吉原下水路の治水対策


日本縦断が懸念された大型の台風25号は朝鮮半島から日本海へ抜ける見込みとなり一安心ですが…
7月の西日本豪雨に続き、先週末の台風24号で旭ケ丘から宮津駅東側の大膳川(2級河川・旧宮津城の外堀)に注ぐ吉原下水路に堆積した土砂を取り除いて頂いています。
2015年6月の宮津市議会定例会の一般質問で‘Adopt program’※による吉原下水路が注ぐ「大膳川の沈砂場の土砂除去」を提案し、同年秋から城東自治会の皆さんと行い、梅雨前は府民公募で2016年から京都府に除去頂きました。
しかし、昨秋から城東自治会の方針で沈砂場の土砂除去が行われず、土砂の堆積で水害が増えています。
吉原下水路の治水対策は、東部自治連(市街地の城南から波路地区まで)として大手川や神子川などと共に京都府へ陳情していますが、一般質問で指摘した通り短中長期の対策が必要だと思います。

※‘Adopt program’(アダプト プログラム)とは、市民と行政が協働で進める清掃活動をベースとした町の美化事業です。
‘Adopt’は英語で「~を養子にする」という意味で、一定区画の公共の場所を養子にみたて、市民が、我が子に対する愛情のように面倒を見る、つまり清掃美化して、行政が支援する制度です。

宮津駅東部の吉原地区(城東)は、江戸時代に宮津城防衛の観点から葦が生い茂る湿地帯でした。
明治時代に宮津城が廃城となってから内堀を全て埋め、外堀の大膳川は宅地造成で川幅が極端に狭くなりました。
私は城内と城東地区で生まれ育ち、物心がついた頃からずっと水害が続いています。
城東タウン(太平洋グランド跡)北部から吉原下水路に注ぐ地下水路
砂が堆積して吉原地区に水害をもたらす元凶の一つです。


【大膳川の沈砂場】
土砂を年2回除去していましたが、昨秋から行っていないことも今年の吉原下水路の水害に繋がっています。
【第1旭ケ丘にある水源地の森(惣地区の城山の麓)】
国の甚大被害に指定された2004年10月の台風23号で荒廃してから下流に大量の土砂を出しています。
ここを整備しないと抜本的な解決になりません。

【2015年6月 宮津市議会定例会の一般質問】

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