましたですけども、水害になる前に由良川に排水ポンプ車を設置するということで、国土交通省の福知山河川国道事務所が由良川下流域の2か所に、これ宮津市じゃないんですけれども、排水するポンプ車を2台ずつ配置しております。
この手のポンプ車っていうのが、クボタなんかのホームページにも出てるんですけども、メーカーはクボタですね。
今300台ぐらいを販売してて、25メータープールを約10分で空にする能力があるということで、何かのときにこれがあると非常に安心材料になるのかなというふうに思いまして、これを宮津市のほうでも導入できないんだろうかという声があります。
その辺りも教えていただけたらお願いしたいということで、あとは下流のほうでしゅんせつをする予定があるのかということ、それから鉄橋から湊地区に堤防を設けていく計画があるやに聞いておるということで、その可能性もここであえて聞きたいと。
それから由良川については5点目、最後に、河口にテトラポット300メーターぐらいを設置しないと、要するに川の砂がどんどん削られていってると。
川を埋めるのに2~3千万かけて砂を埋めてると。
これは天橋立も同じかと思うんですけども、砂防ダムなりができたり、あるいは波が最近は激しいんで、それで砂がどんどん奪われていくというところでお金がかかるんだったら、テトラポットを置けないだろうかということを自治会要望で出しておるんだというふうに聞いておりますが、この辺りの可能性を聞きたいです。
それから、狩場川のほうに関しては、こちらもちょっと地元要望等、会った方がよく言うんですけども、上流の新宮地区の飲料水供給施設のほぼ50メーターぐらい上のほうにコンクリートでできた橋があるんですけども、ここがさっきの18年の大雨のときに崩れまして、ここにヒューム管というらしいんですけど、地面の中に掘って水を排水しようというのを置いてあるんですが、それに土砂が流入して、地上だったらスコップですくって取れるんですけど、それができないというので、ヒューム管を、もうやめて、それでグレーチングっていうやつですけども、網の目状の鉄を敷いて、水が引けてそれで土がたまったらそれを持ち上げて捨てればっていうことができないんだろうかと。
でないと下流にどんどんまた砂が流れてくるというふうに言われております。
あとは川からの農業用水路の土砂流入があって、そのときに市の補助はしてもらえないんだろうかと。
要するにこれ皆さん農家が単独で対応していらっしゃるそうです。
だからその辺のところが何とかやってもらえないんだろうかということを聞いております。
それから狩場川の最後ですけども、ちょっとこれ去年の市民と議会の懇談会で栗田地区でもちょっと御指摘を受けたんですけども、工事業者の工事内容にすごく差があると。
入札基準を厳格にしてほしいという要望が来ております。
最後に、大雲川ですけども、これはもうとにかく大雲橋の下流域がそうなんですけれども、砂の浚渫(しゅんせつ)をお願いしたいと。
これをしないとまたあそこもあふれるんだということを言っております。
以上について御説明できる範囲でお願いします。

【森口英一 建設部長】
たくさんの御質問をいただきました。
まず、由良川です。上流が整備をされると下流のほうがちょっと心配だなと、こういう御質問ということでありました。
懸念される部分があるというふうには思いますけれども、これは国において由良川整備計画に基づいて整備されていくものというふうに承知をいたしております。
答弁はここまでとさせていただきたいというふうに思っております。
それから、2つ目の排水ポンプの関係です。
宮津市にもというお話がございました。福知山河川国道事務所では、輪中堤整備による樋門の閉鎖に伴う内水対策として、排水ポンプ車を配備をしておるということであります。
これを前進配備していくということでありますけれども、これは過去の水害において道路が水没をして、ポンプ車が現場にたどり着けないと、こういう事態があったことから、事前に配備をしておるということであります。
また、その前進配備については、地区限定ということではなくて、要請があれば市町に出動することも可能というふうに聞いております。
こうした中で、今申しましたような事案が幸いにも本市にはないということです。
他市町のように輪中堤に伴う内水被害がそれほど大きくないということもあるということで、当面は計画をしていないということであります。
なおということで申し上げさせていただきますが、その排水ポンプ車、40~50百万円ほどかかるようです。
これは社会資本総合整備交付金、これの対象にはなるというものの、40~50百万円の費用がかかるということであります。
それから、同じく由良で3つ目です。
下流のほうの浚渫(しゅんせつ)ができないかということでありました。
砂州のことなのかというふうに思っておりますけれども、国のほうの見解といたしましては、台風だとか集中的に由良川に通る水でこれがフラッシュするということであります。
それから、鉄橋から湊地区に堤防を設ける計画の可能性と、この辺りも自治会のほうからもお話がありましたけれども、その堤防計画については、由良川河川整備計画で輪中堤の整備というふうに現在は位置づけされております。
ただ、景観に配慮した堤防整備として今後研究していかんなんなということで、地元とも今現在、調整中ということであります。
それからテトラポットの関係です。
これも由良地区から自治会要望として上がってきております。
ちょっと調べてもらったところ、なかなかおっしゃるようなテトラポットをずっと延ばしていって河川のようにしていくというようなのはあまり見ることがないなということであります。
一定の条件がうまくできれば可能性というのはあるかも分からんですけれども、海のすぐそばといいますか、海の中に入っていくということなんで、水深の関係もあったりして簡単ではないという見解ということであります。
国のほうにはこういった自治会からの要望もあるということはお伝えをさせていただきたいというふうに思います。
私からは以上です。

【永濱敏之 産業経済部長】
狩場川について私からお答えをさせていただきます。
議員御指摘の部分、当該道路、農道でございますので、産業経済部でお答えをさせていただきます。
経過若干触れさせていただきますと、御指摘の道路、橋等については平成29年7月豪雨でコンクリート製の橋が滑落する被害を受けて、市単独災害復旧工事によって暗渠方式による復旧を行ったという経過がございます。
この暗渠方式については、地元と協議の上ということでやったというふうに認識はしております。
ただ、開渠方式、グレーチングの設置へ改修の要望については、現時点で地元関係者からは直接承ってはおりませんが、受益者負担のこともございます。
関係農家、組合や自治会と再度現地立会いを行うなど、協議をしたいなというふうに考えてございます。
それともう1点、川から農業用水路への土砂流入に、市の補助をということでございます。
農業用水路等の農業用施設の維持管理については、基本的に受益者による管理を基本的としております。
ただ、施工時の重機のリース代の支援でありますとか、規模の大きな場合には受益者に分担金をお願いしながらではございますが、市が工事を実施をしておるということでございます。
いずれにしましても、受益者が2名以上おられることが基本的な要件とはなりますが、具体の対応について、私ども農林水産課へ御相談いただければなというふうに考えております。
以上でございます。

【星野和彦 議員】
簡潔に御答弁いただきましてありがとうございます。
最初の由良川の排水ポンプ車が40~50百万円かかるというのは、これは驚くような金額でなかなか実現するのは難しいかなということを思いました。
1点だけちょっと漏れたのかなと思うのでもう一度、お話しされてたら失礼なんですけど、大雲川の大雲橋下流の浚渫(しゅんせつ)についてはいかがでしょうか。

【森口英一 建設部長】
失礼をいたしました。
大雲川の関係です。
浚渫(しゅんせつ)を定期的にやっておるかという御質問でございました。
河川全体では土砂の堆積によりまして断面閉塞状況があれば必要に応じて、これはしゅんせつしていくという考え方であります。
ただ、議員御指摘の大雲川の下流のほうですね、ここについては土砂の堆積というよりも、逆に川底が低くなっておると、洗われとるというんか、低くなっておるという、こういう傾向にあるようです。
したがって、それをしゅんせつというよりも、そこを何か施す必要が逆にあるというような状況だということであります。

【星野和彦 議員】
御答弁ありがとうございます。
そしたら、次に、市街地のほうに移りたいと思います。旧宮津町の市街地ですけども、こちらでも課題、あるいはトピックスのある河川、あるいは治山事業があればまとめて御答弁を願います。

【森口英一 建設部長】
市街地に入ってまいりました。
これもたくさんの河川があります。
幾つかピックアップいたしておりますので、答弁させていただきたいと思います。
神子川でございます。
これも先ほどから申し上げておりますように、29年の台風21号でありましたり、30年の7月豪雨というもので河川が氾濫をしたということで、床上・床下浸水被害が生じておるということであります。
地域の強い要望というものがありまして、河川管理者である京都府では改修に向けた調査を実施をされておるということであります。
現在では対策内容の詳細を府、市と協議をしているところであるということであります。
また、あわせまして、河川の堆積状況も見ながら、府においてしゅんせつ自体は実施をしていただいておるということであります。
それから、大膳川なり吉原下水路についてであります。
宮津の駅南地区というんですか、そちらのほうについては、台風でありましたり豪雨によって大膳川が増水するということによりまして、いわゆる大膳川に放流している吉原下水路があふれて浸水被害が生じておると、こういう状況であります。
京都府が管理する大膳川、そして宮津市が管理する吉原下水路、いずれについても管理主体、我々でありましたり京都府でありましたりというところで、土砂の堆積状況を確認をいたしまして、必要に応じて浚渫(しゅんせつ)等を実施をしておるということであります。
それから辻川です。
この辻川流域ですけれども、これも平成16年の台風23号によりまして、大きな土砂災害を受けたということであります。
京都府によりまして砂防堰堤が整備をされたということであります。
しかしながら、下流の、私どもが管理しております河川については、流下能力が不足をしておるということで、辻町地区での河川氾濫が多発しているということであります。
こうしたことから、河川整備の優先順位としては高いというふうに思っております。
それから、池ノ谷の下水路についてもピックアップさせていただきました。
この池ノ谷下水路についても、台風あるいは大雨によりまして土砂流入が発生しやすいということから、これも定期的に沈砂池の土砂堆積状況を点検しながら、必要に応じて浚渫(しゅんせつ)を実施をしておるというところであります。
今年度から市街地の浸水対策事業に取り組むという、その準備として施設の都市計画決定を行う予定といたしております。
それから如願寺川です。
これも御承知のとおり23号あるいは7月豪雨というもので如願寺川が氾濫をいたしました。
西部地区の広範囲にわたりまして土砂あるいは濁水というものが流出をしたということであります。
これは上流部の山肌の崩壊に伴って倒木が流出をしてきたということであります。
それが市道の橋に引っかかったりということで、断面を閉塞をしたということもあって、そういった被害が生じたというのが主な要因というふうに思っております。
災害復旧事業によりまして、京都府、市の関連箇所において崩壊箇所の復旧でありましたり土砂流出渓流の治山堰堤、浚渫(しゅんせつ)等を実施をいたしております。
この河川の上流部には山林が多いということで、先ほど申しました倒木の流出というものが懸念をされます。
こうしたことから、今年度、京都府において流木止め施設が整備をされるということであります。
既に発注済みということであります。今後においても河口の堆積状況等も見ながら、必要に応じて浚渫(しゅんせつ)等はしていかんなんなというふうに思っております。
最後に、大手川であります。
当然これはピックアップしなければなりません。
というところで、まず、松原橋というか、鉄橋付近の辺りです。
これも浚渫(しゅんせつ)をしていくというようなことをしていかんなんなというふうに思っております。
ただ、河川構造ということで、松原橋付近で河川の縦断勾配が急な勾配から緩くなるというところで、そこでしゅんせつをさせていただいておるという状況です。
これについては、自治会さんからもしゅんせつをずうっと上流のほうも下流のほうもと、こういう御要望も確かにいただいておるということでございますが、議員も御承知のとおり、下流部においてはもう今、水深がかなりあるという状況になってます。
松原橋付近については、水深が浅いということですので、そこでしたら重機が入り込めるということから、今現在は例の激甚の災害対策を行った後は浚渫(しゅんせつ)対応をさせてもらっておるということであります。
以上です。

【星野和彦 議員】
たくさん御答弁いただきましてありがとうございます。
ちょっともう2点、第二質問っていいますか、まとめてやらせていただきますと、ちょっとささいなことかもしれません。
神子川も改修に進んでいるかと思うんですけども、こちらの旭橋ですね。
非常に昔の趣を残してますけども、例えばここが改修になったときに、移転等が出る可能性もあるかと思うんですけど、そういうときに保存する可能性があるかと、検討されてるのかなっていうのがちょっと気になりました。
それから、大膳川と吉原下水路ですね。
これまさに2015年の6月に一般質問したんですけども、このときも言われてたのが、春と秋の年2回浚渫(しゅんせつ)をしてほしいと。
年1回だと怖いんですということを言われ続けてます。
それから根本の水害の大本になる旭が丘の治山事業、この進捗状況として、当時も言われたのが治水にしたらいかがですかということを申し上げて、前向きに検討していこうということですけども、それからもう既に6年たちました。
その時点で8年経過してますと、両方合わせて14年間変わってない状況と。
いろいろ事情はあるかと思うんですけども、ここも教えていただける範囲でその辺りをもうちょっと聞きたいというふうに思います。
それから、ここのエリアについては、東部自治連、城南、鶴賀、それから波路、旭が丘と、それから城東というので、5つが協力し合ってそれぞれ神子川とか大手川の改修とかを申込みに行こうという動きがありますけども、なかなか自発的にやってるので、コロナもあって今そういう参加ができなくなりつつあるんですね。
その辺のちょっと行政のサポートなんかできないのかなっていうのをちょっと聞きたいと思っております。
それから、あとは辻川ですね。ここも、これは第2旭が丘の治水事業、これは砂防ダムができたので、随分と水害がなくなりました。
ただし、まだ城東地区の池田製材所のあった辺りの宮津合同庁舎の三差路の辺り、あるいは第2旭が丘の砂防ダムのちょうど南側に小川がありまして、これがまだ暴れるんだということが懸念されます。
池ノ谷の下水路ですね。これも18年のときはその現場を見に行ってびっくりしたんですけども、滝のようになるわけですよね、あそこから。ですから、地下にはわせたがために、さっきの栗田の狩場川と同じですけども、地上に上げてグレーチング、鉄の網で歩けるようにして、下で手で取れるようにするようにしたら、手間とあるいは費用っていうのはどれぐらい出るのかなということを聞きたいです。
それから如願寺川ですね。
如願寺川については、2018年の西日本豪雨災害時の被害状況、これは被害家屋数等出てくるかと思うんですけども、その辺りを教えていただきたいです。
それから、川の掘削と幅の拡大の可能性ですね。
先ほど御答弁いただいた流木を防ぐ工事がこれから上がってくるということであれば、それで一段落ができるかなと。
これは今までいろんな方が動いてこられて成し遂げられることだと思うんですけども、やはり上流の、私が子供の頃、ダムの下でお花見をしたんですけども、あの辺りの木がやっぱり流れてくるのかなと。
要するにあそこも整備していかないと根本的な解決にならないかというふうに思っております。
最後に、大手川ですけども、縦貫道ができたときにトンネルの排水で水量が増えてるんじゃないかと。
あるいは鉄橋以北の浚渫(しゅんせつ)をしないと、いっても重機の昇降口が確保されてませんっていうんじゃないかと。
それから中橋の南のほうから松原橋に至る大手川東岸の側道が滞水がするんですね。要するに水かさが上がると排水できなくなって、あの辺が水浸しになります。
ですから、これは西側のほうには蓋つきの排水路があるんですけども、こちらにはないというところが問題かと思うんですけども、その辺り。
それから大手川に下りる階段を東にも造れないかと。要するに京都府のほうとしては川と親しむことを望むというホームページもお作りになられてるんですけども、そういう御計画等が今後いけるのかと。
これも分かる範囲で結構ですので、お願いいたします。

【森口英一 建設部長】
分かる範囲でお答えをさせていただきたいと思います。
最初に、神子川の橋の保存できるのかと、こういうお話でございました。
先ほど申しましたように、今まさしく神子川全体の河川の計画というものを立てておるということであります。
一つ一つの河川をどうするかというよりも、全体計画、その流域の治水をどうしていくかという計画をしておるという段階でございますので、答弁は差し控えたいというふうに思います。
それから2つ目の大膳川と吉原下水路、あるいは治山事業のほうは産業経済部長のほうからというふうになりますけれども、大膳川なり吉原下水路の関係です。
できるだけ定期的にといいますか、しゅんせつをということがございました。
結論から言うとなかなか2回やるというのは、2回をお約束するというのは難しいということでございます。
適宜、適切にこれもしゅんせつはしてまいりたいというふうに思っております。
それから、辻川と第2旭が丘の治水事業の関係です。前者のほうについては私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。
ちょうど議員御紹介のあったところ、城東地区の合同宮津庁舎のところの三差路の氾濫の対策ということであります。
ちょうど私どももそこは課題というふうに思っておりますけど、直角曲がりになっておるということから氾濫もするということでございます。
そこの解消が必要だなというふうに思っております。先ほども申し上げましたけれども、優先順位は高いというふうに認識はいたしております。
それから、池ノ谷の都市下水路の関係です。
オープンにしてはどうかというようなお話でございました。
この池ノ谷下水路が埋設しております市道というのはかなり幅員が狭いということもあります。
家屋が連檐をしておるということもございまして、ちょっと物理的に難しいんじゃないかということであります。
それから如願寺川です。これについては被害状況をということでございました。
西日本豪雨の災害のときに被害の状況ということで答弁させていただきますが、ここは広範囲にわたりました。
如願寺川の周辺、西部地区のところでございますけれども、浸水被害は5つ、6つの自治会にまたがるような形で、床上浸水が16棟、それから床下浸水が97棟ということで、そのほか如願寺川の氾濫に伴いまして土砂がその周辺の市道にもかなり流出をしたということでありました。
土砂の撤去なりも相当の時間がかかったということであります。
市道上の土砂の撤去、約1週間。それから家屋等の土砂の撤去なりもボランティアさんにお世話になって、2週間というような期間を要したということであります。
それから、如願寺川の川の掘削と拡幅というんですか、それの可能性についても御質問がございました。
河川の掘り下げでありましたり拡幅につきましては、これも家屋が連檐をしているということから、なかなかちょっと容易にはできないなというふうに思っております。
それから先ほどの流木防止というんですか、ああいったことも今回、府のほうでやってもらいますので、まずはその辺りも見ながら、適宜、適切にしゅんせつということで、適切な対応に努めてまいりたいというふうに思います。
それから、大手川です。大手川も3つほど御質問いただいたと思ってます。
重機の昇降口というお話がございました。
ちょうど松原の辺りに、議員はよくよく御承知いただいとるというふうに思いますけれども、消防水利用としての斜路もあるということでありますので、それが利用できるんではないかなというふうに思っております。
それから、蓋つきの排水路、フラップゲートというものですけれども、大手川にも東側にも西側にも必要なところには水路を設置させてもらっとるということでございます。
大手川に下りる階段についても、親しみやすいところでいうとそこの市役所の横のところに造らせてもらっておるということで、答弁とさせていただきたいと思います。

【永濱敏之 産業経済部長】
治山事業に関して2か所の河川について私からお答えをさせていただきます。
1点目、大膳川及び吉原下水路に関わる部分でございます。
平成27年6月当時、事業用地の使用について地権者の一部の方の同意が得られず、治山事業の実施が困難な状況にあったということで、その際お答えをさせていただいております。
その後、一定の進捗はありました。
しかしながら、現時点において全ての地権者の同意は得られてないという状況でございます。
また、その際に砂防事業への転換についての答えもさせていただいております。
土砂流出対策として、砂防事業は有効な手法であるとの認識に変わりはございません。
砂防事業の所管である建設部と調整し、京都府との協議を引き続き行っていくとともに、いずれの事業においても必要となる地権者の同意が得られるよう努めてまいりたいと考えております。
2つ目の河川、第2旭が丘の砂防ダム南側の小川の治山の関係でございます。
これは流域内にある人工林での間伐等、森林の保全対策も必要との判断から、治山事業による土砂流出対策を図るために計画素案に該当する森林所有者に対して協力を依頼をいたしました。
しかしながら、一部の地権者の同意が得られず、事業化には至ってない状況でございます。
この箇所についても土砂流出対策の事業化に向けて、必要となる地権者の同意が得られるよう今後も努めてまいりたいと思っております。
以上でございます。

【星野和彦 議員】
御答弁ありがとうございます。
ちょっと言いづらいところもあって、質問に御回答いただけないとこもありました。
これはもうしようがないことなんで、またそこは御検討いただきたいというふうに思います。
それでは、今回いろいろたくさん御質問をさせていただいたんですけども、河川の水害対策、あるいは治山事業に関する市長のお考えを尋ねてみたいと思いますが、よろしいですか。

【城﨑雅文 市長】
お答えをいたします。
今年も出水期に入ってきたということでございます。
災害対策についての思いを述べさせていただきたいというふうに思います。
近年、気候変動の影響によりまして、全国各地で水災害、激甚化、そして頻発化をしております。
経験したことがないような自然災害が増加し、これまでの常識、そして経験、こういったことも通用しなくなる中、災害による被害を最小限にとどめるためには、国であるとか京都府との強固な行政間の連携を図り、強靱で安全・安心なまちづくりを推進していかなければならないと思っているところでございます。
本市におきましては、令和元年12月に宮津市国土強靱化計画を策定いたしました。
その中で、4つ目標を掲げました。
1つには、人命の保護が最大限に図られること。
2つには、市内の重要な機能が致命的な障害を受けず、維持されること。3つには、市民の財産及び公共施設に係る被害が最小化されること。
そして最後は、迅速に復旧復興が図られることということでございます。
安心・安全な地域、経済社会が構築されるように、施策分野ごと推進の方針等を定めたところであります。
治水におきましては、国の国土強靱化対策予算等を活用し、抜本的な河川改修や護岸整備、河道の掘削やネック箇所の解消等、一層の治水の強化を図りたいというふうに思っております。
加えて、従来から進めておりますソフト面の対策でございます。
避難訓練の実施やハザードマップ策定等の取組によりまして、より実効性のある防災対策を行うため、住民主体の自助、共助による身の安全を守るための取組といたしまして、地理的条件であるとか支援の必要な高齢者等を勘案した各集落単位ごとの地区防災計画の作成、こういったことにも力を入れていきたいというふうに思っております。
このように市が主導し、強力に進めてまいるハード、ソフト両面の対策に加えまして、国や京都府と連携したハード面の対策、これを着実に実行してまいるとともに、二級河川流域治水協議会におきまして、流域全体で土砂流出対策を検討するなど、総合的な治水対策を推進してまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、市民の生命が脅かされることのないよう、安全、安心な地域づくりに努めてまいります。
議員におかれましても、御協力、御理解をいただきますようよろしくお願いをいたします。
以上でございます。

【星野和彦 議員】
御答弁懇切にいただきましてありがとうございます。
最後に、所見を、1分ぐらいしかありませんけど申し上げますと、冒頭でも申し上げましたが、人間の所業による地球温暖化で、近年、想定外の集中豪雨が世界各地で甚大な被害をもたらしています。
そして、水害が頻発するたびに土砂が河川へ流れ込み、莫大な費用をかけて河川の浚渫(しゅんせつ)を行います。
この河川の治水についてですけども、これは太古からずっと問題になっておりまして、例えばこれ、天武天皇の時代になりますけども、都の周囲で山で人がまきや炭などを利用するので木を切り倒すと、これを禁止する取締りが西暦677年に発せられています。
そして時代が下って江戸時代には、幕府が出した諸国山川掟というものの中では、国を治めるには水を治めよ、水を治めるにはまず山を治めよというふうに全国の民衆に通知しております。
今も宮津も大変なことになっておりますけども、みんなで力を合わせて、人間が残っていくためにみんなが力を結集してこの治水対策に当たっていただきたいというふうにお願いして、私の質問を終わります。
ありがとうございました。

【2021年6月 定例会】
令和3年6月宮津市議会定例会 星野和彦議員の一般質問「河川の水害対策と治山事業」 – YouTube
河川の水害対策と治山事業
近年、想定外の集中豪雨が世界各地で甚大な被害をもたらし、2018年の西日本豪雨で宮津市内の各河川も大きな被害が出た。
各河川の水害対策と木や土砂を運ぶ上流の治山事業を尋ねる。

【星野和彦 議員】
無所属クラブの星野和彦です。
通告に従い、一問一答方式で河川の水害対策と治山事業について質問します。
今回の質問に関する構成を申し上げます。
まず、近年の水害状況、降雨量の変化などを確認し、次に、宮津市内を橋北及び須津地区、由良・栗田地区、市街地の3エリアに分けて、災害リスクや自治会と住民の要望などがある河川をピックアップして問題点と対策を議論したいと思います。
なお、集中豪雨は、急傾斜地の土砂崩れなど様々な被害をもたらしますが、今回の一般質問では、河川の水害対策と上流の治山事業に絞って質問します。
これは京都府が主体となって管理運営する事業が大半だからです。
したがって、宮津市単独の意思でどうこうすることはかなわず、また、京都府との協業でワーク中のものもあり、私の質問に対する御答弁がしづらいところも多々出てくると思います。
しかし、地方自治の主人公は住民であるという基本理念に立ち、住民の生命と財産、安心と安全を守る観点から、まずは宮津市の治水・治山事業を市議会で議論したいと思いますので、無理のない範囲で御答弁願います。
そして各自治会が工事の優先順位を取り合うことはなく、自分の命と財産などを守るために自分で防災に取り組む自助、災害に関連して近所や地域の方々と助け合う共助、市町村をはじめ警察、消防などによる公的な支援となる公助、この自助、共助、公助が宮津市で浸透する契機になれば幸甚です。
まず、1点目の近年の水害状況、降雨量の変化などに関してお話をします。
地球温暖化で、近年、想定外の集中豪雨が世界各地で甚大な被害をもたらしています。
国土交通省の水害レポート2020によると、時間雨量50ミリ以上の年間発生回数は、1976年・昭和51年から1985年・昭和60年の10年間の平均回数が226回で、2011年・平成23年から2020年・令和2年の10年間の平均回数は334回となり、約1.4倍に増えています。
気候変動の影響により、水害のさらなる頻発、激甚化が懸念されています。
殊に、2004年・平成16年10月の台風23号は、1日の降水量が四国で400ミリを超え、西日本で300ミリ前後となり、大雨による河川氾濫、土砂災害や暴風、高波などにより全国で死者95人、行方不明者3人が出ました。
また、負傷者555人、うち重症者123人、住宅の全壊909棟、半壊7,776棟、一部損壊10,955棟、床上浸水14,323棟、床下浸水41,132棟の被害が全国で発生しました。
当時の被害総額は934億円と言われています。
宮津においても、台風23号の折は、京都府宮津総合庁舎のある吉原の降水量が242ミリとなり、大手川をはじめ、ほぼ全河川が氾濫し、死者4人、負傷者4人、うち重傷者2名、住宅の全半壊5棟、床上浸水894棟、床下浸水829棟という未曽有の被害が発生しました。
この後、大手川は京都府内で城陽市の古川に次ぎ2例目となる河川激甚災害対策特別緊急事業として、同年10月に採択され、約5年間にわたる河川改修工事で現在に至るまで大手川が氾濫することはなくなりました。
その後、宮津市で発生した大きな水害は、2017年・平成29年9月の台風18号で、住宅の一部損壊1棟、床上浸水21棟、床下浸水343棟の被害が発生しました。
台風18号の氾濫河川は、大雲川、滝馬川、神子川、狩場川、宮川、家の奥川、鮎川、大谷川の8河川に上ります。
さらに翌年の2018年・平成30年7月の西日本豪雨では、宮津市では負傷者4人、住宅の全壊2棟、床上浸水24棟、床下浸水254棟の被害が発生しました。
西日本豪雨での氾濫河川は、如願寺川、真名井川、宮川、大雲川、滝馬川、神子川、辻川、難波野川、仏川、鮎川、一本松川の11河川に上ります。
以上、近年の宮津市内全域の主な水害状況を申し上げましたが、修正や補足いただけることがあれば御教示願います。

【森口英一 建設部長】
ただいま議員がおっしゃった台風あるいは豪雨によりまして本市が甚大なダメージを受けた、こういったことは間違いないというところでございます。
改めまして、被災をされました方々にお見舞い申し上げたいというふうに思います。

【星野和彦 議員】
御答弁ありがとうございます。
ちょうど台風23号のときは、私、広島支店にサラリーマンでいまして、朝会社に行きましたら、北海道の札幌支店長から電話かかってきまして、おまえの家が大変なことになってると。
何のことですか。
テレビをつけろって言われてつけたら、ちょうど由良川のところに木にバスが止まってて、そこで助けを求めてるというので、会社の中がちょっとパニックになったんですけど、たまたまなんですが、豊岡のその地区の旅行だったそうですけど、そこの地区の人間が私の会社の審査部にいる後輩の家のあるところで、しかも宮津市由良って出たもんですから、だから山陰のやつってもともと少なかったんですね、会社に。
それもあって、あのときっていうのは非常にパニックになって、次の日に飛んで帰ったということを覚えております。
ただ、そのときに亡くなられた方のお気持ちを思いますと非常に心が痛みますし、改めてそのお悔やみを申し上げたいというふうに、この場で申し上げます。
続きまして、個別河川の概況と対策について伺っていきたいと思います。
市内3エリアの河川に触れる前に、滝馬川について伺います。
滝馬地区は2004年・平成16年の台風23号で死者も出た甚大な被害が発生し、その後も水害の発生が続き、ようやく改修工事が始まりました。
さきの3月定例会で本年度予算に計上されましたが、改めて工事の概要をお尋ねします。
また、平成30年の西日本豪雨災害時の滝馬地区の被害状況を改めてお尋ねします。

【森口英一 建設部長】
個別の概況と対策ということでございます。
まずは滝馬川ということであります。
滝馬川におきましては、市の管理河川の中でも浸水被害が多発する河川だということであります。
議員からも御紹介ありましたけれども、平成16年の台風23号、あるいはその後の平成25年の台風18号、さらには平成29年に台風18号、21号と立て続けに襲来をいたしました。
そして翌年の平成30年に例の7月豪雨と、常に浸水被害が発生をしている河川だということであります。
御紹介ありましたように、ここを何とか改修をしていかなあかんということで、令和元年度に実施設計をまとめたということであります。
今年度から本格的に工事に着手をしておるということでございます。
今現在も昨年度の繰越予算の部分ということで工事を実施中ということであります。
この秋には令和3年度予算分の工事も発注をしていきたいというふうに思っております。
それから、この滝馬川の西日本豪雨のときの、7月豪雨のときの被災状況ということの御質問もございました。
これについては、住家の関係で申し上げますと、床上浸水が5棟ということであります。
床下浸水については18棟の浸水被害があったということであります。

【星野和彦 議員】
御答弁ありがとうございます。
本当にこのときっていうのも、その後も随分災害が続いて、ようやく工事に入ったのかなと。
この間ちょっと見に行きまして、川の幅が、この間の事業等説明資料で見ますと、大きく広げていくんだということで、住居も迫っておるんですけれども、落差もあって、今後これで収まっていってくれたらなというふうに私も思っております。
それでは、橋北地区と須津地区に関して、エリアごとにちょっと行くんで。
まず、橋北と須津地区に関して。
それぞれの川の中で現在もやっぱり課題とかトピックス等がありましたら、まとめて御答弁のほうを願います。

【森口英一 建設部長】
橋北地区の河川なり須津地域の河川ということで、トピック的に答弁させていただきたいというふうに思います。
幾つかの河川を抜粋させていただきまして、その水害対策等の状況について回答させていただきたいというふうに思います。
まず、北側から養老地域ということでございますけれども、ここには犀川という川が流れております。
ここにつきましては、平成28年に雪解けによる地滑り災害によりまして河川の閉塞というものが発生をいたしました。
既に林野庁所管の地滑り災害として京都府が復旧済みということでありますけれども、その際に併せて河川管理者である京都府により河川護岸整備も実施されたということであります。
次に、日置地区、2つの河川ピックアップをいたしました。
氷牧川と孫谷川であります。
氷牧川については平成10年に砂防堰堤を、そして孫谷川については平成29年に砂防堰堤をそれぞれ京都府が整備をされたということであります。
そして、府中地区です。
真名井川であります。
過去から台風や豪雨によって土砂の流出というのが顕著であったということで、本年度、京都府によって砂防事業の事業化に向けた事業調査を実施予定ということであります。
そして、須津地域でピックアップをいたしましたのは、宮川でございます。
近年では平成30年の7月豪雨により氾濫をいたしました。
令和元年度には地元の自治会から河川管理者である京都府に対しまして、府民協働型インフラ保全事業、これを要望されまして、現在採択をされたということでございます。
京都府によって護岸の工事が実施中ということであります。

【星野和彦 議員】
御答弁いただきありがとうございます。
簡潔によくいただいて助かります。
今ピックアップいただいた中で、まず、1つずつっていうか、まとめてちょっとやりますけども、まず、日置地区の氷牧川と孫谷川ですね。
これ随分前に、平成10年、平成29年に堰堤の、砂防ダムという言い方もできますですけども、大まかに言えばですけど、あるんですが、両方とも第1と第2と2つ、二段構えになってるんですね。
両方に言えることが、第2砂防ダム、要するに上流のほうのところにやっぱり土がたまるんですよ。
これを浚渫(しゅんせつ)していただかないと、地元のほうとしたら自治会要望なんかでも出してるそうですけど、非常に危険な状態にあるということを言っております。
それから、この孫谷川に関しては、これちょっと私の父方の実家のすぐそばでございまして、親戚の家もあるんですけども、ここが、ちょっと孫谷川、少し南側に個人の家があるんですけど、その裏山にちっちゃな小川があるんですよ。
孫谷川と近いんですけども、ここが少し雨が降ると、大雨になると鉄砲水になることが多いと。
その対策をやらないと、この2018年のときも随分とここが崩れたかというふうに思っておりますが、その辺のことをちょっとお伺いしたいと思います。
それから、真名井川ですね。
真名井川もちょっと見に行くと、最近変わったなって思ったのが、真名井神社の横のところが非常に河原が大きくなって、広がってて、これからいろいろされるんだろうなっていうふうに思っておったんですけど、今の砂防ダムの場所っていうのはユースホステルの少し下の辺りにあるんですけど、規模がちっちゃくて耐え切れなさげな、ちょっと最近の災害には弱いのかなっていうところがあって、これが国道178号線を寸断するリスクも抱えてるなっていうふうに思うんです。
ですから、その辺りもちょっとお伺いしたいなというふうに思います。
最後に、宮川ですね、須津のほうの。こちらのほうは旧国道の宮川橋にやっぱり砂が大分たまってるんですよ。
地元の方から聞くと、上流にある砂防ダムのしゅんせつをしないとまだやっぱり砂が流れてくると。
だからその辺の計画どうなってるんだろうなっていうことがあります。
なぜそれを言われるかっていうと、浜垣地区の皆さんなんかが20メートル水路っていうのがございまして、もともと日本冶金の関係にありますけれども、ここの水門を閉めていて、これは逆流するのを防ぐためにポンプで排水しておると。
そこに弊害が出てくるんじゃないかということを懸念されています。
以上、ちょっとまとめて御答弁いただければ。できる範囲で構いませんので、お願いします。

【森口英一 建設部長】
たくさんの御質問をいただきました。
一部、産業経済部長に応援もいただきながら答弁させていただきたいというふうに思います。
最初に、日置の氷牧川と孫谷川、砂防堰堤の関係です。
土砂がたまってるんじゃないのかなというお話だったということであります。
一応確認をいたしましたところ、定期的にはしゅんせつというものをしておるということのようです。
ただ、この砂防堰堤というのは、一定土砂をためて、すごく急な部分を緩やかにするという機能もあるということでございますので、それは適切に管理をしていくというふうに伺っております。
それから真名井川の関係です。
これも砂防ダムのお話がございました。
ここも国道178を寸断するリスクもあるんじゃないかというお話であったということであります。
真名井につきましては、先ほども申し上げましたけれども、調査に入るということであります。
特別警戒区域、いわゆるレッドゾーンというものになっておりますので、これが国道までかかっている状況ということですので、私どもも京都府のほうに事業化に向けた調査というものを強く要請をしておるという状況であります。
申しましたように、178を寸断するリスクもあるので、これは急いでいただきたいなというふうに思っておるというところであります。
それから、宮川の関係です。
これも砂防ダムがあるということです。
これは先ほど申しました氷牧、孫谷と同じ状況ということで、適切に管理を運用されておるいうことでございますし、宮川についても、土砂が堆積をした場合には適切に浚渫(しゅんせつ)をするなどの対応をしておるということで伺っております。
したがって、20メーター水路のお話もございますけれども、そういった根本の部分もきちっとやっていかんなんのかなというふうに思っております。

【永濱敏之 産業経済部長】
議員から御指摘いただきました日置地区の孫谷川の南側にある裏山の小川が鉄砲水になることがあると、対策は考えているかという部分でございます。
治山の観点もございますので、私からお答えをさせていただきます。
この場所、実は令和元年5月の市の防災パトロールにおきまして、隣接の林地崩壊地をパトロールする中で、地元の自治会長から当該地も確認されたいとの御要望がありまして、急遽パトロールを実施をした経過がございます。
その時点では具体の土砂流出対策の検討までは至っておりません。
また、地元から具体の要望は今のところ伺ってない状況でございますが、議員が御指摘をされた点も含めて、一度現地を詳細に確認をして、状況によって対策については京都府とも今後検討、協議をしてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。

【星野和彦 議員】
御答弁いただきありがとうございます。
それぞれの概況、よく分かりやすくしていただいて助かりました。
そこ全てに大体共通して言えるんですけども、やはりしゅんせつをしてほしいというのが、やはり皆さんの要望として非常に多いというふうに、今回の質問に当たりまして聞いてまいりました。
ただし、これちょっと私、治山とか治水っていう言葉でわざとちょっと使って、あやふやにした部分もあるんですけども、私、2015年・平成27年の6月議会で、宮津駅東部地区のいわゆる吉原下水と大膳川の治水についてやったことがあるんです。
そのときに当時の建設室長であり、産業の室長のほうから御説明いただいたのが、治山事業と砂防事業との違いをちゃんと理解してくださいと。
あえてここで申し上げますと、治山事業については、森林法に基づいて森林を保全するものです。
用地買収を伴うものではありません。
これは所轄が国の農林水産省。
これに対して砂防事業、これは砂防法に基づいて土石流災害の防止をするものだと。
したがって、用地買収が発生するものですということで、これの管轄は国土交通省がやってますということがあって、これ地元の方とかとお話ししてて、何で金が出んのやろとか、これほかのエリアでも全部共通して言えるんですけど、何であそこは出るのにうちはくれんのやろとかいうので、工事が進まないケースもあるやというふうに聞いております。
ここら辺はちょっと今あえて言いましたですけども、留意しながら今後の質問も続けていきたいかなというふうに思っております。
いずれにしても、ここのところについては、今後の課題として京都府のほうに言っていただいて進めるしかありません。
ただし、もう一つこの基礎知識として、今回も前建設部長にもちょっと教えていただいたこともあったりして、このダムっていうか、砂防堰堤っていうのが正式な言い方で、私はダムダムって言っておりますけど。
これには管理型と非管理型の2種類がありますということで、この辺もちょっと難しい行政の中でも言葉を使うなって思ってお伺いしておったんですけど、要するに管理型、ちゃんと管理していきますと。
非管理型については土がたまるだけためるんだと。
それでさっき建設部長がお話しされたように、なだらかにこの斜面がなることによって土砂災害等が防げると、そういう役割の2種類あるんだということで御説明されたかと思いますが、それでよろしいですか。

【森口英一 建設部長】
ええ、おおむね合ってると思います。
管理型、非管理型というものがあって、砂防堰堤には。2つの考え方があると。失礼。2つ以上あるかも分からんですけれども、議員おっしゃった管理型、非管理型はそういう考え方だということであります。

【星野和彦 議員】
ありがとうございます。
ちょっとあえてここで言わせていただいたのが、住民の方とのお話をしていく中で、その辺の区別が曖昧なところがあって、やはり啓蒙活動といいましょうか、自治会長さんなり皆さんとお話しするときに、そういう御説明もぜひお願いしたいなというふうに感じましたので、あえて申し上げさせていただきました。
では、次のエリアに移ります。
次は2つ目の由良・栗田地区です。
こちらのほうで現在も課題になっている、あるいはトピックスのある河川があればまとめて御答弁を願います。

【森口英一 建設部長】
由良・栗田地域であります。
ここは3つの河川をピックアップいたしております。
まず、1つには由良川ということであります。
これはもう先ほど議員も御紹介いただいたとおり、例の平成16年の台風23号、甚大な被害をもたらした台風23号であります。
これを受けまして国では緊急水防対策事業というもので、福知山市と舞鶴市と綾部市域において10年間での緊急対策をすべき箇所の整備が実施されたということであります。
この10年間の対策事業ということで、平成28年3月に完了しておるということであります。
現在も整備中ということでありますが、これは平成25年の台風18号による被害、これを踏まえまして緊急治水対策事業として、これも福知山、舞鶴、綾部市域で堤防の整備、輪中堤、宅地かさ上げ、河道掘削等の対策が実施されておるということであります。
しからば我が市はということでございますけれども、現在、整備方針について国あるいは地元と調整中ということであります。
それから、栗田でございますが、狩場川でございます。
近年では平成29年の台風21号と平成30年の7月豪雨、これによりまして護岸決壊等の災害の被害を受けたということであります。
現在では河川管理者である京都府において災害復旧事業として全て復旧済みというものであります。
それから、大雲川です。
これも同様に29年の台風21号、そして7月豪雨ということで河川の氾濫が発生をいたしました。
栗田地区住民の強い要望によりまして、令和元年度には河川管理者である京都府において河川改修が事業化され、今年度は測量、そして詳細設計が予定をされております。
以上、3つです。

【星野和彦 議員】
御答弁いただきありがとうございました。
もう一度この由良・栗田地区についてですけども、御指摘にあった由良川、こちらも上流のほうで随分工事が進んで、スーパーダムと言えばいいんでしょう、スーパー防波堤というようなかなり大きなものができて、これは非常にありがたいことでもあるんですけど、ただ、下流にある宮津市にとってはちょっと脅威な部分もあって、そのダムが全部出来上がると、確かに上流の被害の危ないところは助かります。
海べりのほうは水位が、海の近くのほうはあんまり被害が出ないという御説明をいただいておるんですけども、ただし、本当にその被害状況が、上の被害がなくなることによって水がどんどん流れて、新たな災いが、災害が出てくるんじゃないかということも懸念されます。
そういったところをもう一度お伺いしたいと思います。
それから、由良川に関しましては、去年の6月20日の朝日新聞にも出ましたですけども、水害になる前に由良川に排水ポンプ車を設置するということで、国土交通省の福知山河川国道事務所が由良川下流域の2か所に、これ宮津市じゃないんですけれども、排水するポンプ車を2台ずつ配置しております。
この手のポンプ車っていうのが、クボタなんかのホームページにも出てるんですけども、メーカーはクボタですね。
今300台ぐらいを販売してて、25メータープールを約10分で空にする能力があるということで、何かのときにこれがあると非常に安心材料になるのかなというふうに思いまして、これを宮津市のほうでも導入できないんだろうかという声があります。
その辺りも教えていただけたらお願いしたいということで、あとは下流のほうで浚渫(しゅんせつ)をする予定があるのかということ、それから鉄橋から湊地区に堤防を設けていく計画があるやに聞いておるということで、その可能性もここであえて聞きたいと。
それから由良川については5点目、最後に、河口にテトラポット300メーターぐらいを設置しないと、要するに川の砂がどんどん削られていってると。
川を埋めるのに2~3千万円かけて砂を埋めてると。
これは天橋立も同じかと思うんですけども、砂防ダムなりができたり、あるいは波が最近は激しいんで、それで砂がどんどん奪われていくというところでお金がかかるんだったら、テトラポットを置けないだろうかということを自治会要望で出しておるんだというふうに聞いておりますが、この辺りの可能性を聞きたいです。
それから、狩場川のほうに関しては、こちらもちょっと地元要望等、会った方がよく言うんですけども、上流の新宮地区の飲料水供給施設のほぼ50メーターぐらい上のほうにコンクリートでできた橋があるんですけども、ここがさっきの2018年の大雨のときに崩れまして、ここにヒューム管というらしいんですけど、地面の中に掘って水を排水しようというのを置いてあるんですが、それに土砂が流入して、地上だったらスコップですくって取れるんですけど、それができないというので、ヒューム管を、もうやめて、それでグレーチングっていうやつですけども、網の目状の鉄を敷いて、水が引けてそれで土がたまったらそれを持ち上げて捨てればっていうことができないんだろうかと。
でないと下流にどんどんまた砂が流れてくるというふうに言われております。
あとは川からの農業用水路の土砂流入があって、そのときに市の補助はしてもらえないんだろうかと。
要するにこれ皆さん農家が単独で対応していらっしゃるそうです。
だからその辺のところが何とかやってもらえないんだろうかということを聞いております。
それから狩場川の最後ですけども、ちょっとこれ去年の市民と議会の懇談会で栗田地区でもちょっと御指摘を受けたんですけども、工事業者の工事内容にすごく差があると。
入札基準を厳格にしてほしいという要望が来ております。
最後に、大雲川ですけども、これはもうとにかく大雲橋の下流域がそうなんですけれども、砂のしゅんせつをお願いしたいと。
これをしないとまたあそこもあふれるんだということを言っております。
以上について御説明できる範囲でお願いします。

【森口英一 建設部長】
たくさんの御質問をいただきました。
まず、由良川です。上流が整備をされると下流のほうがちょっと心配だなと、こういう御質問ということでありました。
懸念される部分があるというふうには思いますけれども、これは国において由良川整備計画に基づいて整備されていくものというふうに承知をいたしております。
答弁はここまでとさせていただきたいというふうに思っております。
それから、2つ目の排水ポンプの関係です。
宮津市にもというお話がございました。福知山河川国道事務所では、輪中堤整備による樋門の閉鎖に伴う内水対策として、排水ポンプ車を配備をしておるということであります。
これを前進配備していくということでありますけれども、これは過去の水害において道路が水没をして、ポンプ車が現場にたどり着けないと、こういう事態があったことから、事前に配備をしておるということであります。
また、その前進配備については、地区限定ということではなくて、要請があれば市町に出動することも可能というふうに聞いております。
こうした中で、今申しましたような事案が幸いにも本市にはないということです。
他市町のように輪中堤に伴う内水被害がそれほど大きくないということもあるということで、当面は計画をしていないということであります。
なおということで申し上げさせていただきますが、その排水ポンプ車、40~50百万円ほどかかるようです。
これは社会資本総合整備交付金、これの対象にはなるというものの、40~50百万円の費用がかかるということであります。
それから、同じく由良で3つ目です。
下流のほうのしゅんせつができないかということでありました。
砂州のことなのかというふうに思っておりますけれども、国のほうの見解といたしましては、台風だとか集中的に由良川に通る水でこれがフラッシュするということであります。
それから、鉄橋から湊地区に堤防を設ける計画の可能性と、この辺りも自治会のほうからもお話がありましたけれども、その堤防計画については、由良川河川整備計画で輪中堤の整備というふうに現在は位置づけされております。
ただ、景観に配慮した堤防整備として今後研究していかんなんなということで、地元とも今現在、調整中ということであります。
それからテトラポットの関係です。
これも由良地区から自治会要望として上がってきております。
ちょっと調べてもらったところ、なかなかおっしゃるようなテトラポットをずっと延ばしていって河川のようにしていくというようなのはあまり見ることがないなということであります。
一定の条件がうまくできれば可能性というのはあるかも分からんですけれども、海のすぐそばといいますか、海の中に入っていくということなんで、水深の関係もあったりして簡単ではないという見解ということであります。
国のほうにはこういった自治会からの要望もあるということはお伝えをさせていただきたいというふうに思います。
私からは以上です。

【永濱敏之 産業経済部長】
狩場川について私からお答えをさせていただきます。
議員御指摘の部分、当該道路、農道でございますので、産業経済部でお答えをさせていただきます。
経過若干触れさせていただきますと、御指摘の道路、橋等については平成29年7月豪雨でコンクリート製の橋が滑落する被害を受けて、市単独災害復旧工事によって暗渠方式による復旧を行ったという経過がございます。
この暗渠方式については、地元と協議の上ということでやったというふうに認識はしております。
ただ、開渠方式、グレーチングの設置へ改修の要望については、現時点で地元関係者からは直接承ってはおりませんが、受益者負担のこともございます。
関係農家、組合や自治会と再度現地立会いを行うなど、協議をしたいなというふうに考えてございます。
それともう1点、川から農業用水路への土砂流入に、市の補助をということでございます。
農業用水路等の農業用施設の維持管理については、基本的に受益者による管理を基本的としております。
ただ、施工時の重機のリース代の支援でありますとか、規模の大きな場合には受益者に分担金をお願いしながらではございますが、市が工事を実施をしておるということでございます。
いずれにしましても、受益者が2名以上おられることが基本的な要件とはなりますが、具体の対応について、私ども農林水産課へ御相談いただければなというふうに考えております。
以上でございます。

【星野和彦 議員】
簡潔に御答弁いただきましてありがとうございます。
最初の由良川の排水ポンプ車が40~50百万円かかるというのは、これは驚くような金額でなかなか実現するのは難しいかなということを思いました。
1点だけちょっと漏れたのかなと思うのでもう一度、お話しされてたら失礼なんですけど、大雲川の大雲橋下流の浚渫(しゅんせつ)についてはいかがでしょうか。

【森口英一 建設部長】
失礼をいたしました。
大雲川の関係です。
浚渫(しゅんせつ)を定期的にやっておるかという御質問でございました。
河川全体では土砂の堆積によりまして断面閉塞状況があれば必要に応じて、これはしゅんせつしていくという考え方であります。
ただ、議員御指摘の大雲川の下流のほうですね、ここについては土砂の堆積というよりも、逆に川底が低くなっておると、洗われとるというんか、低くなっておるという、こういう傾向にあるようです。
したがって、それをしゅんせつというよりも、そこを何か施す必要が逆にあるというような状況だということであります。

【星野和彦 議員】
ご答弁ありがとうございます。
そしたら、次に、市街地のほうに移りたいと思います。
旧宮津町の市街地ですけども、こちらでも課題、あるいはトピックスのある河川、あるいは治山事業があればまとめて御答弁を願います。

【森口英一 建設部長】
市街地に入ってまいりました。これもたくさんの河川があります。
幾つかピックアップいたしておりますので、答弁させていただきたいと思います。
神子川でございます。
これも先ほどから申し上げておりますように、29年の台風21号でありましたり、30年の7月豪雨というもので河川が氾濫をしたということで、床上・床下浸水被害が生じておるということであります。
地域の強い要望というものがありまして、河川管理者である京都府では改修に向けた調査を実施をされておるということであります。
現在では対策内容の詳細を府、市と協議をしているところであるということであります。
また、あわせまして、河川の堆積状況も見ながら、府においてしゅんせつ自体は実施をしていただいておるということであります。
それから、大膳川なり吉原下水路についてであります。
宮津の駅南地区というんですか、そちらのほうについては、台風でありましたり豪雨によって大膳川が増水するということによりまして、いわゆる大膳川に放流している吉原下水路があふれて浸水被害が生じておると、こういう状況であります。
京都府が管理する大膳川、そして宮津市が管理する吉原下水路、いずれについても管理主体、我々でありましたり京都府でありましたりというところで、土砂の堆積状況を確認をいたしまして、必要に応じてしゅんせつ等を実施をしておるということであります。
それから辻川です。
この辻川流域ですけれども、これも平成16年の台風23号によりまして、大きな土砂災害を受けたということであります。
京都府によりまして砂防堰堤が整備をされたということであります。
しかしながら、下流の、私どもが管理しております河川については、流下能力が不足をしておるということで、辻町地区での河川氾濫が多発しているということであります。
こうしたことから、河川整備の優先順位としては高いというふうに思っております。
それから、池ノ谷の下水路についてもピックアップさせていただきました。
この池ノ谷下水路についても、台風あるいは大雨によりまして土砂流入が発生しやすいということから、これも定期的に沈砂池の土砂堆積状況を点検しながら、必要に応じてしゅんせつを実施をしておるというところであります。
今年度から市街地の浸水対策事業に取り組むという、その準備として施設の都市計画決定を行う予定といたしております。
それから如願寺川です。これも御承知のとおり、23号あるいは7月豪雨というもので如願寺川が氾濫をいたしました。
西部地区の広範囲にわたりまして土砂あるいは濁水というものが流出をしたということであります。
これは上流部の山肌の崩壊に伴って倒木が流出をしてきたということであります。
それが市道の橋に引っかかったりということで、断面を閉塞をしたということもあって、そういった被害が生じたというのが主な要因というふうに思っております。
災害復旧事業によりまして、京都府、市の関連箇所において崩壊箇所の復旧でありましたり土砂流出渓流の治山堰堤、しゅんせつ等を実施をいたしております。
この河川の上流部には山林が多いということで、先ほど申しました倒木の流出というものが懸念をされます。
こうしたことから、今年度、京都府において流木止め施設が整備をされるということであります。
既に発注済みということであります。
今後においても河口の堆積状況等も見ながら、必要に応じてしゅんせつ等はしていかんなんなというふうに思っております。
最後に、大手川であります。当然これはピックアップしなければなりません。
というところで、まず、松原橋というか、鉄橋付近の辺りです。
これもしゅんせつをしていくというようなことをしていかんなんなというふうに思っております。
ただ、河川構造ということで、松原橋付近で河川の縦断勾配が急な勾配から緩くなるというところで、そこでしゅんせつをさせていただいておるという状況です。
これについては、自治会さんからもしゅんせつをずうっと上流のほうも下流のほうもと、こういう御要望も確かにいただいておるということでございますが、議員も御承知のとおり、下流部においてはもう今、水深がかなりあるという状況になってます。
松原橋付近については、水深が浅いということですので、そこでしたら重機が入り込めるということから、今現在は例の激甚の災害対策を行った後はしゅんせつ対応をさせてもらっておるということであります。
以上です。

【星野和彦 議員】
たくさん御答弁いただきましてありがとうございます。
ちょっともう2点、第二質問っていいますか、まとめてやらせていただきますと、ちょっとささいなことかもしれません。
神子川も改修に進んでいるかと思うんですけども、こちらの旭橋ですね。
非常に昔の趣を残してますけども、例えばここが改修になったときに、移転等が出る可能性もあるかと思うんですけど、そういうときに保存する可能性があるかと、検討されてるのかなっていうのがちょっと気になりました。
それから、大膳川と吉原下水路ですね。これまさに2015年の6月に一般質問したんですけども、このときも言われてたのが、春と秋の年2回浚渫(しゅんせつ)をしてほしいと。
年1回だと怖いんですということを言われ続けてます。
それから根本の水害の大本になる旭が丘の治山事業、この進捗状況として、当時も言われたのが治水にしたらいかがですかということを申し上げて、前向きに検討していこうということですけども、それからもう既に6年たちました。
その時点で8年経過してますと。両方合わせて14年間変わってない状況と。
いろいろ事情はあるかと思うんですけども。
ここも教えていただける範囲でその辺りをもうちょっと聞きたいというふうに思います。
それから、ここのエリアについては、東部自治連、城南、鶴賀、それから波路、旭が丘と、それから城東というので、5つが協力し合ってそれぞれ神子川とか大手川の改修とかを申込みに行こうという動きがありますけども、なかなか自発的にやってるので、コロナもあって今そういう参加ができなくなりつつあるんですね。
その辺のちょっと行政のサポートなんかできないのかなっていうのをちょっと聞きたいと思っております。
それから、あとは辻川ですね。
ここも、これは第2旭が丘の治水事業、これは砂防ダムができたので、随分と水害がなくなりました。
ただし、まだ城東地区の池田製材所のあった辺りの宮津合同庁舎の三差路の辺り、あるいは第2旭が丘の砂防ダムのちょうど南側に小川がありまして、これがまだ暴れるんだということが懸念されます。
池ノ谷の下水路ですね。これも18年のときはその現場を見に行ってびっくりしたんですけども、滝のようになるわけですよね、あそこから。
ですから、地下にはわせたがために、さっきの栗田の狩場川と同じですけども、地上に上げてグレーチング、鉄の網で歩けるようにして、下で手で取れるようにするようにしたら、手間とあるいは費用っていうのはどれぐらい出るのかなということを聞きたいです。
それから如願寺川ですね。如願寺川については、2018年の西日本豪雨災害時の被害状況、これは被害家屋数等出てくるかと思うんですけども、その辺りを教えていただきたいです。
それから、川の掘削と幅の拡大の可能性ですね。
先ほど御答弁いただいた流木を防ぐ工事がこれから上がってくるということであれば、それで一段落ができるかなと。
これは今までいろんな方が動いてこられて成し遂げられることだと思うんですけども、やはり上流の、私が子供の頃、ダムの下でお花見をしたんですけども、あの辺りの木がやっぱり流れてくるのかなと。
要するにあそこも整備していかないと根本的な解決にならないかというふうに思っております。
最後に、大手川ですけども、縦貫道ができたときにトンネルの排水で水量が増えてるんじゃないかと。
あるいは鉄橋以北のしゅんせつをしないと、いっても重機の昇降口が確保されてませんっていうんじゃないかと。
それから中橋の南のほうから松原橋に至る大手川東岸の側道が滞水がするんですね。
要するに水かさが上がると排水できなくなって、あの辺が水浸しになります。
ですから、これは西側のほうには蓋つきの排水路があるんですけども、こちらにはないというところが問題かと思うんですけども、その辺り。それから大手川に下りる階段を東にも造れないかと。
要するに京都府のほうとしては川と親しむことを望むというホームページもお作りになられてるんですけども、そういう御計画等が今後いけるのかと。
これも分かる範囲で結構ですので、お願いいたします。

【森口英一 建設部長】
分かる範囲でお答えをさせていただきたいと思います。
最初に、神子川の橋の保存できるのかと、こういうお話でございました。
先ほど申しましたように、今まさしく神子川全体の河川の計画というものを立てておるということであります。
一つ一つの河川をどうするかというよりも、全体計画、その流域の治水をどうしていくかという計画をしておるという段階でございますので、答弁は差し控えたいというふうに思います。
それから2つ目の大膳川と吉原下水路、あるいは治山事業のほうは産業経済部長のほうからというふうになりますけれども、大膳川なり吉原下水路の関係です。
できるだけ定期的にといいますか、しゅんせつをということがございました。
結論から言うとなかなか2回やるというのは、2回をお約束するというのは難しいということでございます。
適宜、適切にこれもしゅんせつはしてまいりたいというふうに思っております。
それから、辻川と第2旭が丘の治水事業の関係です。
前者のほうについては私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。
ちょうど議員御紹介のあったところ、城東地区の合同宮津庁舎のところの三差路の氾濫の対策ということであります。
ちょうど私どももそこは課題というふうに思っておりますけど、直角曲がりになっておるということから氾濫もするということでございます。
そこの解消が必要だなというふうに思っております。
先ほども申し上げましたけれども、優先順位は高いというふうに認識はいたしております。
それから、池ノ谷の都市下水路の関係です。
オープンにしてはどうかというようなお話でございました。
この池ノ谷下水路が埋設しております市道というのはかなり幅員が狭いということもあります。
家屋が連檐をしておるということもございまして、ちょっと物理的に難しいんじゃないかということであります。
それから如願寺川です。これについては被害状況をということでございました。
西日本豪雨の災害のときに被害の状況ということで答弁させていただきますが、ここは広範囲にわたりました。
如願寺川の周辺、西部地区のところでございますけれども、浸水被害は5つ、6つの自治会にまたがるような形で、床上浸水が16棟、それから床下浸水が97棟ということで、そのほか如願寺川の氾濫に伴いまして土砂がその周辺の市道にもかなり流出をしたということでありました。
土砂の撤去なりも相当の時間がかかったということであります。
市道上の土砂の撤去、約1週間。それから家屋等の土砂の撤去なりもボランティアさんにお世話になって、2週間というような期間を要したということであります。
それから、如願寺川の川の掘削と拡幅というんですか、それの可能性についても御質問がございました。
河川の掘り下げでありましたり拡幅につきましては、これも家屋が連檐をしているということから、なかなかちょっと容易にはできないなというふうに思っております。
それから先ほどの流木防止というんですか、ああいったことも今回、府のほうでやってもらいますので、まずはその辺りも見ながら、適宜、適切にしゅんせつということで、適切な対応に努めてまいりたいというふうに思います。
それから、大手川です。
大手川も3つほど御質問いただいたと思ってます。
重機の昇降口というお話がございました。
ちょうど松原の辺りに、議員はよくよく御承知いただいとるというふうに思いますけれども、消防水利用としての斜路もあるということでありますので、それが利用できるんではないかなというふうに思っております。
それから、蓋つきの排水路、フラップゲートというものですけれども、大手川にも東側にも西側にも必要なところには水路を設置させてもらっとるということでございます。
大手川に下りる階段についても、親しみやすいところでいうとそこの市役所の横のところに造らせてもらっておるということで、答弁とさせていただきたいと思います。

【永濱敏之 産業経済部長】
治山事業に関して2か所の河川について私からお答えをさせていただきます。
1点目、大膳川及び吉原下水路に関わる部分でございます。
平成27年6月当時、事業用地の使用について地権者の一部の方の同意が得られず、治山事業の実施が困難な状況にあったということで、その際お答えをさせていただいております。
その後、一定の進捗はありました。
しかしながら、現時点において全ての地権者の同意は得られてないという状況でございます。
また、その際に砂防事業への転換についての答えもさせていただいております。
土砂流出対策として、砂防事業は有効な手法であるとの認識に変わりはございません。
砂防事業の所管である建設部と調整し、京都府との協議を引き続き行っていくとともに、いずれの事業においても必要となる地権者の同意が得られるよう努めてまいりたいと考えております。
2つ目の河川、第2旭が丘の砂防ダム南側の小川の治山の関係でございます。
これは流域内にある人工林での間伐等、森林の保全対策も必要との判断から、治山事業による土砂流出対策を図るために計画素案に該当する森林所有者に対して協力を依頼をいたしました。
しかしながら、一部の地権者の同意が得られず、事業化には至ってない状況でございます。
この箇所についても土砂流出対策の事業化に向けて、必要となる地権者の同意が得られるよう今後も努めてまいりたいと思っております。
以上でございます。

【星野和彦 議員】
御答弁ありがとうございます。
ちょっと言いづらいところもあって、質問に御回答いただけないとこもありました。
これはもうしようがないことなんで、またそこは御検討いただきたいというふうに思います。
それでは、今回いろいろたくさん御質問をさせていただいたんですけども、河川の水害対策、あるいは治山事業に関する市長のお考えを尋ねてみたいと思いますが、よろしいですか。

【城﨑雅文 市長】
お答えをいたします。
今年も出水期に入ってきたということでございます。
災害対策についての思いを述べさせていただきたいというふうに思います。
近年、気候変動の影響によりまして、全国各地で水災害、激甚化、そして頻発化をしております。
経験したことがないような自然災害が増加し、これまでの常識、そして経験、こういったことも通用しなくなる中、災害による被害を最小限にとどめるためには、国であるとか京都府との強固な行政間の連携を図り、強靱で安全・安心なまちづくりを推進していかなければならないと思っているところでございます。
本市におきましては、令和元年12月に宮津市国土強靱化計画を策定いたしました。
その中で、4つ目標を掲げました。
1つには、人命の保護が最大限に図られること。
2つには、市内の重要な機能が致命的な障害を受けず、維持されること。
3つには、市民の財産及び公共施設に係る被害が最小化されること。
そして最後は、迅速に復旧復興が図られることということでございます。
安心・安全な地域、経済社会が構築されるように、施策分野ごと推進の方針等を定めたところであります。
治水におきましては、国の国土強靱化対策予算等を活用し、抜本的な河川改修や護岸整備、河道の掘削やネック箇所の解消等、一層の治水の強化を図りたいというふうに思っております。
加えて、従来から進めておりますソフト面の対策でございます。
避難訓練の実施やハザードマップ策定等の取組によりまして、より実効性のある防災対策を行うため、住民主体の自助、共助による身の安全を守るための取組といたしまして、地理的条件であるとか支援の必要な高齢者等を勘案した各集落単位ごとの地区防災計画の作成、こういったことにも力を入れていきたいというふうに思っております。
このように市が主導し、強力に進めてまいるハード、ソフト両面の対策に加えまして、国や京都府と連携したハード面の対策、これを着実に実行してまいるとともに、二級河川流域治水協議会におきまして、流域全体で土砂流出対策を検討するなど、総合的な治水対策を推進してまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、市民の生命が脅かされることのないよう、安全、安心な地域づくりに努めてまいります。
議員におかれましても、御協力、御理解をいただきますようよろしくお願いをいたします。
以上でございます。

【星野和彦 議員】
御答弁懇切にいただきましてありがとうございます。
最後に、所見を、1分ぐらいしかありませんけど申し上げますと、冒頭でも申し上げましたが、人間の所業による地球温暖化で、近年、想定外の集中豪雨が世界各地で甚大な被害をもたらしています。
そして、水害が頻発するたびに土砂が河川へ流れ込み、莫大な費用をかけて河川の浚渫(しゅんせつ)を行います。
この河川の治水についてですけども、これは太古からずっと問題になっておりまして、例えばこれ、天武天皇の時代になりますけども、都の周囲で山で人がまきや炭などを利用するので木を切り倒すと、これを禁止する取締りが西暦677年に発せられています。
そして、時代が下って江戸時代には、幕府が出した諸国山川掟というものの中では、国を治めるには水を治めよ、水を治めるにはまず山を治めよというふうに全国の民衆に通知しております。
今も宮津も大変なことになっておりますけども、みんなで力を合わせて、人間が残っていくためにみんなが力を結集してこの治水対策に当たっていただきたいというふうにお願いして、私の質問を終わります。
ありがとうございました。

【2021年9月 定例会】
令和3年9月宮津市議会定例会 星野和彦議員の一般質問「①大手川の治水対策 ②由良川の濁流と漂着ゴミの対策」 – YouTube
1.大手川の治水対策
豪雨時の大手川東岸は排水溝があふれ、冠水対策が課題だ。また京都府が川の土砂を取り除く浚渫(しゅんせつ)に市民の関心が高い。危機管理と自然再生の観点から対策を尋ねる

2.由良川の濁流と漂着ゴミの対策
由良川は豪雨の後に濁流となり、由良海水浴場の砂浜を削り、大量の漂着ゴミを運ぶ。国土交通省の由良川水系流域治水プロジェクトを参考に所管する京都府への対策と要望を模索する。

【星野和彦 議員】
無所属クラブの星野和彦です。
通告に従い、一問一答方式で、以下2点について質問します。
1点目は大手川の治水対策、2点目は由良川の濁流と漂流ごみの対策です。
今回の質問は前回6月定例会の一般質問で取り上げた河川の水害対策と治山事業において、市内各河川の状況を伺い、その中で特に影響が大きいと思われる大手川と由良川の問題点をクローズアップしました。
前回の一般質問でも申し上げましたが、地球温暖化の影響は予想以上に深刻で、近年、想定外の集中豪雨が世界各地で甚大な被害をもたらしています。
国土交通省の「水害レポート2020」によると、時間雨量50ミリ以上の年間発生回数は、1976年から1985年の10年間の平均回数が226回で、2011年から2020年の10年間の平均回数は334回となり、約1.4倍に増えています。
水害のさらなる頻発、激甚化が懸念されますが、皆さんの中で流域治水という言葉を耳にされた方はいらっしゃいませんか。
これは、川だけでなく水が集まる流域全体を見渡し、ハード・ソフトの様々な対策を組み合わせて水害を軽減する考え方です。
例えば森林の保水力を高める、水田の貯水機能を生かす、雨水をためる貯留や浸透の場を増やすといった手段です。
また、貯水池、これは池のことですけども、これは堤防に切れ目を設ける霞堤、樹木で水害を防ぐ水害防備林のような伝統工法、被害を受けやすい場所からの住居の移転や建物の工夫、避難の体制づくりやダムの弾力的な運用も含め、流域の特徴に応じて様々な対策を探っていくものです。
この流域治水という言葉は、昨年7月に国土交通省が流域治水への転換政策を打ち出したことで一気に広がりました。
そして、降雨量の増加に対応するため、流域全体を俯瞰し、あらゆる関係者が協働して取り組む流域治水の実現を図る、特定都市河川浸水被害対策法等の一部を改正する法律、通称流域治水関連法が本年5月10日に公布され、その一部が7月15日に施行されました。
これは、従来のコンクリートで川を囲うような治水からの大転換で、歴史的に自然を生かす先人の知恵を活用することにもつながります。
地域治水は、自然の持つ多様な機能を活用したインフラや土地利用を推進するグリーンインフラの一環と捉えられ、古今東西”More haste, less speed!”「急がば回れ」ということわざがありますが、自然を再生させるコミュニケーションは地域振興を生み、気候変動の緩和につながります。
今回の一般質問は、流域治水と自然再生の観点から捉えたいと思いますので、理事者の皆様の御理解を賜りますようお願い申し上げます。
なお、前回の一般質問でも申し上げましたが、今回対象となる2河川の管理者は京都府と国にあります。
したがって、宮津市単独の意思でどうこうするわけにはかなわず、また京都府との協業でワーク中のものもあり、私の質問に対する御答弁がしづらいところも多々出てくると思います。
しかし、地方自治の主人公は住民であるという基本理念に立ち返り、市民の生命と財産、安心と安全を守る観点から、まずは宮津市の治水と漂着ごみ対策を市議会で議論したいと思います。
無理のない範囲で御答弁願います。
では、第1問の大手川の治水対策について質問します。
前回6月定例会の一般質問で、大手川に関する御答弁は以下3点でした。
1.蓋つきの排水路、フラップゲートは東側にも西側にも必要なところに設置し2.京都府が川底の土砂を取り除くしゅんせつを行うとき、重機の昇降口は松原地区の消防水利用の斜路を利用していること。
3.川に親しむ階段は市役所の横にあること。
今回の大手川に関する質問は、危機管理と自然再生の観点から主に以下の順で4点お尋ねします。
1点目は、川の水位が上昇して市街地の水を川に排出することができなくなり、水があふれてしまう状態を内水氾濫と呼びますが、宮津小学校から新松原橋に至る大手川東側で発生する内水対策について。
2点目は、京都府が行う大手川の土砂と取り除くしゅんせつです。
3点目は、現在進行している滝馬川の拡幅工事終了後に予想される大手川への水量増加や土砂流入の影響について。
4点目は、宮津天橋高校フィールド探究部が取り組んでいる大手川の再生プロジェクトのような住民が行う自然再生活動のサポートです。
まず、1点目の宮津小学校から新松原橋に至る大手川東側の内水対策について質問します。
実際に川べりを歩いて確認しましたが、蓋つきの排水路、フラップゲートは、大手川の西側に多数あっても東側に少ないと思います。その理由と今後追加設置ができるか否か、お尋ねします。

【森口英一 建設部長】
大手川のフラップゲートの御質問でありますが、これは大手川河川改修時に整備されたものであります。
西側の護岸にあるもの、東側の護岸にあるもの、いずれも改修する以前から大手川に存在していた放流口に対応するものであります。
したがいまして、必要なところには既に設置をされているという認識でございます。

【星野和彦 議員】
歩いてみて分かったんですけども、西側というのは旧武家屋敷が続いてて、東西に流れる溝ですね。
これがたくさんあるんで広がってますけども、お城の時代に、この宮津小学校のグラウンド辺りもそうなんですけども、馬場先っていう地名がありますが、こちら、馬の練習場だったということで溝が少ないのかなというふうに思うんですけども、それで間違いないでしょうか。

【森口英一 建設部長】
大手川に放流される投入口といいますか、放流口、これの数については、そこまでの研究はいたしておりません。
いずれにいたしましても、大手川の改修をするときに必要な水路の放流口には、今おっしゃいますフラップゲートを設置をしておるというものであります。

【星野和彦 議員】
研究されてないということで、ちょっとその辺りは今後見てほしいなという部分ではあるんですけども、したところで、これ東西のところにあまり、グラウンドがあったり、排水路がやっぱりもともとないんですね。
でも、ただ、水がたまるところに要するにゲートがないんで、そこに松原橋であったり、京口橋の北と南ですね。こちらに水がたまっていくということだと思うんですけども、その辺の解決策がフラップゲートでできるのかという議論もあるかと思います。
なかなかそこはまだ答えが出せないんじゃないかと思いますけども、この中で、ちょっと馬場先の内水被害が発生してるんですね。
市に被害報告が上がっていないという馬場先の住民の方から度々御指摘を受けることがあります。
その理由について御教示いただけますでしょうか。

【森口英一 建設部長】
馬場先地区での内水被害のお話ということで、住民さんからそういう被害報告がないのかなというお話でございました。
逆になかったというお話だったというふうに思っておりますけれども、私ども承知いたしておりますのが、道路が一部冠水すると、こういう情報はキャッチをいたします。
ただ、今、議員が御指摘の内水被害というもの、特に家屋等への浸水というものに対して、リアルタイムで今、被害が来ています、あるいは、この間の豪雨のときにこんなことがあったというふうな情報は私どもには入ってきておりません。
例えば罹災証明でいいますと、平成16年、例の台風23号、あのときには当然罹災証明ありました。
発行申請があったということでございます。
それ以降で、今議員おっしゃった場所での発行の依頼というのはないということでございますし、せんだっての平成30年の西日本豪雨、このときにも罹災証明の申請はなかったということであります。

【星野和彦 議員】
これは住んでらっしゃる方が、何か市役所のほうに直接言わないと、被害が出たときに、待ちの状態でもあるのかなということは臆測できると思います。
住民の方がよく言われるのが、これ固定資産の関係もあるかと思うんですけども、市の方が水害出たときには見に来られるというときに、一言声をかけてくれたらというふうにおっしゃられるんですけども、どっちが先かと。
やっぱりここ数年何度も出てるっておっしゃられるんであれば、そこは言ってもらうことも必要じゃないかなと思うんですが、そこはもう一度現場のほうで、職員の方にもちょっと歩み寄っていただけたらなという希望を申し上げさせていただきます。
次、大手川東側の内水対策について質問を続けます。
おけの門と書いて樋門と呼びますが、この水を溝から河川へ流すために、堤防を横断して造られる水門が宮津小学校のグラウンド南西角付近と松原橋の南東約50メートルにあります。
これは蓋つきの排水路、フラップゲートに近いものかもしれませんが、東側はフラップゲートが少ないんですけど、大きなもので水を排出してるのかなということが推察されます。
その稼働状況をお尋ねします。
なお、この上述の国土交通省による流域治水の観点から、この宮津小学校のグラウンドの給水機能の状況、こちらも併せて御答弁願います。

【森口英一 建設部長】
2点いただきました。
1点目のその稼働状況ということであります。
問題なく稼働しておるというふうに思っております。
当然自然の原理でこのようにフラップゲートは機能いたしておるということでございますし、議員お触れの宮津小学校のところの樋門については、これはもう人工的に動かしていくというものです。
大手川の水位が一定レベルになれば、それを下ろしていくというようなことでございます。
これは人工的にやりますけれども、稼働状況といいますか、管理はきちっとしておりますので、稼働はできるということでございます。
ただ、大手川の大改修以降、それを閉めたという実績というのはないということであります。
それから、2点目の宮津小学校のグラウンドをというお話がございました。
この地域に大きな調整池が必要だという認識は持っておりません。

【星野和彦 議員】
そうしますと、ちょっと順番が逆さになりますけど、宮津小学校のグラウンドっていうのは、貯水機能というのは今は果たしてないということでよろしいんですか。

【森口英一 建設部長】
調整池としての指定というものはいたしておりません。
ただ、結果として、調水機能的なことは当然あろうかなというふうに思っております。

【星野和彦 議員】
指定はしてないけど、実際のところ、あそこに水がたまってくれて、グラウンドの機材が流れたりして小学校の少年野球なんかやってる人たちは非常に困ってるとこもあるんですけど、逆にあのおかげで東側の水がつかなくて済んでるのかなと思います。
指定されないのは理由あるかと思いますけども、思うところに、学校のところで指定してしまうと、これはまた、今度砂を取ることになるといろんなごみもたまってきて大変なのかなと、そういったところで指定しないのかなというふうに思うんですけど、いかがでしょうか。

【森口英一 建設部長】
まず入り口の部分として、その調整池が必要かどうかということです。
先ほど答弁いたしましたように、大きな調整機能が必要という認識はないということであります。

【星野和彦 議員】
調整が要らないということなんですけども、内水問題として、今申し上げたこのフラップゲートというか樋門ですね、グラウンドの近くのですね。
そこ辺りに水がつくこと。
それから、ちょっと1点漏れているかなと思ったんですけど、松原橋南東約50メーターぐらいのところにもあるんですね。
これも樋門と呼べばいいのか、フラップゲートと呼べばいいのか、ちょっと怪しいところなんですけど、見る限り、ちょっと自分で見てみて、砂が堆積してて開くのかなっていうところがあるんですね。
だから、両方ともそこに水が流れれば内水が起こらないんじゃないかと思うんですけど、その辺りいかがでしょうか。

【森口英一 建設部長】
2点ということであります。
まず南東50メートルのところの樋門というか、フラップゲートかというところであります。
これ、フラップゲートということであります。
これについても、先ほど答弁いたしましたように稼働はできておるということで確認をいたしております。
それから、宮津小学校のところのお話です。
いわゆる今度は樋門のお話です。
これは先ほど申しましたように、大手川の水位が一定レベル以上になれば、閉じなければ逆流してくるということになりますので、そこを閉じるということにいたしております。
基準点としては、大手川の水位3.7メートルということにいたしておりますけれども、3.7メートルに達する、あるいはオーバーしてくる予測がされるときには内水対策が必要ということになりますので、逆流防止のためにそれを閉め切るということであります。
先ほど申しましたように、平成16年の台風がありまして、その後の大改修以降、その樋門を閉じたことはないということです。
逆に言いますならば、それだけの水位には至っていない、ということは、そこに大きな調整池の機能が必要かというと、そうではないと。
これが議員もおっしゃるように、樋門のゲート、しょっちゅう閉めんなんというようなことがあるということであれば、これは当然内水対策、調整池対策というものが必要というふうに思っておりますけれども、今現時点においてはそういった状況にはないということで答弁とさせていただきます。

【星野和彦 議員】
今の説明、非常に分かりやすく理解できたんですけども、床上浸水までは至ってないところだと思うんですね、この樋門とフラップゲートの周辺がですね。
だから、今のところは道路が冠水してという状態だと思います。
ただ、これが、もう毎年水がひどくなってますよね、雨の降り方も。これがいつか内水でたまって床上等が出てからじゃちょっと遅いかなと。
これはもう危惧しております。
ですから、そうならないために、転ばぬ先のつえ、ルック・ビフォー・ユー・リープって言いますけども、何とか手段を講じていただきたいという要望をいたします。
それで、今やれることということで、この大手川東側の内水対策で最後の質問をします。
この松原地区では、豪雨時に深刻な内水氾濫が毎年発生し、まず各自が自動車を近隣へ待避し、自宅で浸水状況を見守っている方がいます。
不幸中の幸いは、過去7年間で、先ほど申し上げたように床上浸水は免れています。
しかし、日中の外出時や深夜などに雷雨がきて内水氾濫が起こるリスクが高いため、建設業に携わる方を中心に地元の皆さんから、株式会社サンポールが製造する道路の冠水検知通信システム、キヅキミライボラードを市道に設置する要望をいただいております。
その導入について可能か否か、御答弁願います。

【森口英一 建設部長】
今、議員がおっしゃったその装置です。
その機器であります。
これ、道路のアンダーパスの箇所、地下に潜っていくようなところでありますけれども、そういった区間への進入を防止するということで、冠水注意情報として多く用いられておるということでございます。
そういったところでは大きな効果をもたらすんではないかというふうに思っております。
ただ、本市においてはそういったアンダーパスというようなところがまずないということと、市道への進入を未然に防ぐその冠水注意情報、こういったものを設置しなければならない緊急性の高い区間があるかというと、そうではないんじゃないかなというふうに思っておりまして、設置の必然性自体はそんなに高くないというふうに思っております。

【星野和彦 議員】
なかなか、これ難しい部分があって、今回のシステムっていうのはいろんなメーカーが出してるんですけども、それが、じゃ、すぐいけるかというと、あれね、私も自分で行って分かったんですけど、わあっと雨が降り出して、もう10分ぐらいが勝負なんですね、10分か15分で、それでもう水がついてしまうと。
最近の雨の降り方、異常ですよ。
そういう中で、システムも対応できるのかというところがありますが、やはり寝てる間とかね。
これも先ほどの話じゃないですけど、今後どんどん激甚化していく中で、何らかの手段を講じていかないと、弱いところからまた水がついて床上浸水とかを招きかねないので、今後まず検討していただきたいというふうに思います。
次に、大手川の治水対策について2点目の質問をします。
京都府による丹鉄の鉄橋の南北それぞれの浚渫(しゅんせつ)について、実績と土砂の堆積状況をお尋ねします。

【森口英一 建設部長】
浚渫(しゅんせつ)の実績と土砂の堆積状況ということであります。
これまでどういうふうな取組をしておるかというようなことであります。
予算には当然限りがあるということで、それを有効に使う必要が当然生じてくるということであります。
したがって、しゅんせつ効果が最も高いところでやっていくべしということであろうというふうに思っております。
その場所はということで、これは京都府が選定をいたしますけれども、新松原橋付近ということになります。ここで堆積土砂がある程度一定的に集まってくるということで、ここでの堆積土砂をしゅんせつをしていくということを毎年、1年に1回程度実施をされておるということであります。
南北のということでございました。
北側、今申しました新松原橋辺りのところに堆積土砂がたまってくるということです。
それより北側はといいますと、それほど大きな堆積は見られないということであります。
したがって、特に河口部については実績というものはないということであります。

【星野和彦 議員】
予算の都合もあるので、今大体300メーターぐらい鉄橋の南側のほうをしゅんせつしていただいていると、新松原橋辺りからですね。
ですから、これが今のところ限界なのかなと思うんですけども、やはりたまり方が異常に多いんですね。
それと、市街地の皆さんがよく言われるのが、やはりぱっと見たときに、この大手川、僕ら子供の頃ってこんな深くないんですよね。
でも、何かこう水の量が増えてて、大丈夫なのかと。
あれからもう10数年たってまして、一度もしゅんせつも行ってないということで、しゅんせつの必要はないのかっていう問合せがたくさんあるんですよ。
それはもう結構皆さんの不安事であって、その辺りはどうでしょうか。

【森口英一 建設部長】
その辺りも京都府さんが土砂の堆積状況というのは注視をされております。
基本的には、しゅんせつする必要は現時点においてはないということであります。

【星野和彦 議員】
ちょっと誤解を招きやすいんであれですけど、私、最初、水が多くなったのは大江山のトンネルをね、高速道路を掘ったときに、あそこの水をちょっと生かして売りに出そうかみたいな計画もあったかと思いますけども、それで水が増えたからかなと思ったら、どうも掘ってるんですよね、幅を広げたのと同時に。
要するにそれで海水のあれも随分上のほうまで上がったというふうに聞いてましたけども、その辺りも関係してて、皆さん怖いと、こんな背丈まで水がなかったっていう、まあ言うたらあれですけど、私らも膝元で、小学生の頃から大手川ではもう普通に遊んでましたので、湊橋までですね。
その辺がちょっと昔と違うところで、今のところ京都府が言うには問題ないということで分かりました。
そしたら、この件についてですけども、仮にですけど、今のお話で聞く必要ないのかもしれないですけど、ちょっと気になるのが今後またしゅんせつの可能性が出てくるかと思います。
そのときに、この丹鉄の鉄橋の北部ですね、北側、ここでしゅんせつ用の重機の昇降口を確保されているのかということを聞きたいのと、今後そういうしゅんせつ計画をされるのかというところはいかがでしょうか。

【森口英一 建設部長】
今議員おっしゃっていただいたその北側というのは、河口部下流部ということでよろしかったと思います。
今後河口部のほうのしゅんせつの必要性はどうなのかなと、今後、その必要性が生じた場合どうするんだと、こういう御質問でありました。
京都府さんのほうでは、昇降口というものを設ける予定はないということであります。
しからば、どのようにしゅんせつをしていくんだということでありますけれども、例えばということで、しゅんせつ船というものを使うというような工法も考えられるということであります。

【星野和彦 議員】
分かりました。
本当にね、しゅんせつ船が出てこないことを願うばかりですけども、明確な回答いただきありがとうございます。
それでは、この大手川の治水対策について3点目の質問をします。
現在進行している滝馬川の拡幅工事終了後に、豪雨時に予想される大手川の水量増加や土砂流入の影響についてお尋ねします。

【森口英一 建設部長】
滝馬川河川改修に伴いまして、大手川への流入水量の総量、これが変わるものではないということであります。
大手川河川改修当時に、滝馬川の流域の流量も見込んだ断面で大手川の整備を実施をしておるということであります。
また、土砂の流入についても、滝馬川の河川改修によって変わるものではないということであります。
なおということで申し上げさせていただくならば、平成16年の台風23号で崩壊をいたしました渓流には、砂防でありますとか治水の堰堤というものが整備をされておりますので、滝馬川への流入防止策も一定講じられておるということであります。

【星野和彦 議員】
これも杞憂であればいいんですけども、住民の方が、大手川と滝馬川の接点のところに砂がよくたまるんですよ。
ですから、これが倍になったらもっと砂が流れるんじゃないかと、上流の砂防ダムがワークしてるんだろうかと、それが1点。
それから、もう1点は、最近というか、今までのやり方ですけど、この国土交通省の方針転換前の分ですね。
一直線の川ができて、コンクリートで固めた、そういうのができると、障害物がないんで鉄砲水みたいなのが来るわけですよね。
そういう危険性はないだろうかということを懸念される方がいらっしゃいます、結構これ多いんですよ。
その辺りをもし分かれば教えていただけますか。

【森口英一 建設部長】
砂防堰堤の関係でいいますと、これは適切に管理をされておるということであります。
非管理型というのもありますけれども、この間も答弁させていただいたように、勾配を緩くするというような機能もあるということでありますし、掘る必要があれば掘っていくと、こういう考え方だということであります。
それから、滝馬川が完成後、不安があるねと、こういうことであります。
先ほど申し上げましたとおり、流域はもう既に見込んでおるということであります。
河川を整備することによって一定のスピードというのはややもすると増してくるかも分かりません。
ただ、総量というものは変わりませんし、それを見込んだ大手川の断面にしておるということでございますので、基本的には大丈夫だというふうに思っております。

【星野和彦 議員】
計算というのが正しければいいんですけども、最近それを超えるケースもあるんで、そうならないことを願うばかりです。
ただ、ちょっとその辺りもよく、これは京都府のお仕事ではありますけども、住民の方の言葉に耳を傾けながら状況を注視いただきたいということを希望いたします。
では、大手川の治水対策について最後の質問をします。
宮津天橋高校フィールド探究部が取り組んでいる大手川の再生プロジェクトに、私は今年7月に参加しました。
高校生の視点で見る大手川の現状は、持ち込まれたコイがたくさん生息していたり、生態系の危機に瀕していること、堤防で川底に砂がたまっていること、河原に草が生い茂っているなど、生き物にも動物にも不幸な状態だと分析しています。
そこで、彼らは福田地区の皆さんの協力を得て、生き物と人間が住みよい大手川に再生するため、川の流れを利用して堆積した土砂を取り除く作業を地道に行っています。
この活動の一環で、彼らは大手川の河原に生い茂った草を刈り、ごみを拾っています。
この草やごみを回収するなど、宮津市としてサポートすることを御提案します。ほかにも何かできることがあれば御答弁願います。

【山根洋行 市民環境部長】
水辺の小さな自然再生活動への本市の支援につきまして、私からお答えをさせていただきます。
宮津天橋高等学校フィールド探究部が大手川において取り組まれている活動につきましては、現在、本市が進めておりますSDGsの取組にも寄与するものと考えております。
この探求活動に配慮しながら、温かく見守りながら後押しを行ってまいりたいというふうに考えてございます。
こうした中ですが、現在、活動によって集められたごみの処理について課題があるというふうにお聞きしております。
自治会等のボランティアにより実施されているごみの回収と同様に支援をしてまいりたいというふうに考えてございます。
今後、宮津天橋高等学校及び河川管理者である京都府丹後土木事務所と協議・調整をしてまいりたいというふうに考えてございます。

【星野和彦 議員】
ありがとうございます。ぜひサポートのほうをお願いしたいというふうに思っております。
宮津天橋高校フィールド探究部が取り組んでいるこの大手川再生プロジェクト、この根底には日本河川・流域再生ネットワーク、これは”Japan River Restoration” というふうに言いますけども、この水辺の小さな自然再生活動が影響していると思料します。
その活動は、やれることから始めようというキャッチフレーズから、日曜大工感覚で仲間と手軽に取り組める自然再生を図る活動です。
安い費用で子供からお年寄りまで誰もが気軽に参加し、時には失敗をしながらも、活動の効果が短期間で目に見える取組が小さな自然再生として注目されています。
例えば手作りで魚の通り道づくりや、絶滅危惧種を復活させるために、地元の子供たちが総出で川底の石をひっくり返して川を耕す活動など、全国各地で地道な活動が広がっています。
地域の仲間が集い、知恵と汗を出しながらその効果が実感できるのが小さな自然再生の魅力です。
大規模な工事に比べれば効果は小さく、耐久年数も短く、時には壊れて流されてしまうこともありますが、仲間で楽しくアイデアを出し合い、仕切り直す。
こうした試行錯誤の中から、ふるさとの川という意識が芽生え、愛着が高まり、さらに地域の交流が活性化していくことも小さな自然再生の最大の波及効果です。
そして、水辺の小さな自然再生活動は、上述の流域治水につながり、環境省が推奨するグリーンインフラの環境保全、防災と減災、地域振興へと続くと思料します。
宮津市においても、水辺の小さな自然再生活動への理解を深め、一つでも多くの活動が実践されることを祈念して、第1問目の大手川の治水対策に関する一般質問を終わります。
次に、2点目の一般質問、由良川の濁流と漂着ごみの対策について。
国土交通省の由良川水系流域治水プロジェクトに基づき、上流にある市町の治山事業など、治水対策の進捗状況を踏まえ、主に以下3点を質問します。
1.豪雨の後に発生する濁流が河口付近で由良海水浴場方向へカーブする原因分析と対策。
2.濁流や波で漂着するごみに関する京都府や地元の回収状況と対策。
3.石浦地区から由良鉄橋に至る堤防の建設計画と下流域への影響。
なお、由良川水系流域治水プロジェクトの概略を申し上げます。
国土交通省が昨年7月に総力戦で臨む防災・減災プロジェクトを取りまとめ、全国の各一級水系において、国、流域自治体、企業などで構成する地域治水協議会にて議論を進め、本年3月末に全国109全ての一級河川などに策定し、一斉に公表したうちの一つです。
由良川では、支川、枝の川ですね。
こちらの含んで地域全体を俯瞰し、国・京都府・兵庫県・各市町村が一体となって、以下の手順で流域治水を推進しています。
短期計画として、人口・資産が集中する中流部は、盆地計上で勾配が緩く、流れが遅くなり、洪水がたまりやすいことから、堤防整備や河道の、これは川が流れる道筋のことですけど、河道の掘削等を実施し、流下断面である河積を確保するとともに、宅地のかさ上げや輪中堤の水防災対策を進めてきた下流部では、関係機関と連携の下、内水被害の軽減対策等を実施し、水害対策を加速化させるものです。
中長期計画としては、校庭・ため池・水田などにおいて雨水貯留浸透機能の確保、開発に伴う調整池、これも池ですね、この設置・保全、それから森林の整備及び保全等の流域治水対策を実施し、流域全体の安全度向上を図っております。
あわせて、由良川中下流部では、内外水による浸水被害が発生しやすい地形であるという特徴を踏まえ、利水ダム等7ダムにおける事前放流等の実施・体制構築、災害危険区域の建物等の耐水機能の確保・維持、立地適正化計画に基づき水害リスクの低い地域への居住誘導など、土地利用や住まいの工夫などの対策を実施するというものです。
今言葉で言うと硬くなりますが、国土交通省などのホームページに地図や時系列表が一緒に分かりやすく掲載されております。こちらを見ていただければ一目瞭然という資料でございます。
ここで、まず1点目の質問として、豪雨の後に発生する濁流が河口付近で由良海水浴場方向へカーブする、この原因の分析と対策をお尋ねします。
ちなみにこの問題は、濁流が由良海水浴場の砂浜を削り、毎年20~30百万円をかけて海水浴場へ砂を運んでいることから、この由良川の河口の南北にテトラポットを設置してみてはどうかといった地元の自治会要望も上がっています。
ちなみに、地元の建設業に携われてきた方から、昔は石浦地区にあった南北に長細い島が流れを真っすぐにしていたお話、あるいは、今では法律で禁止されていますが、専門業者が川底の砂利を毎日採集していたので土砂が流れ着くことはなかったという証言、あるいは、上流のダムが放流すると木々のごみなどが発生するのではないかといった臆測があることも伺いました。
御答弁よろしくお願いします。

【森口英一 建設部長】
原因、分析、対策をという御質問でありました。
由良川河口付近において、昔と現在で流水方向が変化をしているということに対しまして、由良川の河川管理者である国土交通省ではそういう認識は持たれていないということであります。
自然の原理によりまして流れる方向は変化するものだと、こういう認識であります。

【星野和彦 議員】
これは自治会要望も出ておるんですけども、やはり要望する自治会の方もおっしゃられるんですけど、やはり人災にならないように、えてして自然を変えると災いがやってくることもあります。
ですから、非常に要望はするんですけども、やっぱりここをまず研究していただきたいと、素人じゃ分からないんですね。
もちょっと理系の予備校のときの友達なんかにも聞いてみたんですけど、なかなか難しいらしいですね。研究者が少ないと。
正直言うと土木関係のほうの仕事のところに聞いたほうがいいんじゃないかということをおっしゃられましたですけども、非常に難しい課題だというふうに言っておりますが、ここを何とか京都府のほうに要望していただくということは可能でしょうか。

【森口英一 建設部長】
京都府ということではなく国ということだというふうに思いますけれども、それこそ国交省さんあたりですとその専門家、エキスパートがたくさんいらっしゃるということでございます。
研究のことについて、こういったお話があったということはお伝えをしていきたいというふうに思います。

【星野和彦 議員】
ぜひお願いしたいというふうに思います。
さっき申し上げた、ダムがごみを発生させるんじゃないかという御意見を聞いてたんですけど、これはどうも違うようで、ダムは放水するときは木々は流さないというふうに聞いております。補足をしときます。
それから、次に、濁流や波で漂着するごみに関する京都府や地元の回収状況と対策をお尋ねします。

【山根洋行 市民環境部長】
由良海岸の漂着ごみの回収につきましては、京都府によりまして秋の台風シーズンの後、年に1回実施されているというふうに伺っております。
あと、由良地区の自治会の皆様には、年に4回実施されているという状況でございます。
本当に自治会の皆様におかれましては、ボランティア清掃を行っていただいておりますことに本当に感謝を申し上げたいというふうに思います。

【星野和彦 議員】
府のほうで年1回、それから地元で4回ということなんですけども、非常にいい砂浜なんですよね、由良の海岸というのは、透明度も高いですし。
ただ、さっきのカーブしてくる濁流で砂が流されたり、ひどい目に遭ってます。
それで回収をと言って、私も心苦しいんですけども、多分、私が言えることじゃないですけど、海水浴シーズンが終わってからじゃないと、何回もというわけには、難しいですよということ、申し上げることがありません。
ですから、これも冒頭申し上げた由良川の治水計画ですね、プロジェクト、こちらのほうと、関して、上流の問題を少し京都府、国なりに伝えていただいて、計画はしっかりありますけども、これの難しいところというのは、京都府と兵庫県にまたがっているとこ、あるいは市町村をまたがるんで、非常にやりづらいと思います。
なおかつ、山のほうって農林水産省ですよね。
ですから、私も行政学学んできてあれですけど、この日本のちょっと限界というか、今の体制の、省庁なりが異なるとなかなかせっかくのプロジェクトが進まないケースもあります。
でもそれでめげずに、それを踏まえた上で踏み込んでいただきたいという要望をしたいと思います。
それで、この清掃についてですけども、地元出身で本年7月に由良海水浴場の目の前にリゾートオフィスを開業された、株式会社カスタネットの植木力社長が毎週帰省されるたびに必ず海岸のごみ拾いをされます。
そして、濁流や波で打ち寄せられるペットボトルや木などの大量のごみに辟易されていますが、取引先や知り合いの方を連れて帰省されるときも必ず、まずごみ拾いを促されます。
先日お会いしたときも、柔軟な発想で由良を元気にする様々な構想を伺いましたが、同社はSNS戦術にたけ、公式ツイッターのフォロワーが74千人あり、今後、宮津市で情報を発信いただく効果など、様々な期待で胸が膨らみます。
そして、ごみについても発想を変え、以下2点の御提案をいただきました。
1つは、同社のリゾートオフィスの空いた敷地をごみステーションにすることです。
2つ目は、SDGsの観点から、宮津市はごみ拾いボランティアのまちとして世界に発信し、宮津市を訪れる人はまずごみを拾うことを率先するといった触れ込みで脚光を浴びる戦術です。
この御提案に際し、植木社長から拾ったプラスチックごみが雑多で分別ができない、一括で処分できるごみ袋の簡素化はできないでしょうかという御質問もいただいております。
この御提案に関して、御答弁をお願いします。

【山根洋行 市民環境部長】
市内に拠点を置きます新たな企業が議員お触れの取組を展開されるということに関しまして、大変ありがたく、感謝を申し上げる次第でございます。
こうしたボランティアの活動につきましては、ホームページやSNS、こういったもので御紹介をさせていただけるのではないかというふうに考えてございます。
また、ごみの処理につきましても、大手川の治水対策でお答えをさせていただきましたけれども、自治会等のボランティアにより実施されているごみの回収と同様に、支援が可能と考えてございます。
今後、いただいた御提案の確認も含めまして、ボランティアされる方と協議、調整してまいりたいというふうに考えてございます。

【星野和彦 議員】
心強い御答弁いただきまして、ありがとうございます。本当にせっかくこうやって来ていただいて、それで非常に頭の軟らかい経営者でございます。
戦略あって勝算を持って臨まれることが多いので、ぜひ今後の打合せでお願いしたいと。
ただ、前、私、ごみの一般質問したことがあるんですけど、ステーションをつくるというのはなかなか難しいんですよね、これ。
質問の御答弁いただいたときに、ああ、そんなに難しいのかと、この時世そこを踏まえてでも打合せをしていただきたいという要望だけはここでさせていただきます。
では、最後の質問です。地元や由良自治会の要望で、由良川下流域の洪水対策として、石浦地区から由良鉄橋に至る堤防の建設計画がありますが、この計画の概要と下流域への影響をお尋ねします。

【森口英一 建設部長】
丹鉄の由良川鉄橋より上流というところでございます。
これ、地域からの御要望もあったということでございまして、護岸未整備箇所等の浸食防止対策というものをしていきたいということで、今現在、国において護岸整備というものを進めていただいております。
また、これによって下流への影響云々ということもございますけれども、下流についても河川整備計画に基づきまして、河口までの堤防計画というものが進められております。
したがいまして、上流部の整備によって下流部が浸食を受ける等々ということはないということであります。

【星野和彦 議員】
この堤防なんですけども、ちょっとなぜクローズアップしたかといいますと、この上流で、これ舞鶴市であり福知山市に当たりますますけども、スーパー堤防と言えばいいんでしょうか、非常に巨大な堤防が出来上がっております。
何かもう川が見えないなと、道路走っててですね。これが非常に心強い部分もあるんですけども、これをやることによって内水氾濫が起こっておるということも聞いております。
ですので、前回の質問をしたときも、ポンプ車のお話をしました。
クボタの製品だったと思うんですけど、1台が50百万円ぐらいするというものです。
でも、これが必要なくらい、スーパー堤防を造ってしまうと内水問題が出てくるという危険があります。
今回造るこの堤防というのは、かなり大きなものになるんでしょうか。
ちょっと危惧するのが、由良の鉄橋をもみじ公園から写真に撮りに来る方が非常に多いです。
テレビ局にちょうど、あれはBSフジの番組で、もう6年ぐらい前でしょうか、誘致をしたときに、あそこから撮るようになって、制作会社があそこから撮る写真が一番いいんだと、動画もですね。
ですから、最近よくあそこの動画、使われてると思います。
ですから、そこにスーパー堤防みたいなんができると非常に景観を損ねるなと、安全も必要なんですけども、じゃあ、そこまで要るんだろうかというところで、分かる範囲でいいんですけれども、概要を教えていただけますか。

【森口英一 建設部長】
この件に関しましては、市長のほうも眺望を非常に気にされておられまして、由良川鉄橋のところの景観なり眺望、こういったことをすごく心配をされておられました。
こういったことから、地元の方々とも調整もされて、国のほうにこういった要望もさせてもらったということであります。
国においては、由良川の景観に配慮をしていくということで、由良川堤防景観検討会というものを立ち上げられて、これを開催をしておるということであります。
こういったところで様々な議論も深められた上で、最終的には決定をしていくということになろうかというふうに思っておりますが、先ほど答弁いたしましたように、鉄橋より上流側については堤防ということではなしに護岸ということになろうかというふうに思っております。
今後、国ともきちっと連携をしながら調整をしてまいりたいと、このように思っております。

【星野和彦 議員】
ありがとうございます。
ちょっとそこを聞いて安心しました。
本当にせっかくの眺望がっていうのがあるのと、それと、昔から住んでいらっしゃる方のお話を多々聞きますと、今のローソンのできてる辺り、あの辺りの、大水が出たときも水がどれぐらいついたかというと大体30センチだったということです。
この間の質問、6月のときも僕聞いて驚いたんです、御答弁いただいて、海に行けば一番安心なんだと、安全なんだと、要するに海より水は高く上がらないと、高潮のとき以外はですね、それが何か本当に不思議なんですけども、河口のほうというのは逆に言うと鉄砲水みたいに、護岸をしてしまうと怖いことが起こりますけれども、そういうことはないということなんで、護岸に近いようなやつがずっとできるかというようなイメージで考えておる。
いずれにしてもそれはその委員会で決まっていくということで、地元の方も声も反映されると理解してよろしいですか。

【森口英一 建設部長】
我々市と国、そして地元の方々と調整をしながら、前向きに進めてまいりたいと思っております。

【星野和彦 議員】
ありがとうございました。
これで全ての質問終わりますけども、所見のほうを最後に申し上げさせていただきたいと思います。
冒頭でも申し上げましたが、人間の所業による地球温暖化で近年想定外の集中豪雨が世界各地で甚大な被害をもたらしています。
そして、水害が頻発するたびに土砂が河川へ流れ込み、莫大な費用をかけて河川のしゅんせつを行います。
治水の歴史は、弥生時代の稲作に遡り、また、出雲神話の一つとして有名なヤマタノオロチ伝説にも登場します。
8つの頭を持つ大蛇ヤマタノオロチが天界を追放されたスサノオノミコトに酒で眠らされ、首を切り落とされる話は有名です。
この神話は、度々氾濫を繰り返し人々を困らせた現在の島根県と鳥取県を流れる斐伊川とその支流をヤマタノオロチに例え、その治水事業をオロチ退治と考える説や、スサノオノミコトがオロチを退治して剣を得ることなどから、奥出雲地方のたたら製鉄集団と大和政権との抗争を意味した神話ではないかとする説など、様々な解釈があります。
いずれにしても、治水は太古から国を治める重要な役割を担ってきました。
そして、都の周りの山で人がまきや炭などに利用するため木を切り倒すので、これを禁止する取締りや、山に草や木を植えて砂の流出を防ぐ砂防を進める勅令が西暦677年の天武天皇の時代に発せられています。
時代が下り、江戸時代の寛永6年・西暦1666年には、徳川幕府が発した諸国山川掟の令では、国を治めるには水を治めよ、水を治めるにはまず山を治めよと明記し、全国の民衆に通知しています。
治水と治山は、本来、別の概念ですが、水の力によって山地崩壊や土砂流出を生ずることが多く、また、そのことが治水に大きな影響を与えるところから、歴史的に両者は一体的なものとして認識されてきたと思います。
現代を生きる私たちの生活環境は年を追うごとに悪化していますが、先人の知恵を忘れず、2015年の国連サミットにおいて採択された、2030年までに持続可能で、よりよい世界を目指す国際目標Sustainable Development の頭文字と語尾を取ったSDGsに関する世界各国が協調して取り組む運動を推進しなければなりません。
実現できなければ、人類はおろか生物全体を壊滅させるほどのリスクを背負っています。
宮津だけは大丈夫だななどという発想を捨て、「災いを転じて福となす」という諺があるとおり、市民の皆さんと行政が手を携えて、水害に対する自助、共助、公助を率先するまちとなり、今後ますます拡大する災害に備えるとともに、地球温暖化などの環境悪化に関する根本的な解決策を真摯に取り組んでいくことを祈念して、私の質問を終わります。

【2021年12月 定例会】
令和3年12月宮津市議会定例会 星野和彦議員の一般質問「有害鳥獣対策の改善を提案する」 – YouTube
有害鳥獣対策の改善を提案する
有害鳥獣による農作物被害は全国で深刻な問題になっている。
当市では処理施設の悪臭問題も発生しているが、様々な課題に対しジビエ事業の選択と集中など抜本的な改善策を提案する。 

星野和彦 議員
無所属クラブの星野和彦です。
通告に従い、一問一答方式で有害鳥獣対策の改善を提案します。
質問の骨子は以下4点です。
1つ目は、宮津市の有害鳥獣に関する統計データを全国とお隣の京丹後市と比較して3点お尋ねし、現状を把握したいと思います。
その上で、2つ目の質問として、有害鳥獣対策の改善案をハード面6点とソフト面3点の合計9点を御提案します。
3つ目は、昨年3月に稼働してから、鼻をつく臭いが発生している下世屋地区の有害鳥獣処理施設の課題と改善策です。
4つ目は、野生鳥獣の肉を食べるジビエ事業の選択と集中について5点お尋ねします。
それでは、1つ目の質問です。宮津市の有害鳥獣に関する統計データの推移を全国とお隣の京丹後市の数値と比較して、順を追って3点お尋ねします。
まず1点目に、個体数、捕獲数、狩猟者数、猟をする人ですね、について御教示願います。

永濱敏之 産業経済部長
有害鳥獣の個体数、捕獲数、狩猟者数についてお答えをいたします。
まず、個体数につきましては、全国におけるイノシシ、ニホンジカの推定個体数は、令和元年度末、これは環境省調べでございますが、イノシシが80万頭、ニホンジカ(本州以南)が189万頭、平成26年度をピークに減少傾向が続いております。
また、市町村単位の推計ではございませんが、京都府のニホンジカの推定生息数は、令和元年度で約97,000頭で、そのうち北部個体群は38,800頭と推定をされています。
また、イノシシは、個体数の推定が困難な獣種で、令和元年度の推計値はございません。また、平成27年度推定生息数は約6万頭と言われております。
捕獲数につきましては、全国におけるイノシシ、鹿の捕獲頭数は、令和2年度でイノシシが68万頭、鹿が60万頭で、近年、被害防止等を目的とする捕獲が中心に行われ、大幅に増加をしております。
宮津市の捕獲頭数は、令和2年度全体では1,168頭、そのうちイノシシが599頭、51.3%、鹿が402頭、34.4%となっており、平成28年度の1,330頭をピークに近年横ばいの状況で推移をしております。
京丹後市の捕獲頭数は、令和2年度全体では5,713頭、そのうちイノシシが1,381頭、24.2%、鹿が3,565頭、62.4%となっており、宮津市と比較してイノシシで2.3倍、鹿で8.9倍となっております。
狩猟者数につきましては、全国における狩猟免許の所持者数は、平成29年度で約21万人、27年度が19万人、28年度が20万人と近年増加傾向にございます。
宮津市の狩猟免許の所持者数は、令和2年度で66人、そのうち狩猟者登録を行っておられる方は43人で、有害鳥獣の被害防止捕獲班員として従事されている方は19人となっております。
京丹後市の狩猟免許の所持者数は、令和2年度で278人、そのうち狩猟者登録を行っている方は187人で、有害鳥獣の捕獲班員は148人と伺っております。
以上でございます。

星野和彦 議員
御答弁いただきましてありがとうございます。
表がないので、ちょっと分かりづらくてあれですけど、グラフにするとこの手の数値って非常に分かりやすいんですね。
ただ、宮津市議会ってモニターを使ってませんので、これは残念ですが、ただ、今のお伺いした数値を速記しましたけども、宮津市のまず個体数ですけれども、宮津市というよりも、これまたがってるんで、数値というのがちょっとあやふやなのかなというふうに捉えておりました。
それから、2点目の捕獲数ですね。これは宮津の京丹後っていうのはもう4倍あるんだなと。
面積も広いんで、当然、数も多いんでしょうけども、この4倍っていうのをひとつ頭に残しておきたいなと思っております。
それから、あと狩猟者、この数ですね。
これも宮津の5倍ぐらいになるんですね。
ですから、この辺りの違いっていうのがこの施策のほうにも変わってくるのかなという想像をしながら、次の質問に進みたいと思います。
次に、農作物、耕作放棄地、物損ですね、人身事故、これ車の事故が非常にぶち当たるのが多いですから、この被害状況について御教示願います。

永濱敏之 産業経済部長
有害鳥獣に係る被害状況についてでございます。
野生鳥獣による農作物被害額については、全国においては、令和元年度で約158億円と、近年は減少傾向にありますが、鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄、離農の増加、鉄道や道路での衝突事故など、被害額として数字に表れる以上に農山漁村に深刻な影響を及ぼしているというふうに考えております。
宮津市の被害額は、令和2年度で490万円、うちイノシシが371万円、75.8%、鹿が39万円、8.0%となっております。
京丹後市の被害額は、令和2年度で1,836万円、うちイノシシが701万円、38.2%、鹿が576万円、31.4%となっております。
人身事故については、宮津市では近年発生をしておりませんが、丹後地域では、ツキノワグマによる人身被害も発生をしております。
以上でございます。

星野和彦 議員
ありがとうございます。
全国で被害額が158億円と、かなり大きな金額なんですけども、これちょっと私も調べてみまして、農林水産省のほうでホームページで公開されております。
それを見ますと、毎年、過去20年ぐらいの間に、非常に減ってるんですよ。
片や、宮津市っていいますと、市政資料集があるんで、そちらで見ますと、途中からちょっと記載がなくなってるんですが、大体4000万前後でずっと来ております。
この全国の数字は、極端に下がってるんですけども、これはやはり有害鳥獣対策が効果があったということなんでしょうか。

永濱敏之 産業経済部長
議員も言われましたように、基本的にそれぞれの市町村で課題として捉えられており、それぞれの状況にあって対策を講じられた結果、被害額としては減っておる、漸減傾向にあるというふうに認識をしております。

星野和彦 議員
ありがとうございます。
宮津市の被害額が4百万円相当っていうことなんですけども、これがちょっと統計をもう少しやっぱりマーケティングと一緒で、統計値を正確にいただきたい部分があって、多分ですね、これ農家の方とかの被害、あるいは私は京阪神によく行くんですけども、下道で返ってくるんですね、大江山越えで。
最近ちょっと怖いんで、由良川沿いにルートを変えたりもするんですけど、由良川通っても、特に大江山なんて、もう物すごい鹿の数なんですよ。
帰ってきて、私7年経過したんですけど、最初の頃、こんなことなかったんですよね。
少なくとも7年で物すごく増えてるというところで、私、実は2回、鹿に当たられまして、1個はこの間なんですけど、鹿が死んでて、そこに前の車がいきなりよけたもんですから、逃げ切れなくて、踏んじゃったっていう、痛ましいあれだったんですけども、非常にちょっと何か怖い部分もあって、こういう事故なんかもカウントされるかいうたら、多分されないだろうなという。
ですから、ちょっとこの統計値をもう少し重視していただきたいということを一つお願いしたいと思います。
それで、次に、同じように比較していただきたいんですけども、3点目に有害鳥獣対策の事業費用、これについて御教示願います。国の場合は、鳥獣被害防止総合対策交付金というのがありまして、これが適当ではないかと思料されるのですけども、こちらで御答弁願います。

永濱敏之 産業経済部長
有害鳥獣対策の事業費用ということで、お答えといたしましては、具体に宮津市の例、京丹後市の例ということでお答えをさせていただきます。
宮津市の令和2年度有害鳥獣対策事業の決算額は約2,010万円で、有害鳥獣の捕獲関係が1,351万円、処理施設等運営関係費が659万円となっております。
また、防護柵等については、宮津市野生鳥獣被害対策運営協議会において、各農家組合で取り組む電気柵、メッシュ柵など鳥獣防止施設の設置を支援しており、令和2年度で7地区265万円となっております。
京丹後市の令和2年度有害鳥獣対策事業の決算額は1億366万円で、捕獲関係が7,854万円、猪・鹿肉処理施設運営関係が1,114万円、防除関係が1,398万円となっております。
以上でございます。

星野和彦 議員
ありがとうございます。
ちょっと国のほうは分からないということで、京丹後との比較ということなんですけども、国のほうも横ばいなんですが、京丹後との比較は、先ほど頭数でいくと4倍とか5倍の数値なんですけども、必ずしも比例するかって、そういうもんじゃないかと思います。
ただし、ここでいうと3倍ぐらいしかないんですよね。
だから、それでやはり捕獲数を実績上げてるという捉え方もできるかと思うんです。
この数値は、でも、やっぱりもうちょっと精密にやらないと、ミスリードを招きかねないと。
だから、こういう統計データっていうのは確実に取っていただきたいなというふうに思っております。
これが今の状況なんだということで、まず頭に入れた上で、次の御提案をしたいと思います。
2つ目の質問になります。
これは、まず有害鳥獣対策のハード面に関する改善策を以下6点御提案します。
1点目は、宮津市はもちろん全国各地で行われているワイヤーメッシュ策を強化し、万里の長城のように隙間なく構築し、大雨や雪の後などに弱ったところがないか見回り、補強するなど、管理体制を徹底することです。
なお、集落内に侵入している鳥獣を確実に捕獲する要望が由良地区から上がっています。
2点目は、餌に引かれて侵入した鹿を徐々に収容部へ追い込む大型の囲い捕獲わなの設置です。
これは北海道釧路市の阿寒湖に本部を置く一般財団法人前田一歩園財団が実施したエゾシカによる森林被害軽減の総合的な取組で、2009年、これ平成21年に農林水産省の生産局長賞を受賞しています。
その概略は、当初、エゾシカを対象として森林被害調査を行い、被害防除、個体数整備、食肉の利活用など総合的に実施し、天然林被害を防止するため、木の主要構造部分である樹幹のネット巻きや鹿に餌をやる給餌を行い、2004年、平成16年からは大型囲いわなによる生体捕獲を始めました。
捕獲したエゾシカは、事業者に提供し、鹿を家畜として飼い、食肉流通することで地域一体となってエゾシカの捕獲から有効利用までの体制を構築しています。そして、2004年、平成16年度から2011年、平成23年度までの8年間で約3,400頭のエゾシカを捕獲しています。
3点目の御提案は、昨年11月に無所属クラブで視察した鳥取県八頭町の一挙に19頭捉えた猿おりの実践です。
この特徴は、食べ物を求めて金網の上からおりに侵入した猿が金網の内側上部に傾斜約30度、長さ1.5メートルのトタンが滑っておりから外へ出られないようにするものです。
檻の内外に餌を置くこと、ミカンの木を植えて餌を補充する手間を減らす工夫も有効だと伺っています。
視察後、早速、日ヶ谷地区を視察し、同じようなおりを見つけましたが、金網の内側上部にあるトタンの表面に足をかけられるびょうがあったり、傾斜と長さが足りなかったり、八頭町のおりとは微妙に異なっていました。
宮津市産業経済部農林水産課の担当者と地元と調整し、現在設置されているおりを改善すべく、猿対策を図っていますが、既に1年経過しています。
有害鳥獣の被害は毎年顕著になっているにもかかわらず、職員の人手が足りないと実感します。
4点目は、ハンティングドローンやスマートセンサーなど新技術の活用を御提案します。
広域有害鳥獣捕獲では、従来から猟犬を放してハンターが待ち構えている場所へ獣を追い込み、銃によって捕獲する巻き狩りを行います。
しかし、夏は熱さで猟犬の体力の消耗が激しく、過去には熱中症で死亡した例もあることから、実施には慎重にならざるを得ませんでした。
ハンティングドローンは、上空から犬の鳴き声をスピーカーで鳴らすとともに、煙火花火を搭載し、猟犬と勢子の役割を代替します。
また、カメラや赤外線センサーを搭載して上空から鹿やイノシシの位置や動きを把握することも可能で、京都府猟友会がドローンメーカーと共同開発しています。
ちなみに、先日、由良地区在住の方が宮津市猟友会の皆さんにプレゼンテーションを行っています。
スマートセンサーは、箱わなに入った動物の頭数や種類を判別できるので、わなの扉やネットを落下させる電子制御装置との併用で人が監視する労力が省け、狙った獲物を捕獲することも可能です。
5点目の提案は、牛の放牧による緩衝帯の設置です。
これは、耕作放棄地を中心に広がり、被害軽減、草刈りの省力化、耕作放棄地の解消のほか、住民が幅広く牛の見学に訪れるようになり、今まで鳥獣被害に関心のなかった住民の理解も増します。
福井県鯖江市の河和田東部美しい山里の会では、2010年、平成22年に農林水産省生産局長賞を受賞し、山口県山口市の仁保地区など全国各地で牛の放牧による緩衝帯が広がっています。
6点目の御提案は、捕獲した鹿とイノシシの牧場を造り、必要に応じてジビエ料理にすることです。
これは、2点目に御提案した大型の囲い捕獲わなの設置をさらに拡大したものですが、中国、欧米、ニュージーランドなどで鹿の飼育は珍しくありません。
肉や毛皮、角などの商品化など一大産業になっています。
国内では、イノシシを食用に飼育している農家もたくさんあります。
牧場飼育だと、肉も毛皮も品質を保ち、安定供給が可能になり、有害駆除を推進し、新たな産業になると思料いたします。
以上6点の提案について、御答弁を願います。

永濱敏之 産業経済部長
議員から他地域の先進事例など、主にハード面に係る数点の御提案をいただきました。
まず、有害鳥獣の被害防止につきましては、捕獲(個体数の調整)、侵入防止(被害防除)、管理(生息環境管理)の3つを適切に組み合わせた総合的な取組が重要とされております。
議員も先ほどお触れになりましたように、地域ぐるみで一体的に取り組んで、情報連携などを行うことで、被害軽減につながった事例が全国でも多く紹介もされております。
これもまたお触れになりましたが、ドローンやICT技術を活用した先進的な事例も研究しまして、集落や狩猟者の御意見を踏まえ、活用可能なものについては本市としても取り入れていきたいというふうに考えております。
また、これも御提案の猿の捕獲おりにつきましては、現在、養老地区大島に八頭町と同じタイプの捕獲おりがございます。
現在、再開の準備を整えましたので、猟友会の捕獲隊員と連携し、効果的な餌づけによって捕獲ができるよう努めてまいります。
限られた予算の中ではございますが、議員の御提案も参考にしまして、地域の実情や費用対効果等を勘案しながら、今後も粘り強く防除対策に努めてまいりたいというふうに考えております。

星野和彦 議員
簡潔に御答弁いただきまして、ありがとうございます。
6つ上げさせていただいたんですけど、これは全国の成功事例です。
農林水産省なんかも推奨しておりますけども、その中で、ちょっと私、今回気になったのがワイヤーメッシュなんですけども、これ財源を見ますと、市の市政資料集なんか見ると、財源、ほとんど9割方国のほうからの補助になっているというところで、いろんなやり方はあるんですけども、今、財政の苦しい宮津市にとってもここにひとつ注力して、ただ欲張ると、いろんなとこちょっと歩いても見たんですけども、あんまり山のほうに行くと、昔はここが耕作地だったからだっていうことなんですけど、だんだんだんだん後退してきてます。
それが片や、昔作ったやつが山の中になってるわけですね。
それから破けてどんどん入ってくると。
だから、せっかくメッシュをやってもその敷地内に常に鹿が往来するというようなことも出てるようです。
やはり、管理をちょっと徹底しないと、せっかく打ったものが生きてこないと。先進事例ですね、いろいろネットでも見れますし、ほぼちょっと自分で見たりもしに行ってるんですけど、こういうところに聞きますと、やはり地面のところが大切だと。
単にメッシュを張るだけだったらあれなんですけど、さっき言ったように、雨や雪とかでネットが弱くなってるんですね。
それとあとは下をくぐってくると、穴を掘って。動物ってやっぱり賢いですよね。
ですから、その辺のやっぱり、ただ張るっていうんじゃなくて、防御を固めると、もう万里の長城ですよ。これをやらざるを得ないのかなと。
ただ、これも今、どんどんどんどん高齢化が進んでおります。
若い人がいないんで、現場のほうは結局は、お金は、施設の費用はもらえますけども、自分たちでやらないといけないというところが非常にネックです。
ですから、いろんな先進地を見に行ってやるのは農業関係の方以外の方も協力をお願いして、みんなで勉強しながら、地域の課題として取り扱うと。
先ほど部長おっしゃられましたですけど、まさに地域の会議ですね、ここを中心にしてご対応をお願いしたいということを申し上げます。
次は、有害鳥獣対策のソフト面に関する改善策を以下3点御提案します。
1点目は、集落ごとに研修会への参加や開催を頻繁に促すことです。
2点目は、狩猟者の育成です。京丹後市では、若手農業従事者が積極的に狩猟免許を取得していると伺います。
3点目は、宮津市の担当部が各集落や猟友会などと頻繁な情報交換を図り、迅速に対応する体制を構築することです。
被害状況の把握や有害鳥獣の動向や悩みなど、情報を密に共有することで農業従事者や自動車の安全対策など有効だと思料されます。
以上3点の提案について、御答弁を願います。

永濱敏之 産業経済部長
議員からソフト面に係る対応策について御提案をいただきました。
現在、本市においても捕獲対策を強化する一方で、有害鳥獣から農地を守る防除対策を実施することが重要であるというふうに考えており、地域において効果的な防除が行われるよう、京都府と連携しながら研修会を実施しております。
また、地域農業の状況を把握するため、農業委員会と連携して各地域で生産者との意見交換会を開催しており、有害鳥獣による被害が大きい地域では、被害状況や対策の話合いのほか、農地利用最適化推進委員による日常の情報共有などを通じて、状況把握を行っております。
また、熊の出没追跡や目撃、捕獲用おりやわなに有害鳥獣がかかるなどの有事の際には、猟友会と連携しながら、迅速に対応できる体制を構築しております。
御提案の狩猟者の育成については、本市において高齢化が進む中、喫緊の課題というふうに考えておりますが、狩猟免許の取得や猟銃の購入への支援を行っておりますものの、狩猟者の増加にはなかなかつながっていない状況にあることから、御提案も参考としながら、新たな狩猟従事者の確保に努めてまいります。
以上でございます。

星野和彦 議員
ありがとうございます。
前向きに取り組んでいただけるということで、1つちょっと参考にしたいんですけども、お隣の福知山市は、市長の権限で狩猟者を迅速に認めて、若い狩猟者を増やしてると伺っております。
宮津市の猟友会では、人数制限みたいなのがあるんでしょうか。
こちら、分かっていれば御教示願えますか。

永濱敏之 産業経済部長
基本的に人数制限があるということは聞いてございません。
先ほど申しましたように、かなり高齢化という中で、猟友会もそういったことは課題として認識しておられるというふうに考えております。

星野和彦 議員
ありがとうございます。
年齢制限も多分ないのかな、人数制限はないのでしょう。
合計で9点の御提案をさせていただいたんですけども、農業と林業に携わる人に対する施策ですね。
これがやはり基本なんですよ、有害鳥獣対策、全国のやつを見ますとですね。
この基本に立ち返って、有害鳥獣を駆使する持続可能な体制を構築することこそが急務だと私は思います。
これから年明けにかけて次年度の予算を編成されると思います。
これまでとは異なる施策を期待していますが、この施策について、市長か、もしくは所管する産業経済部長の意気込みをお聞かせください。

永濱敏之 産業経済部長
どの地域に参りましても、やはりこの有害鳥獣の問題というのは皆さん口にされます。
一般市民の方においても、先ほど議員が言われましたように、通行中に当たるといった問題もあります。
これについては、なかなか今、それに対応する担い手がおられないということでございます。
先ほど御提案で申し上げましたように、中心となる狩猟者の増加につながるように、できるだけ若手が、それとその方々が、それがある意味なりわいにつながるようなことがあれば、よりベターかなというふうに思っております。
御提案も参考にしながら、そういった狩猟従事者の確保に前向きに努めてまいりたいというふうに考えております。

星野和彦 議員
ありがとうございます。
本当に今申し上げたところがやっぱり現場の声だと私は思います。
とにかく狩猟の猟友会、こちらのほうもこの間もちょっと御一緒させていただきましたけども、随分高齢化しております。
若い人がどうやったらなれるかというところを何とか市のほうからバックアップしないと、厳しいなというふうに思いますので、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。
次に、有害鳥獣処理施設の課題と改善策について2点、順次質問します。
まず、昨年3月に下世屋地区で稼働した現施設ですね。概要と課題をお尋ねします。

永濱敏之 産業経済部長
捕獲鳥獣の処理につきましては、微生物分解による減容化処理装置を導入しまして、令和2年度から処理を開始いたしました。
初年度は178回、約28トン、イノシシが12.1トン、鹿が12.8トン、その他が3.1トンの処理を行っております。
令和3年度は、10月末で133回、約19トン、イノシシ8トン、鹿9トン、その他2トンの処理を行っております。
お触れになりました処理施設の課題につきましては、臭いが周辺に残って苦情があるという現状でございます。
また、冷凍庫の保管容量が不足しておるといったことなどがございます。
臭いが施設周辺に残っております原因としましては、処理個体を投入する際に、発酵槽の扉を開けているときの臭いなどが建物内に充満をして、外に流出していることなどが考えられますので、その改善を図ってまいりたいというふうに考えております。

星野和彦 議員
これは何度か皆さん、ほかの議員の方も一般質問されていらっしゃいます。
なかなか9月の議会でも長林議員が質問されておりましたですけど、移転の計画はあるのかとか、質問がたくさん出ております。
私もその後、状況が変わったのかなと思いますけども、もともとのメーカーというか、実は私、去年の夏に会派の視察で、この同じ機械をこちらで丹後で、京都府で導入した京丹波町のアートキューブっていう会社がありまして、そちらへお邪魔しました。
今回もちょっとそこの社長とお話をしてるんですけども、何か宮津市の職員の方も視察に来られたというふうに聞いております。
同じことを多分言われてると思うんですけど、やはりもともとが大きな違い、私は見に行って分かったんですけど、京丹波町の分は、天井が非常に高いんですよ。
ですから、三角屋根みたいな、もう見上げるような天井なんですよ。
片や、今の下世屋にある分っていうのは、シイタケを作ってたところを応用してるということで、非常に狭いです。
それと、一番最初見に行ってびっくりしたのは、すごい鼻をついたんで、引き返していって見に行ったんですよ。
そこから当時の産業建設福祉委員会で見に行こうということで行きました。
そしたら、やっぱり天井が狭いのと、もう一つあれだったのが、脱臭装置がなかったんですよね。
だから、それを市のほうも追加して改善には当たられてるということですけども、まだやはり臭いが残ってる状況だというところで、根本的なところでは、やはり府道沿いのゴルフ場に行かれる方もいらっしゃったり、世屋のほうに行く観光の方もあったり、やっぱり皆さん、臭いを嗅ぐと怖いなっていうのが普通だと思います。
ですから、場所の問題、それからあとは建物の問題、この辺りを考えて行かざるを得ないんじゃないかというふうに思います。
当然、これもう去年の3月からですから1年たとうとしてますけども、やはり改善を一日でも早く望まれてますので、なるべく早くお願いしたいというふうに思っております。
それで、改善策の提案として、常に考えてらっしゃる部分もあると思います。
ただ、私、これふと思って申し上げますけども、ほかの議員の方とも重複します、御答弁お願いしたいんですが、有害鳥獣処理施設のまず移転、あるいは埋設方式に変更する、あるいは、地元大手企業での焼却依頼など、いろいろ改善策はあると思います。
この辺りで今言えることがあれば、ここでお伝えいただけますか。
御答弁をお願いします。

永濱敏之 産業経済部長
有害鳥獣処理施設に係りまして御提案いただきました。
議員も視察に行かれましたアートキューブさん、同じ処理施設をしております、京丹波町及び南丹市においては、両施設とも道路や住宅とは反対側の壁から臭気を排気するように換気扇を配置をしておられます。
本市の施設においても道路の反対側の壁に換気扇を増設する、そのほうに臭いを逃がすということをまず考えております。
それと、そうした改良のほか、処理施設の負荷を軽減し、臭気の発生そのものを抑制するために、議員もお触れになりました提案等も参考にしながら、基本的には個体処理量を調整する、減らしていくといった手法を検討を行っていくということをしております。
以上でございます。

星野和彦 議員
一日でも早く解決いただけるように、抜本的な改革をお願いしたいというふうに思います。
それで、これ次のステップになるんですけども、有害鳥獣処理施設ですね、これ、仕事内容とか、あるいは職員の方が今行かれてまた見ますけども、人件費、こういったところを考慮しますと、やっぱり市がやるのではなく、やはり当初の猟友会という話もあります。
しかし、この猟友会の方もどんどん高齢化が進んでて、あるいは地元の方も若い人がどんどんいなくなってきてます。
となると、やはりこれを民間とかに外部委託、これも考えるべきではないかと思うんですけど、その辺りは次のステップですけども、どう考えられますか。

永濱敏之 産業経済部長
議員もお触れになりましたように、今現在、猟友会等に委託、それで職員もその運営について協力をしておるというような状況でございます。
議員も行かれましたアートキューブさんあたりは、民間がいわゆるジビエ等の活用と併せていろんな施設運用しておられる、理想とすればそういう形なのかなというふうに思っております。
これについては今後の検討課題ということでさせていただきます。
以上でございます。

星野和彦 議員
何か次の質問を読まれた気がしたんですけど、次の質問が、実はそのジビエ事業の選択と集中についてお伺いしようと思いました。
ぜひ、この処理施設のほうは迅速な対応を重ね重ね申し上げたいということです。
次に、先ほど部長も触れていただきましたですけども、ジビエ事業の選択と集中について5点、順次質問いたします。
まず、お隣の与謝野町では、かや山の家において、自社精肉のジビエ料理を始めましたが、宮津市内のジビエ事業の現状と将来性を全国及び京丹後市と比較して御教示願います。

城﨑雅文 市長
最初に私から、ジビエに関する総論といいますか、思いのあたりをお答えして、その後に担当部長からお答えをいたしたいと思います。
ジビエの活用でございます。
本来、処分すべきものを食肉などに加工することによる価値を付加することで、SDGs、こういったことにも資する有用なものであるというふうに私も考えております。
また、その価値を経済につなげることで、本市における一つの産業として成立する可能性も感じておりまして、大いに期待をしているところでございます。
有害鳥獣のジビエ活用につきましては、国のジビエ利用拡大の方針も踏まえまして、本市におきましても令和2年3月策定の宮津市鳥獣被害防止計画に有害鳥獣のジビエ活用を掲げまして、有効利用の仕組みづくりを進めているところでございます。
今後におきましても、ジビエ加工業者や、それから狩猟者をはじめとする関係者の皆様としっかりと連携を図りながら、ジビエ活用の産業化、これを推進してまいりたいと考えておるところでございます。
私からは以上でございます。

永濱敏之 産業経済部長
私から、市内のジビエ事業の現状等について報告をさせていただきます。
ジビエの食肉加工業者は1業者のみでございます。主に狩猟期間中に捕獲したイノシシ、鹿を加工し、食肉やペットフードとして販売をされております。
食肉としての品質保持のため、捕獲してから迅速に解体を行う必要があり、ジビエとして活用可能なエリアが一定範囲に限られていることや、食肉処理の技術を有する人材が1名だけで製造の拡大が望めない状況であることから、そうした人材を増やしていくことが必要であるというふうに考えております。

星野和彦 議員
これ京丹後市のほうはどうですかね。

永濱敏之 産業経済部長
京丹後市の事例もお触れになりました。
冒頭で、決算のところでもございました京丹後市については、鹿・肉処理運営施設があるということもございます。
それらに猟友会等とも協力しながら、そこで一定の処理をしておられるということで認識をしております。

星野和彦 議員
京丹後市、鹿の処理施設が結構、これ有名ですね、ありますね。
宮津の場合っていうのは、上世屋獣肉店っていう名前で1社、起業されておりますけども、こちらがまだ始まったばっかりだというところもあって、何とかここに注力していただきたいというふうに思います。
それで、次ですけども、2点目です。昨年11月に無所属クラブで鳥取県智頭町のちづDeer’sというジビエ解体施設の運営を視察に行きました。
智頭町の年間の有害鳥獣被害額は1~2百万円で、約1千頭捕獲する鹿は全て以前は埋設処分をしていました。
これが2016年、平成28年に町民が町長に政策を提言する組織、智頭町百人委員会の獣害対策部会が中心となってジビエ解体の施設の建設を要望しましたが、官民いずれかが運営主体になるか決まらず、進展しませんでした。
これを見た狩猟が趣味で地元愛の強い、当時26歳の赤堀広之さんという方が開業に名のりを上げられました。
そして、隣の若桜町にある国内トップクラスのジビエ解体処理施設わかさ29工房で、鹿肉の解体や衛生管理等に関する半年間の研修を受け、建設費用の約19百万円のうち12百万円を鳥取県と智頭町が補助し、7百万円を自己資金と借入金で賄い、2018年、平成30年4月にちづDeer’sを開業しました。
その運営状況は以下のとおりです。
建築は木造平家53㎡で、鹿とイノシシの年間処理数は約500頭です。
鳥取県版HACCP、これはHazard Analysis and Critical Control Pointの略で、原材料から最終製品に至る食品の製造工程で衛生品質を管理するシステムを2020年、令和2年10月に取得し、厳格な衛生管理が認められ、取引の信頼感が高まりました。
智頭町内のレストラン、ゲストハウス、居酒屋、日本料理など幅広く販売しています。
また、智頭町以外でも鳥取市の肉料理や松江市のスペイン料理店などに販路を拡大中です。
鹿とイノシシの仕入れ方法は猟友会のハンターの持込みで、料理人や革製品製造職人と連携してジビエの魅力を発信する活動にも取り組んでいらっしゃいます。
智頭町では、わなにかかった鹿をいかに傷つけずに解体施設へ持ち込む方法を工夫する猟師さんがたくさんいます。
小・中学校の給食で月に1回ジビエ料理を出す智頭町、取引の紹介に注力してくれる鳥取県、ジビエを積極的にPRする飲食店等、心温まるサポート体制が行き届いていると感じました。
ちづDeer’sと比較して、宮津市のジビエ事業はいかがでしょうか。
御答弁を願います。

永濱敏之 産業経済部長
ちづDeer’s、先進事例を基に宮津市のジビエ活用の状況について御質問がございました。
ジビエ活用を行う上では、狩猟者、ジビエ加工業者の連携はもとより、ジビエを扱う飲食店や販売店の参画、それを支える私ども行政など、関係者が連携して取り組むことが重要であるというふうに考えております。
本市におきましては、核となるジビエ加工業者が国産ジビエ認証を得るべく施設を改修されたところであり、まずはこの施設を拠点として、安全で安定した生産が行える環境づくりが必要であるというふうに認識しております。
そうした中、ジビエ活用を推進するため、昨年8月に狩猟者、ジビエ加工業者、地域会議、農業関係組織、行政により設立された上世屋獣肉店運営推進協議会を主体に実施をされます人材の育成や消費者等へのPR活動などを行政としても支援をし、市長も申し述べられましたジビエの産業化を進めてまいりたいというふうに考えております。

星野和彦 議員
懇切丁寧に御答弁いただきまして、ありがとうございます。
まさに始まったばっかりで、今度拡張もされたというところで、年内には新たな資格を取っていこうというところで、これから伸びる業種だと、業界だというふうに私も思います。
ですから、ここの上世屋獣肉店の方のやりやすいようになるべく行政の立場もありますけども、行政が自らやるんじゃなくて、せっかくそういう人がやってくれる人を育てる、自分がやるんじゃなくて育てるところが行政だと思います。
だから、やりやすいニーズをなるべく聞いていただきたいというふうに思います。
その中で、次の質問になるんですけども、ジビエ事業に対する地域おこし協力隊の活用を御提案します。
これはいかがでしょうか。
御答弁願います。

永濱敏之 産業経済部長
議員もお触れになりましたように、地域の唯一の事業者でございます。
その事業者の支援ということについては同意でございますが、そういった中、地域おこし協力隊の登用についてでございます。
ジビエの利活用に係る地域おこし協力隊につきましては、単なる一事業者への支援ならず、地域全体の課題解決にもつながり、隊員活動、その方が終了後も地域で自立できるなど、地域おこし協力隊の制度の趣旨も踏まえ、議員御提案がありました内容について、実施の是非も含め、今後検討してまいりたいというふうに考えております。

星野和彦 議員
ありがとうございます。
一企業に協力隊を送っていいのかという議論もあるかと思います。
これもちょっと全国の協力隊のほうを調べましたら、ネットなんか皆さん、見ていただいたらすぐ分かるんですけども、例えば、地域おこし協力隊、ジビエっていったら、もうざあっとその欄ができるんですよね。
取りまとめたところで何十事例っていう部分が出てきます。
やはりまだ緒に就いたばかりですね、日本というのは。
このジビエっていうのは、フランス語であって、もともと貴族の食べ物だと。
やはりいろんなミネラルがたくさん含まれてたり、牧場で飼ってるものとはまた違う味というか、栄養があるんだと。
ですから、高貴な食べ物としてヨーロッパでも認められてると。
それはでも、いかんせん、日本では歴史が浅いです。
ですから、そこをやはり克服して、今のこの災難を、災いを転じて福となすというところでぜひ協力隊のほうも御検討いただきたいというふうに思います。
次に、4つ目です。
ジビエ料理のイベント開催を御提案しますが、いかがでしょうか。御答弁願います。

永濱敏之 産業経済部長
そういった事業者とも連携して、そういうタイミング、時期等ありましたら、ただ、それを支える人々、そういったものも調整、確認をしながら、必要であればそういったことも支援してまいりたいというふうに考えております。

星野和彦 議員
ありがとうございます。
まだ、供給体制の問題もあるし、早いんじゃないかと言われるかもしれません、事業をするに当たりましてですね。
ただ、やはりこれも両輪のように、製造もしっかりやっていかなあかんのですけど、やはりPRも、これやっぱりソフト戦術っていうのは日本人の弱いところです。ここを何とか注力していただきたいと。
微力ながら、私、ちょっと知人の紹介でドミニク・コルビさんというフランス人の方がいらっしゃるんですけど、もともとホテルニューオータニの料理長の方です。
今、個人でお店をやられてるんですけども、三つ星をミシュランで取得されています。
こちらにちょっと御相談に行きました。
そしたら、やはり骨つきの肉でないと駄目だと。
かなり厳しいんですよ。実は、オリーブ煎餅に至るまでいろんなものをリュックサックに持って、持っていったんですよ。
ばかなことしたなと大恥をかいてしまったんですけども、ミシュランの3つっていうのは物すごい権威なんですね、これ。
だから、どういう、HACCPのあれじゃないですけど、どういうルートで食材が入ってきたかといったこともことごとくやっぱりチェックをされます。
ですから、非常に壁は厚いんですけども、そういうところに入れていく実績ができれば、それがブランドになるはずなんですよね。
ですから、彼に言いまして、ちょっと駄目もとで、私もばかなところがありまして、怖いもん知らずだったんですけど、もしもですけども、彼は飛騨の高山の地域創生の委員をやられてるんですよ。
空き家とかに古民家に興味があるということなんで、ちょっと世屋の資料とかお渡ししました。
仮にですけども、宮津市でそういう料理のホテルなんかでイベントを組んでっていったら、来てくれますかって言ったら、行ってあげるよっていうふうに言ってくれたんです。
ですから、そういうちょっと御提案もじきしていきたいんで、これからも予算編成になると思うんですけども、ぜひこういうイベントもどんどんどんどんやっぱり注力、選択と集中という観点から選んでいただきたいというふうに思います。
最後の質問になります。京丹後市、福知山市や京丹波町など、周辺市町と広域協業の促進を考えてるか否か、御教示願います。

永濱敏之 産業経済部長
周辺市町との協業促進でございます。
京丹波町の事業者は全国的にも国産ジビエ認証第1号として、ジビエ活用の先進事例でございます。
本市のジビエ加工業者も加工処理の技術等のアドバイスをいただいておるというふうにお聞きもしております。
ジビエ利活用が広がるように、情報共有や連携を図りながらという中で、これは先ほど来議員も言われました、まずは供給体制の充実、それとそういったお店に出すには製品の管理等も必要かと思います。
あわせて、ブランド力を高める取組を進めてまいりたいというふうに考えております。

星野和彦 議員
やはり、ちょっと自分で宮津の物産を持っていろんなところにアプローチして気がついて7年になるんですけども、宮津だけだとやっぱり弱いんですよ。
やっぱり岡西さんが今国土交通省に戻られましたですけど、副知事時代に、海の京都というブランドをつくろうということをやられました。
これはね、やっぱりいろんなテレビ局なんかに行っても海の京都って何っていうふうに言われます。
特に、東京の人って京都っていう言葉に弱いそうです。
私ら、関西にずっといると、なかなかそれに気がつかなかったんですけど、東京の人間に海の京都って言ったら、物すごくちょっとパンフレットに載せてそれを見ようかっていう、そんな魔力があるそうです。
ですから、宮津だけでとか何でも考えずに、何とか広域連携で臨んでいただきたいと、そういったことも予算編成で京都府と協調して進めていただきたいということをお願いしたいと思います。
最後になりますが、ちょっと所見を述べさせてください。
冒頭で御答弁いただきましたが、有害鳥獣の2019年、令和元年度の全国被害額合計は約158億円です。宮津市は約4百万円です。
今回の質問に当たり、農林水産省の農村振興局が令和3年10月に発表した鳥獣被害の現状と対策の資料を参考にしました。
その中で、有害鳥獣という言葉は見当たらず、全て鳥獣、もしくは野生鳥獣と呼んでいます。
長い歴史の中で捉えると、人間のエゴに警鐘を鳴らし、山からの頂き物としてしっかり活用すれば、有益な産業になることを示唆しているのかもしれません。そして、先ほど引き合いに出したちづDeer’sの赤堀広之さんから伺ったお話を最後にお伝えします。
ジビエの味を左右するのは、まず、どんな山で捕られたか、次が処理の仕方です。
智頭町は、鳥取砂丘へつながる千代川の源流域で古くから山と人との関わりが深く、環境に配慮した林業は、木材の生産だけではなく、空気、水、土などをつくる生命の循環の役割を果たしています。
その下流で人々は米を作り、野菜を作り、海へ豊かなミネラルを供給しています。
智頭町で育った鹿は脂肪が少なく、引き締まり、栄養価も非常に高いです。
鹿が増え過ぎると、山の下草などが食い尽くされ、生態系が貧困になります。
本来、狩猟は肉を取る行為ですが、現在では山を守る役割を担っています。
以上が赤堀さんのお話です。
私は、豊かな自然から贈られた命を粗末にしてはいけないと改めて実感しました。
そして、宮津市がジビエ事業を確実な成長産業として捉え、次年度から選択と集中する事業にされることを祈念して、私の質問を終わります。
ありがとうございました。