卒業論文を発見!

日本でも漸く新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。
昨年11月に感染した私もワクチンが必要か厚生労働省に確認したところ、免疫ができているため「本人の選択自由でよい」との回答でした。
因みに、2度感染した人がいると聞きますが、1度目のウイルスの残骸がPCR検査で反応することが多く、現状、再感染する可能性は低いそうです。
さはさりなん…
物騒な世の中いつ何時災いがやってくるかもしれないことを体感し、年明けから身辺整理いわゆる「終活」を進めていると、31年振りに大学の「卒業論文」が出てきました。
髪の毛のある学生証も何もかも懐かしく、終活作業は一時中断です。
「リゾート開発 ~その期待と課題~」
立命館大学法学部法学科行政学ゼミ 星野和彦 卒業論文1989年12月11日提出(村上弘 教授)
【概略】
1989年現在、東京を除く日本各地でリゾート・ブームとなっている。
国民の余暇増大・内需拡大・地域振興等の対策としてリゾート事業の期待は大きい。
しかし、地方の地価高騰・リゾート施設の需要過多・自然破壊等、様々な課題を含んでいる。
欧米の先進地を参考に日本のリゾート開発の期待と課題を考察しながら、成功のカギを模索する。
そして、大都市からの近郊にあること、徹底した人件費のコストカット=貧富の差が成功のカギではないかと推測する。
尚、1963(昭和38)年の三八豪雪で過疎化が一気に進んだ丹後半島を考察し、木炭から石油へ戦後のエネルギーシフトが進み、生活スタイルが変わったこと、合理化を求める東京一極集中、貧富の格差が如何に危いかを指摘する。
いま読み返すと…
当時新設された国際関係学部の磯村尚徳 客員教授(NHKのアナウンサー)の講義で学んでいた「異常な地価高騰」の行き先が如何に危ういかを綴ったつもりでいましたが、甘い構成に今さらながら辟易します。
村上先生の厳しいご指導の跡が残っているのも懐かしいです。
【ご参考・NHK特集 世界の中の日本 土地はだれのものか(1987年)】
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010335_00000