上世屋の藤織り工房ののの展

・期間:2021年3月23日(火)~28日(日)
・時間:11:00~19:00(最終日18:00迄)
・場所:堺町画廊(京都市中京区丸木材木町681)
・概要:宮津市の藤織りの作品展示や制作工程の実演、オーダー依頼等。

江戸時代中頃に木綿が普及するまで、北海道と沖縄県を除く庶民の衣料は藤や麻といった木や草の皮の繊維が主流だったそうです。
その後、綿の栽培ができない山間部では藤織りが続いていましたが、昭和の頃には次々と姿を消しました。
しかし、宮津市上世屋地区では今でも「藤織り」が伝わっています。
齊藤麻弓さんは埼玉県のご出身で、茨城県や栃木県の絹織物「結城紬」(ゆうきつむぎ)や染織技術を習得されました。
その後、京都で「西陣織」の職人をしていた時に「宮津市上世屋地区の藤織り」が存続の危機に瀕していることに接し、2018年から宮津市の地域おこし協力隊員として移住されました。
尚、上世屋地区では藤織りで作った布を「のの」と呼ぶそうです。
「上世屋の藤織り工房ののの展」の会場 堺町画廊の玄関は京都の町屋を利用し、室町和久傳と隣接しています。

室町和久傳


【堺町画廊のHP】
https://sakaimachi-garow.com/blog/
【藤織りのWikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E7%B9%94%E3%82%8A
【読売新聞の記事2021年3月23日】
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20210322-OYTNT50080/
【京都新聞の記事2021年2月22日】
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/512312
【上世屋のHP「世屋人マユミさん」】

マユミさん

多事多端な春

【2021(令和3)年3月定例会最終日の議事日程等を決定】
~議会運営委員会~
3月29日(月)の最終日は当初予算の採決に加え、意見書案や会議規則の一部改正、議案の修正動議など盛り沢山な日程になりそうです。
私も議会運営委員会と議会活性化特別委員会の両委員長として苦手な提案理由説明と全員協議会での経過説明をします。
【第16回 議会活性化特別委員会】
3月29日(月)の本会議最終日に全員協議会が開催され、「予算決算委員会の一元化」に向けた途中経過を説明する委員長報告の最終確認をしました。
また3月22日(月)に各自がインターネットで視聴した福知山市議会予算審査委員会の総括質疑中継について意見交換しました。
6名の内2名が視聴していませんでしたが…
次回6月定例会で条例の改正等を図り、9月定例会から予算決算委員会の一元化を目指します。
【例月出納検査2021年3月の初日】
昨年7月から務める「監査委員」の仕事で…
毎月の月初か月末は2日間に亘り、目を皿のようにして宮津市役所の「支払い伝票」を検査しています。
市議会の3月定例会の最中で予定が過密気味ですが…
今日は午後から集中して駆け足で資料を検査しました。

2021(令和3)年3月定例会 予算決算委員会(当初予算)

宮津市役所の中庭にある桜も開花しました。
五分咲きといったところでしょうか…
全議員が総務文化教育と産業建設福祉の常任委員会の分科会に分かれ、先週4日間かけて審議した令和3年度予算について、各委員長報告があり、全議員で討論し、全件議決しました。
いよいよ来週の本会議で賛否を問い、3月定例会が終わります。



Learn wisdom by the follies of others!

「他人の振り見て我が身を直せ」という諺がありますが…
お隣の福知山市議会予算委員会の総括質疑が本日10時から始まりました。
インターネットで中継(Ustream)されていて、宮津市議会活性化特別委員会の各委員も自宅で拝見しています。
冒頭で野田委員長が「総括質疑」のルールを説明され、各議員の質問など、予算決算委員会の一本化を検討している私達にはとても参考になります。
http://www.kensakusystem.jp/fukuchiyama-vod/live/committee01/index.html

催花雨(さいかう)

季節を問わず最近の雨の降り方は、東南アジアのスコールのように激しくなっていますが…
春、早く咲けと花をせきたてるように降る雨のことを催花雨(さいかう)と言うそうです。
コロナ禍の緊急宣言が徐々に解除され、日曜日は久し振りにサラリーマン時代の戦友とファンキーな税理士さんに会い、大雨も重なり観光客も疎らな平等院と醍醐寺等を散策しました。
食事の時もマスクとソーシャルディスタンス、車には大型の空気清浄機を持ち込み、雨が入らない程度に窓を開け…
それはそれで良い思い出になりました。
元気に再会できる日が楽しみです。
平等院は、1994年に登録されたユネスコ世界遺産「古都京都の文化財」の構成物件の一つです。
2010年の修復で鮮やかな朱色に変わりました。
【平等院のHP】
https://www.byodoin.or.jp/
【平等院のWikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E7%AD%89%E9%99%A2
中村藤吉 宇治本店の名物「抹茶パフェ」
グラスではなく、竹筒を掘りながら舌を頼りに探検するワクワク感が堪りません。
平等院から歩いて行けます。
【中村藤吉のHP】
https://www.tokichi.jp/
中村藤吉 宇治本店は1854(安政元)年1月の創業です。
【宇治茶のWikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E6%B2%BB%E8%8C%B6
醍醐寺の唐門(国宝)
元々は朝廷からの使者を三宝院に迎える門として使われていました。
醍醐寺は、1994年に登録されたユネスコ世界遺産「古都京都の文化財」の構成物件の一つです。
【醍醐寺のHP】
https://www.daigoji.or.jp/
醍醐寺の三宝院の庭園
豊臣秀吉が亡くなる年に催した「醍醐の花見」に備えて自ら設計した庭だと伝わります。
三宝院は醍醐寺の座主(トップ)が居住する場所で、1115年に醍醐寺第14世座主・勝覚僧正が創建しました。
最も有名な三宝院の桜は満開でした。
423年前に太閤秀吉が日本中の有名な桜を集めただけあって、この時期は何某ら咲いています。
【醍醐寺のWikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%86%8D%E9%86%90%E5%AF%BA
霊宝館にる「醍醐の大枝垂桜」(おおしだれざくら)
樹齢180年の大木で、醍醐深雪桜(だいごみゆきざくら)とも呼ばれています。
雪が深く積もっているかのように白い花を咲かせるのが由来だそうです。
霊宝館には他にも40本以上の桜があり、京都最古とされる樹齢100年を超えるソメイヨシノの巨木などが優雅に咲き誇っています。
醍醐寺の西大門(仁王門)
1605(慶長10)年に豊臣秀吉の子・秀頼により再建されました。
方広寺の大仏鋳造など豊臣家の財宝を吐き出させる徳川家康の策略の一つです。
両脇の仁王像は1134(長承3)年の造立で、南大門から移築したそうです。
かつて鬱蒼とした上醍醐の森林が…
2018年に近畿地方を襲った台風21号により大きな被害を受けました。
西大門(仁王門)から金堂や五重塔に向か森林が荒涼とした姿になっています。
クラウドファンディング等で再建を図っていますが、巨費が必要で時間がかかりそうです。
https://www.makuake.com/project/daigoji01/
醍醐寺の金堂(国宝)
醍醐寺の本堂で、豊臣秀吉が存命時の命令で1600(慶長5)年に和歌山県の湯浅から移築されました。
主要部は平安末期の様式を残しています。
ご本尊の薬師如来坐像と左右にある日光菩薩像と月光菩薩像は鎌倉時代に造られたもので、重要文化財に指定されています。
醍醐寺の五重塔(国宝)
951(天暦5)年に建立した京都府に現存する最古の木造建築です。
醍醐天皇のご冥福を祈るために朱雀天皇が起工、村上天皇の御代に完成しました。
拝観はできませんが、内部の壁画は日本密教絵画の源流の一つだと言われています。
将軍塚から京都の夜景を望む
京都タワー以北の洛中ですが、コロナ禍と日曜日で灯りが少ないように感じます。
【将軍塚のWikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%86%E8%BB%8D%E5%A1%9A

2021(令和3)年3月定例会 本会議第5日

各公共施設の指定管理者の指定と部の一部条例の改正について、各常任委員会の委員長報告の後、全件全員賛成で可決しました。
そして、補正予算について予算決算委員会委員長報告の後、全件全員賛成で可決しました。
本会議終了後、議員だけが残って全員協議会を開催し、新宮津市総合計画等調査特別委員会の委員長報告がありました。
本計画は、先日行われたパブリックコメントを纏めた後、最終日に発議される予定です。
その後は第15回議会活性化委員会で、「予算決算委員会のあり方」について…
当初3月4日に予定していた本委員会はが漸く再開できました。
各委員会の開催や一部会派からの動議など、今月の定例会は日程が立て込んでいます。
今日はこれまでの議論のまとめをもとに現在の課題を確認しました。
本定例会最終日に条例変更して、6月定例会から予算決算委員会を一本化することを目指していましたが、まだ課題が片付かず、3か月延期することになりました。
現況を本定例会最終日後の全員協議会(議員だけ)で委員長報告します。






監査委員の視察

毎年3月は期中に執行した議案を視察します。
今日は2020年春に完成した須津地区の市営住宅「夕ヶ丘団地」(総額16億円・全35戸)等を視察しました。
手前の空地は、現在予算審議している「市営住宅夕ヶ丘団地の建替関連事業」134百万円の内、集会所の建設予定地です。
シカの足跡が沢山あります。
新マンションの左手の植え込みに赤いテープが張ってあるのはシカ除けです。
昭和の面影を残す従来の須津地区市営住宅もそろそろ見納めになりそうです…
里波見地区にある「波見の里」公衆トイレで一休み。
昨年11月に公共施設再編及びまちづくり調査研究 特別委員会でも視察しましたが、ヒノキの香りがする奇麗なトイレです。
本施設は、昨年9月定例会で私が一般質問した「官民が連携した公共施設再編を求める」の中で、宮津市内の「公衆トイレ改修の好事例」として紹介させて頂きました。
https://www.youtube.com/watch?v=-w8_AhvR6tc

2021(令和3)年3月定例会 予算決算委員会(補正予算)

全議員が総務文化教育と産業建設福祉の常任委員会に分かれ、先週4日間かけて審議した令和3年度予算について各委員長報告がありました。
そして、全議員で討論し、全員賛成で全件議決しました。
委員間討議の中で「行政手続きのデジタル化」について…
「雇用が減ったり、デジタル化でサービスを受けられなくなる人が出る議論を委員会でしたか?」という意見がありました。
「本議案はハンコやファクスを電子化して効率化を図るもので、今後も窓口業務が無くなるものではないと提案理由説明時にも理事者が説明していた」と私は反論しました。
本件は私の一般質問でも総務部長が答弁していますが、他の議員でも議場で理事者とのやり取りを聞き、配布された資料に目を通すこと、誤った認識にしっかり反論することは、議員として最低限のマナーだと私は思います。

2021(令和3)年3月定例会 総務文教分科会 4日目

今日は、学校教育課と社会教育課の予算を審査しました。
質疑が集中し、委員間討論の対象になったのは主に以下の通りです。
①学校教育課
「のびのび放課後児童クラブ事業」
②社会教育課
「天橋立の≪国内暫定リスト≫入りを目指して(世界遺産登録推進事業)」
私が質問した主な議案は以下の通りです。
①英語指導事業 8,183千円
英語教育の充実を図るため、小・中学校に英語指導助手(AET)を2名配置して4年目となる成果と今後の目標を尋ねる。
→小中学生が英語に親しむこと、今後イベントの参加など繋げる。
②天橋立の≪国内暫定リスト≫入りを目指して(世界遺産登録推進事業)1,414千円
島根県太田市の「石見銀山」を視察した折、市の学芸員は12人、世界に通用する専門家の論文制作など年間の予算は約3億円を続け、認定後も費用が嵩張ると聞いた。
今の体制で実現できるのか、「選択と集中」するのか否か決める時期ではないか尋ねる。
→2007(平成19)年に促進会設立後、会員数など目標をもってきたが、近年横ばいで昨年から京都市内でPRを重ねている状態。
世界遺産登録はPRの通過点として捉えている。
③主な文化施設の入場者数(カッコ内は前年)で計るコロナ禍の影響
・三上家住宅:2,110人(3,963人)
・宮津中央公民館:1,056人(2,150人)

2011年の東日本大震災から今日で10年…

亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
被災者の方々と復興に向け大変なご苦労をされている皆さんに心よりお見舞いを申し上げます。
1995年に公開された映画‵Love Letter’の監督 岩井俊二さん…
いつか震災を題材にした素晴らしい作品を作って頂きたいです。
【スポニチ2021年3月11日の記事『仙台出身・岩井俊二監督 未来に残す故郷の実像「いつか震災を題材に作品を」』】
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/03/11/kiji/20210311s00041000075000c.html
【東日本大震災のWikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD

2021(令和3)年3月定例会 総務文教分科会 3日目

今日は、市民課・税務国保課・会計課・監査公平委員会事務局・議会事務局の予算を審査しました。
質疑が集中し、委員間討論の対象になったのは主に以下の通りです。
①市民部
「子育てしやすい環境づくりの推進」
②税務国保課
「国民健康保険事業特別会計」
次年度の被保険者数(平均)見込は4,469人に対し、後期高齢者医療保険は4,241人で、近々逆転する状態です。
私が質問した中で主に市民課の議案を以下の通りピックアップしますす。
①男女共同参画推進事業 474千円
主に講演会の開催を意図しているが、女性の社会進出をバックアップする定性目標を意識しているか。
→今後する。
②持続可能な環境づくり推進事業20,710千円の内、脱炭素社会の構築に向けた環境啓発等250千円
講演会の開催費用だが日頃のHPなどお金を掛けず効率よく啓蒙活動しているか。
→市のHP更新後に積極的に働きかけたい。
③街路灯等LED化事業9,890千円
リース契約終了後の動産総合保険等メンテナンスや全面的な買い替えの準備状況は如何。
→後日、リース契約を調べてから答弁する。
④戸籍住民基本台帳管理運営事業29,720千円
マイナンバーカードの市内登録率
→23.7%

2021(令和3)年3月定例会 総務文教分科会 2日目

今日は財政課・企画課・総務課・消防防災課の予算を審査しました。
質疑が集中し、委員間討論の対象になったのは主に以下の通りです。
①財政課
「島崎ウォーターフロントエリア等の再開発に向けて」「第2期運営指針の財政調整基金や市税」
②企画課
「UIJターン」「土地建物造成事業特別会計」(今期も売れないつつじが丘団地)
③総務課
「市役所庁舎整備に向けた測量・鑑定評価」(事業等説明資料なし)





総務文教委員会・分科会の初日

3月8日(月)から全議員が総務文教と産業建設福祉の常任委員会・分科会に分かれ、2021(令和3)年度予算と今年度補正予算の議案審議が始まりました。
私の所属する総務文教委員会は所管の議案を審議し、主に第2期行財政運営指針、旧高齢者ふれあい跡地(京街道地区・ローソンの対面)をサラヤ㈱(本社:大阪市東住吉区)へ「財産の無償譲渡」する議案や国民保健税条例の一部改正について、議員間討議しました。
第2期行財政運営指針に関しては、会派に持ち帰って意見調整した上で賛否を決めたいという会派があり、明日以降に持ち越し、他の議案は全て同委員会で可決しました。
その後、予算決算を審議する総務文教分科会が開催され、所管の議案を審議し、主に「行政手続きのデジタル化」について委員会討議しました。
私は、予算総額11,500千円の内、京都府と共同開発する内訳、今後の職員人件費等の削減4,200千円/5年の根拠について質問しました。
前者はオンライン申請の拡充3,900千のみ。
後者は本システムだけの効果で未だ将来の青写真が描けていない状態だと答弁がありました。
今後のシステム開発による多額な削減が見込めると実感しました。




丹後震災から94年

今から94年前の1927(昭和2)年3月7日18時27分41秒、現京丹後市網野町郷小字樋口付近を震源としたマグニチュード7.3(震度6相当)の北丹後地震が発生しました。
夕食時間と重なった為、当時の網野町、峰山町、野田川町が大火に遭い、2,925人が亡くなり、負傷者7,806人、全壊12,584棟、半壊9,443戸、焼失8,287戸、全焼6,459戸、半焼96戸に昇りました。
約150km離れた大阪市内でも液状化現象が発生する大地震で、梅田の阪急百貨店食堂は、この地震による「食い逃げ」が莫大な額に達した為、1930年(昭和5年)より日本初の「食券制」を取り入れたと言われています。
今週の3月11日(木)で東日本大震災から10年経ちます。
「天災は忘れた頃にやってくる」と言われますが、自然に対する畏怖の念を込めて語り継ぐことが大切だと思います。
【北丹後地震のWikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%B8%B9%E5%BE%8C%E5%9C%B0%E9%9C%87

2021(令和3)年3月定例会 議案質疑と追加議案の提案理由説明

本定例会開催前の議会運営委員会に於いて、議長からコロナ禍に対応して質問時間を2016(平成28)年5月の議会活性化特別委員会で申し合わせた「1日程あたり1議員20分以内を目安にする」ことを徹底する旨の発言がありましたが、20分を越える議員が出て、急遽開催した議会運営委員会で長本副委員長と共に調整して再開するハプニングもありましたが…
2021(令和3)年度の予算審議で、私は一般会計4議案と補正予算2件に関して早口で質問しました。
補正予算の「持続可能な観光地域づくり事業」の「戦略策定に向けた体制強化(外部人材配置)6,100千円」に関して、どんな人材なのか?という質問をすると…
「旅行代理店の出身者」だと答弁がありました。
他市に比べると随分遅れていますが、漸く宮津市も民間企業の専門家を使うことが実現して、嬉しいです。
予てから一般質問で提案してきたことが実現したことと、JTBなのか近畿日本ツーリストなのか未だ分かりませんが、私にとっては両社ともにご縁が深く楽しみです。
補正予算の「持続可能な観光地域づくり事業」の「天橋立アクティビティセンターへの地域おこし協力隊員の配置(2名)8,000千円に関して、2名同時に配置する理由、活動概要と定住の可能性を問いました。
更に、産業建設福祉委員会が1年間「所管事務調査」した「6次産業」の政策提言を昨年6月に行い、ジビエ事業に向けた有害鳥獣の解体施設と缶詰製造などに携わる漁師への「地域おこし協力隊」を求め、担当部へ両者を紹介してきたにも拘らず、回答が遅いことを指摘しました。
追加議案「財産の無償譲渡」に関しては以下の通りです。
・旧高齢者ふれあい交流施設(京街道地区のローソンの正面、丹後屋跡地)
・譲渡先:サラヤ㈱[本社;大阪市東住吉区]https://www.saraya.com/
【議案質疑と追加議案の提案理由説明の動画】
https://www.youtube.com/watch?v=ExnYtyux6i8&t=1s
宮津市のHPのリニューアルが迫り、定例会の動画も今回からYouTubeになりました。
私はの議案質疑は以下の通りです。
①一般会計:0.47.55 ~ 1.04.19
②補正予算:4.26.52 ~ 4.36.20








一般質問「花粉症の対策を望む」「コロナ禍等の教訓を生かす行財政改革」

本日、以下の通り一般質問に臨みました。
1.花粉症の対策を望む
今や国民病と言われる花粉症に対し、林野庁は伐採と販売・人工林の植え替え・先端技術で花粉を出さない対策に取り組み、独自の対策を練る自治体もある。宮津市の花粉症対策を問う。
2.コロナ禍等の教訓を生かす行財政改革
「市役所に行かなくても住民票の写し等が取り付けられる」デジタル化の促進策や高速道路インター周辺への商業施設誘致など今後の税収不足を解消する行財政対策を提案する。
【2021(令和3)年3月定例会の一般質問原稿】
無所属クラブの星野和彦です。
一問一答方式で以下2点を質問します。
1点目が「花粉症の対策を望む」、2点目は「コロナ禍等の教訓を生かす行財政改革」です。
Ⅰ.花粉症の対策を望む
1.花粉症の経緯と現状
林野庁の資料によると、日本の国土面積3,779万haの内、森林が2,505万haで7割を占めています。
元々、日本の森林は広葉樹を中心に様々な樹木が生い茂り、森林の9割が広葉樹でした。
しかし、1955(昭和30)年から19年間続いた高度経済成長期に建築用木材の需要が拡大した為、成長が早く、簡単に加工できるスギやヒノキなど針葉樹の植林が全国各地で盛んに行われました。
その結果、人工林の面積は森林全体の4割に当たる1,020万haになりました。
そして、人工林の7割がスギとヒノキです。
その後、高度経済成長の終息と海外から安い木材が輸入されるようになると、人工の針葉樹林は放置され、大量の花粉を排出するようになりました。
殊にスギやヒノキは樹齢30年を過ぎると子孫を残す段階に移行し、多くの花粉を排出する為、近年の花粉症患者が増加する要因だと考えられています。
また、針葉樹林は「緑の砂漠」と言われ、森に棲む動物の食糧になる木の実が実らず、生態系を変える深刻な問題を生み、近年顕著になってきた有害鳥獣問題の原因の一つとも考えられています。
現在、日本人の3人に1人が花粉症だと言われています。
最近の研究では、花粉に付着する大気中の微小粒子がぜんそくや花粉症を悪化させる強い抗原性を持っていると言われます。
殊に自動車の排気ガスによる大気汚染は極めて深刻で、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる微粒子や、ガソリンエンジンから排出される窒素酸化物とオゾンが花粉に付いて、人体に悪い影響が出ると20年以上前から指摘されています。
また、近年、中国の工業化で発生するPM2.5が黄砂と共に日本の大気を汚染する影響も懸念されます。
私は7年前までサラリーマンをしていましたが、この時期の中国出張はPM2.5専用のマスクとゴーグルが必需品で、視界の利かない空気に得体の知れない恐怖を覚えました。
因みに、PMとはParticulate Matterの略で、PM2.5は直径が概ね2.5μm(マイクロメートル)以下の超微小粒子を指すので、全てが公害物質とは限りません。
しかし、今週日曜日の夜9時に放送されたNHK特集「2030未来への分岐点」のシリーズ第3作目は「プラスチック汚染の脅威、大量消費社会の限界」で、たくさんの魚や鳥がプラスチックを食べて死ぬ深刻な海洋汚染や空気中にプラスチックの粒子が漂い、日々増えている悲しい現実と、近い将来、人間に与える影響に警鐘を鳴らしています。
そして、2015年の国連サミットに於いて採択された「2030年迄に持続可能で、より良い世界を目指す国際目標‛Sustainable Development Goals’の頭文字と語尾をとったSDGsに関する世界各国の取り組みを紹介しました。
大気中の微小粒子に関する研究が進捗することは勿論、いつか研究すること自体がなくなる日が来ることを望みます。
 花粉症は、上述の健康被害だけでなく、甚大な経済的損失も生んでいます。
昨年2月の日本経済新聞の記事によると、パナソニック株式会社が20歳から60歳までの花粉症だと回答した社会人1,324名を対象に「社会人の花粉症に関する調査」を実施したところ、8割が花粉症の辛い症状は仕事のパフォーマンス低下に影響していると回答し、その経済損失額は1日あたり約2,215億円にのぼると伝えています。
尚、花粉症は日本だけの問題ではなく、海外の花粉症を調べると、アメリカ合衆国ではブタクサ、ヨーロッパではイネ科の花粉症が多く、北欧ではシラカバなどカバノキ科の花粉症が多いと言われています。
以上が花粉症に関する経緯と現状の概略を拙く説明致しましたが、訂正や補足などあれば、ご指摘願います。
2.宮津市の森林の内訳や林業の概況
宮津市の森林の内訳や林業などの概況をお尋ねします。
3.アレルギー疾患対策基本法で定められた6疾患の対策と空気清浄機の設置
現在、国民の約半数がアレルギー症状を持っていると言われます。
そこで、2015(平成27)年12月にアレルギー疾患対策基本法が施行され、気管支ぜんそく・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・花粉症・食物アレルギーの6疾患について、国や地方自治体が、医療機関の整備・予防と治療法の開発・学校での教育などに取り組むことを努力義務として定めました。
しかし、半年後に厚生労働省が調査したところ、アレルギー6疾患全ての対策を講じた自治体は1割だと当時の日本経済新聞が伝えています。
宮津市のアレルギー疾患対策基本法に関する現在の執行状況をお尋ねします。
また、新型コロナ対策として公共施設に空気清浄機を設置する自治体が増えています。
花粉症対策の観点からも有効な手段だと思いますが、残念ながら宮津市の公共施設で空気清浄機を見かけることがありません。
空気清浄機の設置状況と今後設置する予定があれば、ご教示願います。
cf.コロナ禍で避難所の空気清浄機
4.コロナ禍で花粉症を知らせる手法
新型コロナウイルスの感染が広がる中、ぜんそくや花粉症で、くしゃみや鼻水などが出る人にとっては、周囲の目が気になります。
山口県周南市では、職員が花粉症を周りに知らせる手作りの缶バッジ300個を保健センターなどの窓口で無料配布したところ、1週間ですべてなくなり、周南市は急きょ追加で制作しているそうです。
地元の方言や名産のフグをキャラクターにした4種類のバッジは、愛嬌があり目立ちます。
本件はNHKのニュースで取り上げられ、全国各地で「ご当地バッジ」を作る業者が現れています。
コストの高い缶ではなく、廉価な布や名札でも良いし、丹後ちりめんを使ってPRするのも一つです。
民間業者に依頼するなど手法は問いませんが、宮津市でも花粉症やぜんそくなどを周囲に知らしめる手法をご提案しますが、如何ですか。
5.林野庁の花粉症対策「3本の斧」や広域連携に対応する宮津市の施策と周辺市町の状況
 林野庁は、花粉が出ないスギ苗木の年間生産量に占める割合を、2018(平成30)年の約5割から2032(令和14)年度までに約7割に増加させる目標を掲げ、安倍晋三 前首相が掲げたアベノミクスの「3本の矢」になぞらえて、「3本の斧」という花粉発生源対策を行っています。
第1の斧は「伐って利用する」ことで、花粉が大量に飛散するスギの伐採を進め、伐採されたスギを住宅に留まらず、商業施設や公共建築物の木造化などに利用し、資源として活かすものです。
第2の斧は「スギの人工林を植え替える」ことで、実証実験中の花粉の少ないスギの苗木を増やし、人工林として条件の悪い土地では伐採後に広葉樹への変換を進めるものです。
第3の斧は「先進技術でスギ花粉を出させない」ことで、スギ花粉の飛散防止剤の開発・普及など、スギ花粉の発生を抑える技術を実用することです。
因みに、林野庁の花粉発生源対策の令和3年度予算概算決定額は107百万円です。
花粉症対策を行う自治体を俯瞰すると、東京都が突出していて、総合的な対策を推進する「花粉症対策本部」を2005(平成17)年に設置し、花粉症に対応する病院や飛散情報の提供、森林整備と木材流通の促進、花粉の少ない森づくり運動や募金など活発に取り組んでいます。
無花粉スギの開発や植林に関しては、富山県や茨城県日立市など全国各地で取り組み、中国地方5県による広域連携や岡山県と各市町が共同して公園に花粉が出ないスギを植える啓蒙活動などがあります。
殊に、木質バイオマス発電で有名な岡山県真庭市では、地元企業がCLT(Cross Laminated Timber)という高層建築でも鉄骨に代わって使用できる合板を開発して世の中に広まり、木材需要の喚起に貢献しています。
林野庁の花粉症対策「3本の斧」や広域連携などに対応する宮津市の施策と周辺市町の状況をお尋ねします。
6.ふるさと納税を活用したクラウドファンディング
国内のクラウドファンディングが始まって、今月でちょうど10年になります。
毎年、その需要が増え、私も議員に成りたての2014年12月定例会で市民の財産と生命を脅かす「桜山の急傾斜対策」に関する一般質問を行い、当時の理事者のご尽力を賜り、迅速に京都府から対策工事を遂行頂きました。
その折、無人の本荘神社に代わってクラウドファンディングで工事費の一部を調達しました。
現在、クラウドファンディングは様々な方法が生まれ、「ガバメント・クラウドファンディング」という自治体のふるさと納税と併せて行うものも増えています。
これは寄附金の使途を明確にすることで、寄付者が「応援したい」と思える自治体を選んで寄付し、返礼品を寄付の使い道に関連させるケースも見受けられます。
例えば、寄付金の使途が「イベントの開催費用」だとしたら、そのイベントの入場券を返礼品に設定するといったように、開催費用と来場者の確保を同時に実施することが可能になります。
この「ガバメント・クラウドファンディング」で、2017(平成29)年12月に花粉症対策30百万円の資金調達を図った自治体があります。
それは広島県神石高原町で、調達した資金を「未来の森づくり事業」として針葉樹の間伐や運搬、土砂災害の対策、障害者就労の賃金などに使う予定でしたが、残念ながら「ガバメント・クラウドファンディング」草創期の試みで不成立に終わりました。
しかし、本事業の根底には、2013年の発刊以来ベストセラーとなっている『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』のNHK広島取材班との共同著者・藻谷浩介さんの考えが脈々と流れています。
そして、1897(明治30年)に創刊した英字新聞・ジャパンタイムズが「Japan Times Satoyama 推進コンソーシアム」を立ち上げ、2018年に広島県知事や地元国会議員、中国地区5県の地域おこし協力隊員など205名が集った実践者交流会を神石高原町で開催し、昨年4月には世界各国から低年齢層の子どもを受け入れるヨーロッパのボーディングスクールをモデルにして、日本初の全寮制の小学校を神石高原町に設立しました。
50千㎡以上の広大な敷地には牧場を併設し、子どもたち一人一人がガーデンを持って植物や野菜を育て、スキー、ゴルフ、乗馬など、四季を楽しむ心と体の健康を育んでいます。
神石高原町というと、NPO法人ピースワンコ・ジャパンと共に犬と猫の殺処分数が全国ワースト1だった広島県で殺処分される犬を引き取り、新しい里親を探す活動が有名です。
昨年、「ガバメント・クラウドファンディング」で60百万円の資金調達を果たし、現在も480百万円を集めていて86%まで進捗しています。
今後、改めて花粉症対策の「ガバメント・クラウドファンディング」に取り組む可能性も十分秘めています。
宮津市に於いても「ガバメント・クラウドファンディング」を活用した花粉症対策を提案しますが、如何ですか?
Ⅱ.コロナ禍等の教訓を生かす行財政改革
1.コロナ禍の影響と行政のデジタル化
新型コロナウイルス感染症が蔓延して1年になりますが、民間企業でも、都心部はテレワークが一気に進みましたが、地方での実施率は2~3割程度だと言われています。
行政では「未だにFAXで連絡をとる保健所」や「ハンコ社会の役所体質」など耳を疑う新聞記事を見かけました。
行政のデジタル化は、従来、「コスト」と「情報漏洩リスク」と「利便性」の3点のバランスで決まっていましたが、コロナ禍は「感染リスクの軽減」を考慮しなければならなくなり、デジタル化を早める推進力になり、徐々に業務改善に向けた動きが始まりました。
今後の地方自治体全般のデジタル化の流れに関して、住民サービスのデジタル化はオンラインサービス拡大で、内部事務はテレワーク推進で進むと推察されます。
宮津市に於いても、新しい生活様式に対応した書面規制・押印・対面規制の見直しの取組として公共施設の予約受付などをオンライン化するとともに電子決裁・RPA(Robotic Process Automation、人間の代わりに業務をこなしてくれる自動化ツール)の導入により、市民サービスの向上と年間4,200千円の職員人件費削減に繋がる「行政手続き等のデジタル化」として本定例会の補正予算に11,500千円が計上されました。
これは宮津市独自にシステム構築するもではなく、京都府との連携を前提に前述の「コスト」と「情報漏洩リスク」と「利便性」の3点に加えて「効率性」を考慮していることが予見され、大いに期待したいところですが、詳細は、後日、議案審議の折に触れたいと思います。
以上がコロナ禍の影響と行政のデジタル化に関する現状と将来の概略を拙く説明致しましたが、訂正や補足などあれば、ご指摘願います。
2.コロナ禍の教訓を生かす行政改革
(1)行政のデジタル化促進
①紙を中心に行われている決裁事務や保管資料のペーパーレス化(電子化)
Ex.PDFによる市役所の空スペース、山口市役所。
②行政サービスの質的向上
・市役所に来庁せずに、住民票の写し等が取得できるコンビニ交付サービスやワン・ストップ・行政サービスの普及促進。
Ex.三重県桑名市等多数の実績あり。
・LINEの「持ち運べる役所構想」活用。
Ex. 和光市
③SNSを活用した市民・地域等との連携・協働
・LINEやFacebookによる防災情報・市政情報・イベント情報等を利用者が選択した情報を配信。
・パブリックコメントなど市民からの情報収集。
④市職員のIT研修制度の充実等。
(2)テレワークの誘致と環境整備
①市役所や駅など公共施設に於けるWi-Fi環境整備等。
②事務・調査・デザイン・プログラミング等デスクワーク中心の業種・職種や宮津出身者が経営する企業へのアプローチ、サテライトオフィス進出の補助など。
cf.由良に㈱カスタネット:オフィス用品・防災用品、植木力 社長、堀田力 顧問(弁護士・公益財団法人さわやか福祉財団会長、元東京地検特捜部検事としてロッキード事件捜査を担当、幼少期は宮津で成育)
3.税収不足の財政対策
cf.リーマンショック後の経済回復は5年。
(1)高速道路IC周辺の商業施設誘致
cf.2015年3月と2019年3月定例会の一般質問「増収策の提案」と答弁の一部検証。
2015年3月の質問
宮村のコーナン宮津北東交差点から、宮津天橋立インターチェンジ出入り口に至る約1kmは、西側が第2種住居地域、東側が農地及び農用地となっている。
農用地に関しては、これ迄の市の施策であり、今後地元住民の皆さんとの十分な意思疎通を前提とした上で、夏に予定する京都縦貫道の全線開通に即し、今後の都市計画及び都市計画道路の再編を考慮する。
2019年3月の答弁
当該地域の優良農地は維持したい。
農用地以外は、誘致に向け地元と調整を図ってきた。
cf.ドラッグストアゴダイの効果:スーパー・フクヤ宮村店をクスリのアオキが買収・リニューアル。
(2)リゾート施設の誘致
cf.固定資産税と地元旅館との相乗効果。
(3)観光地でのコンビニエンスストア展開の促進
cf.天橋立駅は海の京都の一丁目一番地、外国人が使えるATMのニーズ。
新型コロナ対策で…
傍聴席の入口に自動温度測定器が設置されました。
【一般質問の動画】
https://www.youtube.com/watch?v=Ze9TIiJMlB4