掲題に関し、NPO天橋作事組 主催の「第13回まちあるきシンポジウム」が開催されました。
時間の都合で、私は宮津カトリック教会と宮津市庁舎の説明、以下の講演会とパネルディスカッションを拝聴しました。
演題:「宮津の近代建築の魅力」
①百合野 耕治さん
日本建築協会京都支部常務議員
②加藤 正浩さん
KATO建築研究所主宰
丹下健三に学んだ沖種郎の設計で1962(昭和37)年に竣工した宮津市庁舎は老朽化が著しく、今後の在り方が議論されています。
いずれ議会でも取り上げられる判断材料に繋がる興味深い講演でした。
【宮津市庁舎】
宮津市庁舎の両端の出っ張りは北前船イメージしていると今回伺いました。
市庁舎の1・2階の南北が大きく開いているのは自由の風通しが良くなる願いがこもっています。
中庭に階段が多いのは、市民が集会を開けるためです。
中庭に階段が多いのは、市民が集会を開けるためです。
コンクリートに木目を入れ、温かみを表現しています。
木製の窓枠もまだ若干残っています。
【宮津カトリック教会 聖ヨハネ天主堂】
1896(明治29)年にフランス人ルイ・ラルーブ神父によって建てられました。
外観はフランス風のロマネスク様式の構造ですが、堂内は畳敷きという和洋折衷の聖堂です。
フランス直輸入の色鮮やかなステンドグラス、けやきの柱、和船を作る技術を応用したドーム式の天井など明治時代の面影を留めています。
外観はフランス風のロマネスク様式の構造ですが、堂内は畳敷きという和洋折衷の聖堂です。
フランス直輸入の色鮮やかなステンドグラス、けやきの柱、和船を作る技術を応用したドーム式の天井など明治時代の面影を留めています。
午後2時過ぎは、ほぼ真横から太陽を浴び、ステンドグラスが映えます。
朝日を浴びる午前はちょうど正面から光が射し、とてもきれいです。
宮津カトリック教会 聖ヨハネ天主堂の老朽化も著しく、修繕が喫緊の課題です。
KATO建築研究所主宰 加藤 正浩さんの講演
日本建築協会京都支部常務議員 百合野 耕治さんの講演