
昭和・平成・令和の3世代を主人公にした100年間の母娘物語で、殊に3代目のヒロイン「ひなた」(演・川栄李奈さん)は、私と同い年で高校生のアルバイトが元で卒業後に条映(東映)の太秦映画村で働く娘という設定です。
大部屋やメークをする「俳優会館」や兎に角安い「食堂」など当時の撮影所が再現され、懐かしさが込み上げてきます。

「大部屋俳優は大抵あそこ(死体役)からスタートなんや。
肩やら背中やら動いて、NGだして怒られてる人よう見るけど、五十嵐くんは完璧やな」
続いてナレーション…
「この役回りの為に五十嵐が練習していたのだと、ひなたは初めて理解しました。」

「今日の仕事はましな方だ。
スタジオだからな。
最悪なのは真冬の土左衛門役だ。
真冬の土左衛門になった日、ここの回転焼きを食べた。
目の前でおばさんが熱々を焼いてくれた。
温かくて甘いアンコが口に広がって、生き返った気がした。
それからだ。
気合を入れたいと思う時、ここの回転焼きが食べたくなる。」

4月9日の最終回までささやかな楽しみは続きますが…

