新ゴミ処理場から今年2度目のダイオキシン発生!

宮津与謝環境組合(宮津市・伊根町・与謝野町)が事業主体の宮津与謝クリーンセンターで、8月10日に公害防止基準(焼却飛灰のダイオキシン類濃度)を超過する測定結果が判明し、8月13日から焼却炉の運転を停止しています。
本施設は、半年前の2月16日にも同様の問題が発生しました。
本日、宮津与謝環境組合議会の全員協議会が開催され、運営主体の㈱タクマの柴田 副設計センター長以下4名の社員が出席し、議長を除く全9名の議員の内5名の質問に答弁しました。
前回のダイオキシン発生後の同議会で、私は「第3者委員会の迅速な調査」を求めましたが…
今回の質問と答弁の概略を以下の通り記します。
①現在、「ガス冷却室での不具合」が要因だと推定し、試験運転による検証を予定しているが、システム全体の検証は如何?
→現在進めている。
尚、保健所の検査結果は9~10月予定。
②㈱タクマのゴミ処理施設の実績は?
→南但広域行政事務組合(兵庫県朝来市・養父市)と現在建設中の東京都町田市。
因みに、京都市と山口県防府市、現在建設中の鹿児島市が同形式を採用している。
③現在、可燃ゴミを大阪府内の民間廃棄物処理施設へ㈱タクマの負担で運んでいるが、半年前の事件発生時は島根県だった。
何か理由があるか?
→近々、島根県に変える予定。
④第3者委員会の開催はいつか?
→本組合では「モニタリング委員会」にあたるが、10月7日を予定。
⇒私は、全員協議会では馴染まないので、本会議開催も視野に入れ、有志の議員で「可及的速やかな第3者委員会の設置」を検討することにしました。
⑤専門家への確認や精度の高い議会とする為、説明資料の事前配布を求める。
→昨日、保健所へ提出した資料と同じ精度の高いものを作成していた為。
⇒私は、事の重大さを踏まえれば、途中経過の資料配布して、当日、正確な資料に差し替えるべきではないかと所見を述べました。
尚、新ゴミ処理場の施設運営事業は、行政が資金調達を負担し、施設の設計・建設・運営を民間に委託する「DBO(Design Build Operate)方式」を採用し、以下の組織で2020年7月から稼働しています。
・施工管理:㈱東和テクノロジー(広島市本社)
・設計・施行:タクマ※1・金下※2特定建設共同企業体
・運営:タクマ・タクマテクノス特定運営共同企業体
・事業主体:宮津与謝環境組合
※1㈱タクマ(兵庫県尼崎市本社・東証1部上場)
※2金下建設㈱(宮津市本社・東証2部上場)
【京都新聞2021年8月16日の記事】
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/618208
【毎日新聞2021年8月16日の記事】
https://mainichi.jp/articles/20210814/ddl/k26/040/277000c